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岩手県八幡平市・松川温泉の峡雲荘周辺、雪景色の露天風呂

TSUNAGU — HOSPITALITY MARKET

岩手県

岩手県のホテル・宿泊市場

内陸の鉄道軸、花巻・八幡平の滞在、三陸沿岸の周遊をそれぞれ読む。

Photo: Soul of Japan / CC BY-SA 3.0 · 撮影年月の記載なし
2025年・岩手県の延べ宿泊
5,551,600人泊
2025年・岩手県の客室稼働率
54.9%
2025/3/31・岩手県の許可施設数
1,012施設(旅館業3区分)

Context, with sources

数字から、宿のある地域を読む。

岩手県のホテル・旅館を検討する際は、県全体の宿泊量と、実際に競争する商圏を重ねて読むことが出発点になる。2025年確定値の延べ宿泊者数は5,551,600人泊、全体の客室稼働率は54.9%だった。

岩手県は、盛岡の街、平泉の歴史、花巻や八幡平の温泉、三陸の海岸が一つの県に広がる。内陸の都市拠点と、景観を目的に向かう沿岸や山間では、宿に求める機能が変わる。広い地理を細かな商圏へほどくことから検討が始まる。

At a glance

ひと目でわかる、岩手県のホテル・宿泊市場。

要点・対象時点・確認範囲
項目確認できる内容対象時点・範囲
旅館業の営業許可施設数(3区分合計)1,012施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
岩手県。第8表CSVレコード10(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。B列+D列+E列をTSUNAGUが合計。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
旅館・ホテル営業の施設数713施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
岩手県。第8表CSVレコード10(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
簡易宿所営業の施設数292施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
岩手県。第8表CSVレコード10(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
下宿営業の施設数7施設[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
岩手県。第8表CSVレコード10(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
旅館・ホテル営業の客室数20,836室[6]2025年3月31日現在(2024年度末)
岩手県。第8表CSVレコード10(地理名行)。B列=旅館・ホテル営業施設数、C列=同客室数、D列=簡易宿所、E列=下宿。原表の『-』は計算時0として扱う。宿泊旅行統計の推計施設数とは別の母集団・時点。
延べ宿泊者数5,551,600人泊[1]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第2表(年計)』 03岩手県行、B10セル。単位:人泊。
外国人延べ宿泊者数449,750人泊[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第2表(年計)』 03岩手県行、Q10セル。単位:人泊。国内に住所を有しない外国人を基本とする。
外国人宿泊の構成比8.1%[1]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県の第2表(年計)Q10÷B10×100をTSUNAGUが計算、小数第1位に丸め。宿泊した旅行者の実人数の割合ではない。
全体の客室稼働率54.9%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、B10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
旅館の客室稼働率36.8%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、Q10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
リゾートホテルの客室稼働率41.5%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、R10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
ビジネスホテルの客室稼働率71.3%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、S10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
シティホテルの客室稼働率68.9%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、T10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
簡易宿所の客室稼働率16.7%[1][2]2025年1〜12月(年確定値)
岩手県内の旅館業法許可宿泊施設を対象とする観光庁推計。2025年確定集計Excel『第8表(年計)』 03岩手県行、U10セル。利用客室数÷総客室数、単位%。
月別延べ宿泊者数の最多月8月/627,000人泊[1]2025年1〜12月の比較
岩手県。各月第2表B列の比較、最多は『第2表(8月)』B10。同じ年の確定値。月の日数を調整しない人数合計。
月別客室稼働率の最高月10月/66.5%[1]2025年1〜12月の比較
岩手県。各月第8表B列比較、最高は『第8表(10月)』B10。
施設タイプ別の延べ宿泊者数(掲載5区分中最多)ビジネスホテル/2,648,590人泊[1]2025年暦年・確定値
岩手県。原Excel『第4表(年計)』 03岩手県行、E10セル。旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の5区分内の順位で、会社・団体の宿泊所と区分不詳は比較対象にしない。
施設タイプ別の延べ宿泊者数(掲載5区分中2番目)旅館/1,355,200人泊[1]2025年暦年・確定値
岩手県。原Excel『第4表(年計)』 03岩手県行、C10セル。旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の5区分内の順位で、会社・団体の宿泊所と区分不詳は比較対象にしない。
ビジネスホテルの人泊構成比(全体を分母に計算)47.7%[1][2]2025年暦年・確定値
岩手県。第4表(年計)E10÷第2表(年計)B10×100をTSUNAGUが計算、小数第1位に丸め。宿泊客本人の旅行目的割合ではない。

