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北海道東川町・旭岳温泉から望む秋の旭岳

TSUNAGU — HOSPITALITY MARKET

北海道

北海道のホテル・宿泊市場

札幌の都市滞在から道内各地のリゾートまで、広い市場を宿泊統計と立地条件で読み解く。

Photo: lumoplank / CC0 · 2025年10月
2025年・北海道の延べ宿泊
46,503,620人泊
2025年・北海道の客室稼働率
61.2%
2025/3/31・北海道の許可施設数
6,357施設(旅館業3区分)

Context, with sources

数字から、宿のある地域を読む。

北海道のホテル・旅館を検討する際は、県全体の宿泊量と、実際に競争する商圏を重ねて読むことが出発点になる。2025年確定値の延べ宿泊者数は46,503,620人泊、全体の客室稼働率は61.2%だった。

北海道では、札幌を拠点とする滞在、函館の歴史ある港町、ニセコの雪、富良野の夏、道東の自然体験がそれぞれ旅の目的になる。道内の移動を伴う周遊もあるため、北海道という大きな括りだけでは、宿が担う役割も必要な設備も決まらない。

At a glance

ひと目でわかる、北海道のホテル・宿泊市場。

要点・対象時点・確認範囲
項目確認できる内容対象時点・範囲
旅館業の営業許可施設数(3区分合計)6,357施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
北海道。第8表CSVレコード8(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。B列+D列+E列をTSUNAGUが合計。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
旅館・ホテル営業の施設数2,930施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
北海道。第8表CSVレコード8(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
簡易宿所営業の施設数3,314施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
北海道。第8表CSVレコード8(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
下宿営業の施設数113施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
北海道。第8表CSVレコード8(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
旅館・ホテル営業の客室数122,333室[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
北海道。第8表CSVレコード8(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
延べ宿泊者数46,503,620人泊[1]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第2表(年計)』 01北海道行、B8セル。単位:人泊。
外国人延べ宿泊者数13,302,640人泊[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第2表(年計)』 01北海道行、Q8セル。単位:人泊。国内に住所を有しない外国人を基本とする。
外国人宿泊の構成比28.6%[1]2025年1〜12月(年確定値)
北海道の第2表(年計)Q8÷B8×100をTSUNAGUが計算、小数第1位に丸め。宿泊した旅行者の実人数の割合ではない。
全体の客室稼働率61.2%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、B8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
旅館の客室稼働率43.9%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、Q8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
リゾートホテルの客室稼働率51.1%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、R8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
ビジネスホテルの客室稼働率76.1%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、S8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
シティホテルの客室稼働率74.5%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、T8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
簡易宿所の客室稼働率25.2%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
北海道内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 01北海道行、U8セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
月別延べ宿泊者数の最多月8月/5,016,410人泊[1]2025年1〜12月の比較
北海道。各月第2表B列の比較、最多は『第2表(8月)』B8。同じ年の確定値。月の日数を調整しない人数合計。
月別客室稼働率の最高月7月/69.8%[1]2025年1〜12月の比較
北海道。各月第8表B列比較、最高は『第8表(7月)』B8。
施設タイプ別の延べ宿泊者数(掲載5区分中最多)ビジネスホテル/19,751,970人泊[1]2025年暦年・確定値
北海道。原Excel『第4表(年計)』 01北海道行、E8セル。旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の5区分内の順位で、会社・団体の宿泊所と区分不詳は比較対象にしない。
施設タイプ別の延べ宿泊者数(掲載5区分中2番目)シティホテル/8,507,160人泊[1]2025年暦年・確定値
北海道。原Excel『第4表(年計)』 01北海道行、F8セル。旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の5区分内の順位で、会社・団体の宿泊所と区分不詳は比較対象にしない。
ビジネスホテルの人泊構成比(全体を分母に計算)42.5%[1][2]2025年暦年・確定値
北海道。第4表(年計)E8÷第2表(年計)B8×100をTSUNAGUが計算、小数第1位に丸め。宿泊客本人の旅行目的割合ではない。

