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MORE VALUE PLANNING / 運営・DX / 09

スマートロック・PMSでフロントの仕事を組み直す

到着時の入力を短くし、客室へ気持ちよく案内する。そのためには、PMSと電子キーをつなぐだけでなく、予約、本人確認、支払、入室の順序を整える必要があります。画面で済む仕事と、その場に人が向かう仕事を描き分け、少ない客室で変更や故障まで試してから運用を広げます。

01

日々の仕事

02

役割とシステム

03

試運転と記録

01 / PRACTICAL GUIDE

予約から退室までの仕事を描く

予約担当は、受付、変更、入金、到着案内、本人確認、部屋割り、鍵の発行、退室を一本の図にします。各段階で使うシステムと情報の更新者を記すと、二度入力している箇所や、連絡待ちのまま止まる仕事が見つかります。

接続表にはOTAの施設・客室・料金プランと、PMS、鍵の扉の対応を並べます。予約を取り込めても料金や取消が同じように連携するとは限りません。販売責任者が機能ごとの対応範囲を確認し、試験予約で往復の情報を照合します。[O2][O20][O31][O13]

02 / PRACTICAL GUIDE

ICTによる本人確認と名簿を確認する

事前入力を受け取った後に、誰が到着したかを確かめ、宿泊記録を完成させる工程を置きます。Airbnbのアカウント上の本人確認と、施設が行う宿泊手続は別です。未完了の予約を見つける担当と、入力できない人への案内を用意します。

旅館業のICT活用は、本人確認、出入りの把握、相談への応対、緊急対応を組み合わせて設計します。許可責任者は画面と記録の見本、カメラの位置、連絡体制を保健所へ示し、地域の条例と採用する確認方法をすり合わせます。[O17][L15][L16]

03 / PRACTICAL GUIDE

予約・決済・PIN発行と失効をつなぐ

AirHostには予約に連動したPINの発行や変更の機能があります。導入時は対象機種とプランを確かめ、発行担当、失効担当、承認者の権限を分けます。管理画面の取消表示に加え、扉の実機で旧PINが使えないことを受入条件にします。

RemoteLOCKのアルゴリズムPINは、有効期間内ならクラウドのアクセス情報を削除しても使えます。期間途中に止める時は本体側の無効化操作が必要です。通常PINとの方式の違いを台帳へ記し、現地担当が停止を確認して完了を報告します。[O12][O13][O14][O15]

04 / PRACTICAL GUIDE

未入金・人数変更・延泊の例外処理

未入金、本人確認の未完了、人数変更、到着遅れを一覧にし、自動通知を止める条件を決めます。予約担当が事情を聞き、鍵管理責任者が発行の可否を判断する流れです。支払や確認が完了した予約を、誰が通常の流れへ戻すかも定めます。

延泊では販売在庫とPINの終了時刻を、部屋移動では新しい扉と旧PINの停止を一緒に確認します。予約の変更と、システム利用者の削除、鍵の失効は別々に試します。委託先の交代や退職時も、物件ごとの権限一覧を使って残存を点検します。[O12][O13][O15][O20]

05 / PRACTICAL GUIDE

通信断・締出し・急病時の現場対応

通信が切れても、既に本体へ反映した通常PINで入れる場合があります。一方、新しい設定や失効には同期が関わります。機種と方式を特定し、通信断、電池切れ、携帯端末の故障を試して、メーカーが示す代替手段を現地担当と確認します。

問合せを受ける人は、案内で済む内容と、締出しや急病など現場対応が必要な事案を切り分けます。夜間の担当、予備の連絡先、到着までの案内を決め、実際に訓練します。対応時間は旅館業の運用と地域条件に合わせ、民泊の目安をそのまま移しません。[O14][O15][L16][O22]

06 / PRACTICAL GUIDE

削減時間から管理費・保守費を差し引く

みくまホテルの公表事例では、施設側がフロント業務で一日約二時間の短縮を実感したと述べています。自館では通常の受付だけでなく、未完了への連絡、入室不能、ログ確認を含めて計測し、予約数当たりの総対応時間を出します。

経理担当はPMS、鍵、通信、端末、遠隔対応、現場出動の費用を月ごとにまとめます。時間が空いても、そのまま人件費が減るとは限りません。待ち時間、入室不能件数、夜間負担と費用を同じ会議で見て、対象客室を増やすか判断します。[O4][O1][F9]