掲載表の出典・対象範囲をJSONで保存 →

01

内陸の都市拠点と、温泉・海岸の目的地を分ける

新幹線で入り盛岡や平泉を巡る旅と、花巻・八幡平で滞在する旅、三陸を走る旅は同じ商品ではない。岩手の宿泊市場は、旅の目的と地域内の移動手段を組み合わせて見る必要がある。[1][2][3]

岩手県の2025年延べ宿泊者数は5,551,600人泊、うち外国人は449,750人泊。外国人の構成比は同じ原表から計算すると8.1%になる。この比率は地域全体の泊数構成であり、個々のホテルで必要になる言語対応や販売先の割合は、施設自身の予約記録で確かめたい。

平泉の文化財を訪ねる人がどこで泊まるかは、旅行行程によって変わる。観光名所の知名度を客室の稼働へ直結させず、朝夕の行動や移動先を予約記録から確かめたい。海岸を巡る人には食と景観、山の滞在には入浴や活動後の休息が宿を選ぶ理由になりうる。

旅館・リゾート・ビジネス・シティ・簡易宿所の掲載5区分では、ビジネスホテルの延べ宿泊が2,648,590人泊で最も多く、次いで旅館が1,355,200人泊だった。ビジネスホテルの泊数は県全体の47.7%に当たる。施設タイプは旅行者本人の目的を直接調べた区分ではないため、この構成から観光・業務の人数比率は断定しない。宿泊量の大きさと客室稼働率を並べ、候補施設に近い営業の比較へ進みたい。

02

施設タイプ別の稼働率から、比較相手を絞る

2025年の岩手県全体の客室稼働率は54.9%。確認できる施設タイプではビジネスホテルが71.3%、簡易宿所が16.7%で、差は54.6ポイントだった。[1][2][3]

盛岡の都市型ホテルでは鉄道利用後の移動と到着対応、花巻の旅館では温浴や食事の提供、八幡平では活動用具や連泊への対応が比較の軸になる。沿岸の宿は海の食材をどう宿泊商品へ組み込むかも含め、客室販売だけの収支と分けて読む。

客室稼働率の分母は、客室数と対象日数による総客室数である。売れた客室の割合と、何人が何泊したかは別の側面を表す。食事付きの和室と素泊まりのシングルを比較するときは、客室定員、食事売上、販売を止めた部屋も並べ、数字の差をそのまま経営の優劣にしない。

統計上の施設タイプ2025年客室稼働率
旅館36.8%
リゾートホテル41.5%
ビジネスホテル71.3%
シティホテル68.9%
簡易宿所16.7%
03

新幹線・空港の入口から、山と海への接続を見る

岩手へは東北新幹線といわて花巻空港などの入口がある。入口への近さに加え、山間や三陸の宿までの移動が滞在のしやすさを決める。[3]

盛岡や花巻へ着いた後の移動では、目的地によって鉄道、バス、車を組み合わせる。周遊を売る宿は、主要駅からの距離だけを示すより、荷物を持った到着、食事前のチェックイン、翌日の出発までの行程を説明できると候補施設の役割が明確になる。

内陸と沿岸を一枚の広い市場図で扱うと、観光先の近さと交通の近さを混同しやすい。平泉観光の前後泊、盛岡を基点にする滞在、花巻で館内を楽しむ滞在など、宿の使われ方から競合範囲を定めたい。