掲載表の出典・対象範囲をJSONで保存 →

01

札幌の都市滞在と、各地の目的地型リゾート

北海道の需要は、都市を拠点に動く旅行と、特定の景観や活動のために滞在する旅行を分けて捉えたい。JNTOも札幌、ニセコ、函館、旭川・道北、釧路・道東、登別周辺を別のエリアとして案内している。[1][2][3]

北海道の2025年延べ宿泊者数は46,503,620人泊、うち外国人は13,302,640人泊。外国人の構成比は同じ原表から計算すると28.6%になる。この比率は地域全体の泊数構成であり、個々のホテルで必要になる言語対応や販売先の割合は、施設自身の予約記録で確かめたい。

富良野の花畑を訪ねる旅とニセコで滑る旅では、予約される季節、荷物、滞在中の過ごし方が異なる。訪日客の比率だけに注目せず、宿泊客が翌朝どこへ向かうか、同じ宿に留まる理由は何かを販売記録から分解すると、都市ホテルとリゾートの比較が具体的になる。

旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の掲載5区分では、ビジネスホテルの延べ宿泊が19,751,970人泊で最も多く、次いでシティホテルが8,507,160人泊だった。ビジネスホテルの泊数は県全体の42.5%に当たる。施設タイプは旅行者本人の目的を直接調べた区分ではないため、この構成から観光・業務の人数比率は断定しない。宿泊量の大きさと客室稼働率を並べ、候補施設に近い営業の比較へ進みたい。

02

施設タイプ別の稼働率から、比較相手を絞る

2025年の北海道全体の客室稼働率は61.2%。確認できる施設タイプではビジネスホテルが76.1%、簡易宿所が25.2%で、差は50.9ポイントだった。[1][2][3]

札幌の宿泊特化型ホテル、登別の温泉旅館、ニセコのリゾートを同じ稼働率で評価すると、食事・温浴・滞在時間の違いを見落とす。リゾートは複数人利用の客室や連泊対応、温泉旅館は浴場と厨房の運営、都市部では到着時間と清掃の回転を分けて確認したい。

客室稼働率の分母は、客室数と対象日数による総客室数である。売れた客室の割合と、何人が何泊したかは別の側面を表す。食事付きの和室と素泊まりのシングルを比較するときは、客室定員、食事売上、販売を止めた部屋も並べ、数字の差をそのまま経営の優劣にしない。

統計上の施設タイプ2025年客室稼働率
旅館43.9%
リゾートホテル51.1%
ビジネスホテル76.1%
シティホテル74.5%
簡易宿所25.2%
03

空港の入口と、滞在先までの移動を一組にする

新千歳空港を利用する札幌周辺と、函館や道東を目的地にする行程では移動の組み立てが変わる。鉄道・空路・フェリーの入口から宿までをたどり、最後の乗り継ぎも含めて立地を評価する。[3]

北海道新幹線は新函館北斗への入口になり、札幌への移動には別の交通を組み合わせる。『北海道へ直通』という表現だけで利便性を判断せず、旅程上の到着点、レンタカー利用、荷物を伴う移動、悪天候時の案内まで確認したい。

広い道内で無理に競合範囲を広げるより、最寄りの入口と旅の主目的が重なる宿を比べるほうが実務的である。道東の自然観察なら早朝出発、温泉なら館内滞在、札幌なら街へ出る時間を観察の軸にする。

主な商圏・立地候補物件で確認すること
札幌・新千歳側市内交通への接続と到着後の荷物預かり
ニセコ・富良野活動用具の収納、連泊清掃、季節ごとの販売
函館・道東周遊の前後泊と翌日の出発先
04