COMPARE THE OPTIONS

選択肢を、同じ条件で比べる。

方式ごとの実務上の違い
工程システムへ任せる範囲遠隔の担当現場・承認の担当受入試験
予約・変更対応するOTAとの情報連携予約担当が未取込・重複を点検販売責任者が在庫差を処理客室・料金・取消の相互照合
本人確認・支払事前入力、確認画面、決済機能の範囲受付担当が未完了を案内許可責任者が採用方法を管理未入力・情報不一致の試験
PIN発行・失効機種・方式が対応する発行や同期鍵管理者が変更結果を点検必要な本体操作と実機確認取消・延泊・部屋移動で旧PINを試す
通信断・締出し状態通知や対応ログの記録窓口が緊急度を判断して連絡現地担当が機種別の手順で対応停電・通信断・電池切れの訓練
退職・委託終了ユーザーや連携認可の管理管理者が対象物件を棚卸し責任者が鍵と権限の残存を承認確認退職用テストアカウントのアクセス確認

[O12][O13][O14][O15][L15][L16]

WORKED EXAMPLE

業務工程例:予約変更から旧PINの停止までを試す

前提をそろえて考える例

  • 導入予定のPMS、OTA、鍵の機種・PIN方式を特定した空室での試験。実際の宿泊者の個人情報や使用中PINを使わない。
  • 以下は導入時の受入試験案であり、全製品に共通の機能や法定の試験項目ではない。
  1. 予約責任者が試験用の客室、料金プラン、扉の対応表を作り、連携機能と権限を記録する。
  2. 通常の予約で入力・本人確認・支払からPIN通知までを通し、実機で利用開始と終了を確かめる。
  3. 取消と部屋移動を実施し、旧PINの利用可否を現場で確認する。アルゴリズムPINの期間途中の無効化は本体側の操作を含める。
  4. 通信を切った条件で、新規発行済み・既反映・失効待ちの違いを試し、失敗時に遠隔窓口から現地担当へ連絡する。
  5. 各状態の完了時刻、連絡履歴、結果を残し、未解決の条件と再試験日を責任者が承認する。

通常時と例外時の両方で、誰が完了を確認するかが決まった範囲から運用を開始します。入室までの時間と、旧PIN・退職者権限の残存を継続して測ります。[O12][O13][O14][O15][L15][L16]

09 / HOW IT WORKS

地域と物件を知り、
非公開の対話へ。

実際の買主向けガイドから、検討を進める四つの画面を紹介します。

試験アカウントと説明用の架空データで操作して撮影したものです。施設名や詳しい資料は、必要な手続きと相手の承認のあとに共有されます。[T1]

ALLIANCE PARTNERS

次の宿づくりを、
一緒に支える企業の皆さまへ。

OTAの初期構築、PMS・電子キー、リノベーション、運営、資金計画。TSUNAGUでは、宿を承継・新規開業する方を支える企業・金融機関との連携を募集しています。

対応分野や地域を伺い、相互送客、実務事例の発信、導入支援など、双方の役割が明確なかたちからご相談します。

連携内容や費用、情報の扱いを相談のうえ、双方で合意して進めます。

YOUR NEXT STEP

現況と、残したい価値から。

気になる物件や改修の構想、現在の運営体制。分かる資料から条件を整理し、取得・再生・承継の進め方を考えます。

監修:堤 誠之(ジャパンリアルター株式会社 代表取締役)
実務の背景:堤 誠之・代表者紹介 / 代表者note ↗

QUESTIONS

具体的な計画に進む前に。

OTAで本人確認済みならPINを送るだけでよいですか?

OTA上の本人確認と施設の宿泊手続を分けて設計します。旅館業の許可条件と地域条例に合う本人確認、宿泊記録、出入りの把握、相談・緊急対応を組み合わせ、未完了予約の判断者を置きます。[O17][L15][L16]

予約を取消せば、どの鍵でもすぐ使えなくなりますか?

機種とPIN方式によります。RemoteLOCKのアルゴリズムPINは、クラウドから削除するだけでは有効期間内の利用が止まらず、本体側の無効化が必要です。管理画面と扉の実機の両方で確認します。[O13][O14][O15]

清掃担当にも鍵の管理者権限を渡すべきですか?

