松山・道後の滞在と、しまなみ・南予の周遊
愛媛県の2025年延べ宿泊者数は4,363,300人泊、うち外国人は580,850人泊。外国人の構成比は同じ原表から計算すると13.3%になる。この比率は地域全体の泊数構成であり、個々のホテルで必要になる言語対応や販売先の割合は、施設自身の予約記録で確かめたい。
道後の宿で湯と食事を楽しむ人、松山を拠点に街を歩く人、島を走る人では荷物と必要な時刻が変わる。同じ県内でも、館内で過ごす一泊と次の地域へ出る前後泊を分けることで、候補施設の客室やサービスの役割が明確になる。
旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の掲載5区分では、ビジネスホテルの延べ宿泊が2,449,710人泊で最も多く、次いで旅館が1,040,670人泊だった。ビジネスホテルの泊数は県全体の56.1%に当たる。施設タイプは旅行者本人の目的を直接調べた区分ではないため、この構成から観光・業務の人数比率は断定しない。宿泊量の大きさと客室稼働率を並べ、候補施設に近い営業の比較へ進みたい。
施設タイプ別の稼働率から、比較相手を絞る
松山の都市ホテル、道後の旅館、島や南予の食事付き宿では、定員と厨房、温浴の条件が違う。自転車を扱う施設なら保管や衣類、都市型なら到着と清掃を読み、客室稼働率だけで収支を判断しないようにしたい。
客室稼働率の分母は、客室数と対象日数による総客室数である。売れた客室の割合と、何人が何泊したかは別の側面を表す。食事付きの和室と素泊まりのシングルを比較するときは、客室定員、食事売上、販売を止めた部屋も並べ、数字の差をそのまま経営の優劣にしない。
空港・岡山側の鉄道・広島側の船と島の行程
都市の宿は空港や駅、道後への市内移動、島の拠点は自転車と荷物、南予は周遊と現地交通を確認する。船や鉄道の現在の条件を調べ、夕食や朝食の時刻と合わせる。地図上の距離より、実際に動ける行程で立地を評価したい。
道後は松山市域に含まれるが、都市中心部と同じ商品ではない。市の内訳と全体を重複加算せず、温泉、都市、島の各役割に近い宿を選ぶ。県外へ続く自転車の周遊も、旅行の範囲と泊まった県を分けて扱う必要がある。
湯と料理、自転車の前後を支える業務を読む
温泉旅館は浴場と熱源、厨房と食事処、都市型は到着・出発と清掃、自転車の拠点は保管と衣類を点検する。人数を増やす改装なら、寝具や食事、清掃の能力も合わせ、客室販売だけで改善の効果を決めないことが必要になる。
承継では、温泉利用、食材、清掃、設備保守、送迎、荷物サービスの契約を整理する。日帰り入浴や飲食、宴会があれば宿泊と部門を分ける。地域の湯や景観を次の運営でも提供できるか、実際の担当者と記録から確かめたい。
統計の対象範囲をそろえて市場を読む
県全域と松山市の独自推計は地理と対象を区別する。道後地区の内訳を松山市全体へ足すと二重計上になる場合がある。入浴客、観光入込、自転車や船の利用者は人泊ではなく、客室稼働率とも異なる指標である。
延べ宿泊者数は人数と泊数を掛けた規模を表し、同じ人の再訪も含む。外国人は国内に住所を有しない者を基本とし、国籍だけを集計する施設では把握方法に差がある。2026年から調査の層化基準が客室数へ変わっているため、2025年までの推移と新しい月次は調査方法も読み合わせる。
行政上の供給は、2025年3月31日現在の愛媛県の許可施設数を別に確認した。旅館・ホテル営業414施設、簡易宿所532施設、下宿4施設の合計は950施設。これは年度末のストックで、2025年暦年の泊数・稼働率とは時点も母集団も違う。県行には指定都市・中核市が含まれるため、市の再掲を県へ足さない。
都市・湯・島の役割を決め、月次の実績へ進む
2025年の月別延べ宿泊者数は、8月が424,110人泊で最多、6月が289,930人泊で最少だった。最多月と最少月は宿泊日数の長さにも左右されるため、そのまま販売の強弱と同一視しない。客室稼働率の最高月は11月の65.8%で、人数と客室の動きを並べると計画の焦点を絞りやすい。
道後なら入浴と夕食、都市なら街への動線、島なら自転車と翌朝の出発を一日の行程にする。売上と維持費、休館整備を並べると、地域の魅力を支える改装と運営改善の目的を共有しやすくなる。
Questions & answers
よくある質問
愛媛県の宿泊市場は、どの商圏から調べればよいですか。
松山の都市部、道後の温泉、今治・しまなみ、南予を分ける。旅程と部屋・食事の条件が近い宿で比較し、道後の市内の位置も確認する。
県全体の稼働率を候補施設の予測に使えますか。
愛媛県全体の2025年客室稼働率57.2%は比較の背景情報である。温泉旅館と都市ホテル、自転車の拠点では定員と業務が違う。入浴、食事、荷物、営業日を合わせて読む。
松山市の数字と道後地区の数字を足せますか。
市全体に道後が含まれる資料なら二重計上になる。地域区分と対象施設を確認し、全体と内訳を分けて表示する。
2025年の宿泊統計を運営計画にどうつなげますか。
月次に都市・湯・島の一泊の役割を添える。温浴、厨房、荷物、自転車、交通の実績を読み、継続できるサービスと必要な設備を整理する。 本ページは公的な一次資料の再編集で、自社アンケートや施設別の収益査定ではない。