雪と連泊の運営を、年間計画の中へ組み込む

雪を楽しむ宿では、客室以外に乾燥・保管・送迎の動線が滞在体験を左右する。夏の自然体験も含め、どの季節に何を提供するかを先に整理して、設備投資を考えたい。[1][3]

除雪や暖房の費用を一律の相場で置かず、候補施設の過去請求書、作業契約、熱源設備の履歴を読む。ニセコの長期滞在と札幌の短い滞在では清掃の頻度も違うため、売れた部屋数だけで必要な人員を決めない。

承継時には、季節雇用、用具レンタル、送迎、食材配送の実際の契約を確認する。周囲の自然を楽しむ宿ほど、建物の中だけでは商品が完成しない。案内や外部体験の予約を誰が担い、運営者変更後も同じ提供範囲を維持できるかを整理する。

05

統計の対象範囲をそろえて市場を読む

本ページの共通比較は北海道全域の2025年暦年確定値を採用した。観光庁の宿泊旅行統計と、観光地への入込客数、行政の営業許可施設数は異なる指標であり、足し合わせて市場規模を作ることはできない。[1][2][4][5][6][7]

道全体には都市・山岳・温泉・離島など異なる立地が含まれる。札幌市の統計は別ページで扱い、北海道の値を札幌の値としない。地域別の数字を使う場合も、石狩などの広域区分がどの市町村を含むかを確かめてから比較する。

延べ宿泊者数は人数と泊数を掛けた規模を表し、同じ人の再訪も含む。外国人は国内に住所を有しない者を基本とし、国籍だけを集計する施設では把握方法に差がある。2026年から調査の層化基準が客室数へ変わっているため、2025年までの推移と新しい月次は調査方法も読み合わせる。

行政上の供給は、2025年3月31日現在の北海道の許可施設数を別に確認した。旅館・ホテル営業2,930施設、簡易宿所3,314施設、下宿113施設の合計は6,357施設。これは年度末のストックで、2025年暦年の泊数・稼働率とは時点も母集団も違う。県行には指定都市・中核市が含まれるため、市の再掲を県へ足さない。

06

月別の波を、営業日と滞在商品の計画へ落とす

北海道の投資検討では、夏と冬のどちらか一方の好調月だけで年間を描かない。道全体の月別値を背景に、候補宿の季節別の販売客室と営業日を照合する。[1][3]

2025年の月別延べ宿泊者数は、8月が5,016,410人泊で最多、4月が2,607,420人泊で最少だった。最多月と最少月は宿泊日数の長さにも左右されるため、そのまま販売の強弱と同一視しない。客室稼働率の最高月は7月の69.8%で、人数と客室の動きを並べると計画の焦点を絞りやすい。

先に札幌・温泉・スキー・自然周遊のどの役割を担うかを決め、その役割が近い競合を選ぶ。夏冬で別の販売商品を持つ施設は、写真や言語対応だけでなく、館内サービスの切り替え、休館整備の時期まで一つの計画にすると読みやすい。

  • 空港・鉄道到着後の移動手段と送迎範囲を確認する
  • 暖房・除雪・乾燥設備の実費と維持記録を読む
  • 夏と冬の連泊数、客室定員、食事提供を分ける

宿・ホテルの記憶を、次代へ

この土地で続けること。
次の担い手に、つなぐこと。

地域の需要、許可の条件、設備の状態を整理すると、売却・購入・運営の選択肢を具体的に考えられます。ご自身の条件を記録するところからでも、担当者へのご相談からでも始められます。

Questions & answers

よくある質問

北海道の宿泊市場は、どの商圏から調べればよいですか。

札幌の都市滞在、登別などの温泉、ニセコ・富良野のリゾート、函館・道東の周遊を最初の比較単位にする。所在地だけでなく空港からの入口と宿泊目的を合わせる。[3]

県全体の稼働率を候補施設の予測に使えますか。

北海道全体の2025年客室稼働率61.2%は比較の背景情報である。雪のリゾートでは複数人利用や季節営業があり、札幌の都市ホテルと同じ販売条件にはならない。施設タイプと営業日をそろえて読む。[1][2][3]