必要な客室と時間の作業権限から設計します。予約変更、PIN発行・失効、利用者管理を分け、製品とプランで実際に許される操作を試します。共有の管理者アカウントに頼らず、委託終了時の停止担当も決めます。[O12][O13]

遠隔窓口があれば夜間の現地担当は不要ですか?

締出し、機器故障、急病など、その場での対応が要る事案を想定します。地域と営業形態に合う連絡・現場対応の体制を用意し、受付から対応完了までを訓練で測ります。[L15][L16][O22]

出典・確認範囲を見る

確認日:2026年10月28日。法令・通知・制度と、運営主体が公表した事例を分けて参照しています。自治体による取扱い、商品条件、公募期間は計画時点の公式案内で確認してください。

法規・許認可

  1. [L15] 厚生労働省|旅館業における衛生等管理要領の一部改正について

    2025年3月11日通知、同年4月1日適用。ICT本人確認、鍵・出入りの管理、相談応需、緊急対応。技術的助言と自治体条例を区別。

  2. [L16] 厚生労働省|2025年3月11日改正に関するFAQ

    同日付事務連絡。問3は10分圏内の事務所を画一的・機械的に要求する趣旨ではないと説明。本人確認、録画、外部委託の実施条件。

金融・税務

  1. [F9] 観光庁 宿泊業の高付加価値化のための経営ガイドライン 第3章

    営業収益・費用の管理、償却前営業利益の算出、財務・事業管理。資料ごとの利益定義を揃える。

運営・DX・公表事例

  1. [O1] 観光庁 限られた人材活用と業務改革の手引き(令和8年3月)

    業務の洗い出し、現状把握から効果検証。高山荘華野の客室清掃の工程・標準時間・品質の標準化(PDF p.35–36)。

  2. [O2] 観光庁 観光DX推進に向けたデジタルツールのデータ連携における標準化に関する調査結果

    PMS等の連携仕様が標準化されていない現状、標準データセット等の公表。個別PMS間の完全互換を保証する資料ではない。

  3. [O4] 観光庁 省力化事例 小京都の湯 みくまホテル

    PMSを各部署で共有し厨房の紙運用をモニターへ。フロントの約2時間/日削減は導入初期に運営者が実感として述べた値。

  4. [O12] AirHost ユーザー管理 ポリシーグループについて

    オーナー・管理者・スタッフ・クリーナー等の権限の違いとプラン依存性。PIN削除の個別権限項目まではこの資料で確定しない。

  5. [O13] AirHost IoTロック連携

    予約連動のPIN発行・変更・キャンセル、部屋割り変更との連携、通知時点の選択、電池・通信状態の管理。すべての接続機種で即時失効する証拠ではない。

  6. [O14] RemoteLOCK よくあるご質問

    通常PINのロック本体への同期、通信断時に既反映PINは使える一方で新規設定等は同期を要すること。電池切れ時の対応は機種により異なる。

  7. [O15] RemoteLOCK アルゴリズムPINの運用方法・無効化

    オフラインの期限付きPIN。クラウドからアクセス情報を削除しても期限内のPINは有効で、本体側の無効化操作を要する。通常PINとの違い。

  8. [O17] Airbnb 日本国内の宿泊先の予約

    日本でのゲスト登録・ホスト向け案内。Airbnbの本人確認と施設側のチェックイン時本人確認を同一視しない。

  9. [O20] Booking.com About the Connectivity APIs

    認定接続事業者による在庫・料金・予約等の連携と、物件ごとの機能・マッピング確認。宿泊現場の本人確認や利益を保証するAPIではない。

  10. [O22] 観光庁 民泊制度ポータル 住宅宿泊管理業者の業務

    住宅宿泊管理業務の実施、苦情・緊急対応、現地対応の時間の目安、全部再委託の制限。住宅宿泊事業制度に限った説明。

  11. [O31] Airbnb 外部システムを介してリスティングを作成するには

    PMS・CMにAirbnbアカウントの管理権限を付与して連携し、既存リスティングは対応システムから統合する方法。レビューやリスティングの重複防止。

TSUNAGUの画面説明

  1. [T1] TSUNAGU|実際の進め方(買主)

    本番で公開されている操作説明・試験アカウントと説明用データの画面。2026年10月28日に取得。

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