主な商圏・立地候補物件で確認すること
盛岡・内陸鉄道軸駅からの動線と市内での滞在目的
花巻・八幡平温浴・食事・活動用具と連泊対応
三陸・平泉周辺周遊行程、到着時刻、翌日の目的地
04

館内で過ごす時間に合わせ、温浴と食事を点検する

花巻や八幡平の宿では、客室だけでなく入浴と食事が滞在の中心になりうる。都市の短い滞在と同じ清掃・人員計画を当てはめず、一日のサービスの流れを確認する。[1][3]

温泉宿の熱源、浴槽の管理、食事の仕込み、活動客の荷物を実際の動線に沿って点検する。沿岸の料理を強みにする施設なら、仕入れの契約と変更時の代替献立、食事売上の原価を読む。魅力のある土地でも、その魅力を安定して提供できる体制が必要である。

事業を受け継ぐ際は、食材供給、温浴設備の保守、送迎、案内を担う取引先を確認する。宿泊者と日帰り入浴者が共用する設備がある場合は、部門ごとの費用を分けると、客室稼働の改善が利益へどうつながるかを検討しやすい。

05

統計の対象範囲をそろえて市場を読む

本ページの共通比較は岩手県全域の2025年暦年確定値を採用した。観光庁の宿泊旅行統計と、観光地への入込客数、行政の営業許可施設数は異なる指標であり、足し合わせて市場規模を作ることはできない。[1][2][4][5][6]

県全体の値には盛岡、内陸温泉、沿岸などが含まれ、平泉の観光客数と同じ範囲ではない。世界遺産や海岸の観光入込を泊数へ置き換えず、候補地の自治体統計を使うときも対象地点と集計期間を確かめる。

延べ宿泊者数は人数と泊数を掛けた規模を表し、同じ人の再訪も含む。外国人は国内に住所を有しない者を基本とし、国籍だけを集計する施設では把握方法に差がある。2026年から調査の層化基準が客室数へ変わっているため、2025年までの推移と新しい月次は調査方法も読み合わせる。

行政上の供給は、2025年3月31日現在の岩手県の許可施設数を別に確認した。旅館・ホテル営業713施設、簡易宿所292施設、下宿7施設の合計は1,012施設。これは年度末のストックで、2025年暦年の泊数・稼働率とは時点も母集団も違う。県行には指定都市・中核市が含まれるため、市の再掲を県へ足さない。

06

客室の販売実績と、旅の動線を同じ月で照合する

岩手の検討では、都市・温泉・海岸のどこに立地するかを先に決め、同じ季節に同じ役割を持つ宿を比べたい。県の月次統計は、その位置づけを確かめる背景資料になる。[1][3]

2025年の月別延べ宿泊者数は、8月が627,000人泊で最多、12月が398,540人泊で最少だった。最多月と最少月は宿泊日数の長さにも左右されるため、そのまま販売の強弱と同一視しない。客室稼働率の最高月は10月の66.5%で、人数と客室の動きを並べると計画の焦点を絞りやすい。

まず候補宿の宿泊客が盛岡、平泉、花巻、三陸のどこを訪ねるかを整理する。朝食の開始、夕食の最終受付、送迎の時間を旅程と照らすと、客室改装以外にも選ばれる理由を増やす余地が見えてくる。

  • 内陸と沿岸を分けて競合を選ぶ
  • 温浴・食事・宿泊の部門別収支を確認する
  • 周遊の到着時刻と食事の提供時間を照合する

宿・ホテルの記憶を、次代へ

この土地で続けること。
次の担い手に、つなぐこと。

地域の需要、許可の条件、設備の状態を整理すると、売却・購入・運営の選択肢を具体的に考えられます。ご自身の条件を記録するところからでも、担当者へのご相談からでも始められます。

Questions & answers

よくある質問

岩手県の宿泊市場は、どの商圏から調べればよいですか。

盛岡の都市部、花巻・八幡平の温泉、平泉や三陸の周遊を分けて調べる。入口の駅や空港から、宿と主な観光先までの動線が重なる施設を比較したい。[3]