北海道で冬の運営を調べるとき、何を見ますか。

候補宿の暖房使用量、除雪契約、到着遅延時の連絡、用具乾燥と保管、送迎の運営記録を確認する。必要な費用は所在地と建物によって異なるため、広域の宿泊量から推定しない。[3]

2025年の宿泊統計を運営計画にどうつなげますか。

月次の宿泊量に、自館の営業日、連泊、食事、送迎の実績を重ねる。夏の周遊客と冬の活動客を同じ商品で集める前提を置かず、それぞれが選ぶ理由を確認する。 本ページは公的な一次資料の再編集で、自社アンケートや施設別の収益査定ではない。[1][3][4]

Sources & scope

出典と、確認した範囲。

編集・構成:TSUNAGU。公的統計、法令、自治体・交通機関等の公表資料を読み合わせた編集記事です。原統計の作成者・許認可の所管機関は各出典に記載しています。独自の実地調査や個別案件の法的判断を示すものではありません。

  1. 宿泊旅行統計調査 2025年1〜12月分(年の確定値)集計結果 ↗

    観光庁|対象:2025年暦年/2026年7月6日公表|確認:2026-10-26

    第2表(延べ宿泊者数)・第4表(施設タイプ別延べ宿泊者数)・第8表(客室稼働率)。都道府県値を使用。各数値のセル番地は本ページ基本表の対象範囲に記載。

  2. 宿泊旅行統計調査に関する用語解説 ↗

    観光庁|対象:2025年集計に付随する用語定義|確認:2026-10-26

    延べ宿泊者数・外国人・施設タイプ・客室稼働率の定義。客室稼働率は利用客室数を総客室数で除した値。

  3. 北海道|JNTO公式観光案内 ↗

    日本政府観光局(JNTO)|対象:公表日記載なし/確認時点の地域案内|確認:2026-10-27

    地域の観光資源・アクセス・エリア構成。宿泊需要の構成比や施設収益を示す資料ではない。地域特性を踏まえた運営上の論点はTSUNAGUの編集。

  4. 宿泊旅行統計調査の概要 ↗

    観光庁|対象:2025年調査の概要|確認:2026-10-26

    調査対象は旅館業法許可施設。従業者規模で全数・標本調査を区分。施設数の行政許可件数とは母集団・推計方法が異なる。

  5. 宿泊旅行統計調査の調査見直しについて ↗

    観光庁|対象:2026年1月分から適用|確認:2026-10-26

    層化基準を従業者数から客室数に変更。2025年年計と2026年月次を無条件に連結しない根拠。

  6. 令和6年度 衛生行政報告例 第8表 旅館・ホテル営業の施設数・客室数及び簡易宿所・下宿営業の施設数等 ↗

    厚生労働省(e-Stat)|対象:2024年度末=2025年3月31日現在/e-Stat更新2026年9月28日|確認:2026-10-27

    行政報告に基づく年度末の許可施設ストック。都道府県行は指定都市・中核市を含み、市は再掲。年間の営業許可件数というフローとは別。旅館・ホテル、簡易宿所、下宿を扱い、住宅宿泊事業の届出住宅数は含まない。

  7. 宿泊旅行統計調査 2025年・広域観光周遊ルート別集計 参考表 ↗

    観光庁|対象:2025年暦年|確認:2026-10-26

    参考表1-2の地域構成。石狩などの広域区分は複数市町村を含み、市単独とは異なる。

掲載写真

Asahidake, Daisetsuzan Volcanic Group - Asahidake6029.jpg ↗

写真:lumoplank / CC0 / 2025年10月

変更:配布元の実写写真からWebP配信版へ変換。高解像度版の画素寸法を維持し、960px版・480px版を作成。必要時の向きの調整と表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成・拡大なし。