県全体の稼働率を候補施設の予測に使えますか。

岩手県全体の2025年客室稼働率54.9%は比較の背景情報である。温浴や食事を重視する旅館と、市内を拠点にするホテルは客室単体の販売条件が違う。人数、食事の原価、稼働客室、営業日を組み合わせて判断する。[1][2][3]

三陸の観光客数を、盛岡のホテル需要に加算できますか。

同じ旅行者が複数地域を訪ねる可能性があり、観光地点の来訪と宿泊地は一致しない。盛岡で泊まった実績が必要なため、観光入込を都市の延べ宿泊へ足し込まない。[3]

2025年の宿泊統計を運営計画にどうつなげますか。

客室の月次販売に食事・温浴の売上と移動の行程を添える。盛岡型、温泉型、周遊型のどの商品を継続するかを決めると、必要資料も絞りやすい。 本ページは公的な一次資料の再編集で、自社アンケートや施設別の収益査定ではない。[1][3][4]

Sources & scope

出典と、確認した範囲。

編集・構成:TSUNAGU。公的統計、法令、自治体・交通機関等の公表資料を読み合わせた編集記事です。原統計の作成者・許認可の所管機関は各出典に記載しています。独自の実地調査や個別案件の法的判断を示すものではありません。

  1. 宿泊旅行統計調査 2025年1〜12月分(年の確定値)集計結果 ↗

    観光庁|対象:2025年暦年/2026年7月6日公表|確認:2026-10-26

    第2表(延べ宿泊者数)・第4表(施設タイプ別延べ宿泊者数)・第8表(客室稼働率)。都道府県値を使用。各数値のセル番地は本ページ基本表の対象範囲に記載。

  2. 宿泊旅行統計調査に関する用語解説 ↗

    観光庁|対象:2025年集計に付随する用語定義|確認:2026-10-26

    延べ宿泊者数・外国人・施設タイプ・客室稼働率の定義。客室稼働率は利用客室数を総客室数で除した値。

  3. 岩手県|JNTO公式観光案内 ↗

    日本政府観光局(JNTO)|対象:公表日記載なし/確認時点の地域案内|確認:2026-10-27

    地域の観光資源・アクセス・エリア構成。宿泊需要の構成比や施設収益を示す資料ではない。地域特性を踏まえた運営上の論点はTSUNAGUの編集。

  4. 宿泊旅行統計調査の概要 ↗

    観光庁|対象:2025年調査の概要|確認:2026-10-26

    調査対象は旅館業法許可施設。従業者規模で全数・標本調査を区分。施設数の行政許可件数とは母集団・推計方法が異なる。

  5. 宿泊旅行統計調査の調査見直しについて ↗

    観光庁|対象:2026年1月分から適用|確認:2026-10-26

    層化基準を従業者数から客室数に変更。2025年年計と2026年月次を無条件に連結しない根拠。

  6. 令和6年度 衛生行政報告例 第8表 旅館・ホテル営業の施設数・客室数及び簡易宿所・下宿営業の施設数等 ↗

    厚生労働省(e-Stat)|対象:2024年度末=2025年3月31日現在/e-Stat更新2026年9月28日|確認:2026-10-27

    行政報告に基づく年度末の許可施設ストック。都道府県行は指定都市・中核市を含み、市は再掲。年間の営業許可件数というフローとは別。旅館・ホテル、簡易宿所、下宿を扱い、住宅宿泊事業の届出住宅数は含まない。

掲載写真

Kyounso Matsukawa Onsen - panoramio.jpg ↗

写真:Soul of Japan / CC BY-SA 3.0 / 撮影年月の記載なし

変更:配布元の実写写真からWebP配信版へ変換。高解像度版の画素寸法を維持し、960px版・480px版を作成。必要時の向きの調整と表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成・拡大なし。

本ページに含まれる当該写真の加工版も、配布元と同じCC BY-SA 3.0の条件で再利用できます。