TSUNAGUホテル・旅館の売買・M&Aプラットフォーム

TSUNAGU — MINPAKU SELL & BUY GUIDE

売る方も、買う方も。暮らしに近い宿の引継ぎを。

民泊売買の
始め方。

受け継ぐのは家と、
滞在を支える仕組み。

大切に整えた一棟を、次の担い手へ。
地域の暮らしに近い宿で、新しい商いを始めたい。
届出・許可、契約、予約と運営。
売却と購入の最初の一歩をご案内します。

民泊の物件一覧へ
沖縄県南城市知念。緑の丘陵と海を望む集落の風景
沖縄県南城市知念の集落。ニライカナイ橋展望台からの風景。Photo: Kugel~commonswiki · CC BY-SA 4.0
写真は地域の風景です。写っている建物が民泊施設や売却案件であることを示すものではありません。

FIRST THINGS FIRST

鍵と家具の先に、
引き継ぐ仕事があります。

きれいな室内、予約サイトの評価、積み上げてきた売上。民泊を引き継ぐときは、その背景にある届出や許可、住まいの契約、日々の管理まで確かめます。

売主は何を託すかを、買主はどの体制で続けるかを。譲渡するものと必要な準備を一つずつ確認し、双方が納得できる条件を話し合っていきます。

編集・構成:TSUNAGU編集部最終確認日:2026年11月2日出典・編集方針

01 / WHAT CHANGES HANDS

売るのは建物か、事業か。
まず、営業の仕組みから。

「民泊を売る」という言葉には、土地・建物の売却、賃借した部屋で営む事業の譲渡、運営会社の株式譲渡など、異なる取引が含まれます。家具があり、予約サイトに掲載されていても、それだけで次の人が営業を始められるわけではありません。最初に、誰が、どの制度で、どの建物を運営しているのかを確かめます。

同じ「民泊」でも、引継ぎの手続は異なります
営業の根拠営業者が変わるとき売買の前に確かめる資料
住宅宿泊事業法の届出別の個人・法人へ事業を譲る場合は、買主による新規届出が必要です。売主の届出番号を譲渡する取引ではありません。届出書の控え、届出住宅の図面、宿泊日数の報告、管理委託契約、自治体の条例。
旅館業法の許可(簡易宿所等)事業譲渡には、譲渡の効力発生前に承認を受け、営業者の地位を承継する制度があります。許可書、変更届、許可時の図面、保健所との協議記録、消防関係の資料。
届出・許可を持つ会社の株式譲渡営業する法人が同じまま存続するため、別法人へ営業を移す事業譲渡とは手続が異なります。役員等の変更や契約上の承諾事項を確認します。法人登記、株主・役員、許認可の名義、賃貸借・借入・運営委託契約、会社の債務。

神戸市の住宅宿泊事業の案内では、事業者の変更は新規届出、法人の名称や役員等の変更は変更手続として整理されています。株式を買う場合も、同じ法人だから何も確認しなくてよいということではありません。取引後の役員や管理体制、各契約の株主変更条項まで調べます。[2][3]

建物の所有者と、営業者は同じですか。

自己所有の戸建てなら、不動産と家具・運営上の資産を一緒に譲る案があります。一方、賃借型では、不動産そのものを売るのではなく、借りる権利や備品、運営の仕組みをどう引き継ぐかが中心です。賃貸人の承諾、買主との新しい賃貸借契約、敷金の精算などを、事業の対価と分けて話し合います。

会社が複数の宿を運営していれば、株式の取得は対象の一棟だけの購入とは異なります。ほかの物件、借入、未払金、保証、税務も含めて会社を調べます。特区民泊の認定を受けた物件については、その自治体の制度に沿った確認が必要です。[1]

02 / FOR SELLERS

残したいものと、
引き渡せるものを書き出す。

「運営の手間を減らしたい」「別の地域へ投資を移したい」「相続した家の活用を誰かに託したい」。売却の理由によって、大切にしたい条件も変わります。営業中の売上を保ちながら引き継ぐのか、いったん予約を止めて渡すのか。価格と一緒に、希望する時期や関われる期間を伝えておきます。

  1. 01

    届出・許可と、契約の名義を並べる。

    届出者・営業許可の名義人、建物所有者、賃借人、OTAの契約者、管理委託先。手元の書類で分かるところから一覧にします。個人の口座や別会社のアカウントで運営している部分があれば、切替えが必要な業務を早く見つけられます。

  2. 02

    売上は、予約台帳と入金をつなげて見せる。

    月別の宿泊売上、宿泊日数、予約経路、清掃費、管理費、賃料、光熱費を用意します。OTAからの振込額は手数料等が差し引かれていることがあるため、予約時の金額と入金明細を照合できる形が役立ちます。オーナー自身の清掃や問い合わせ対応も、費用をかけずに済んでいた仕事として説明します。

  3. 03

    予約と、設備の不具合を早めに伝える。

    引渡し日以降の予約、受取済みの前受金、返金義務、連泊中のゲストへの対応を整理します。雨漏り、給湯器、鍵、空調、近隣からの相談記録なども、判明している内容を共有します。備品は一覧にし、所有物・リース品・私物を分けておきます。

  4. 04

    内装を直す前に、現況で引き継ぐ案も比べる。

    買主が愛犬同伴や長期滞在を想定していれば、必要な家具や間取りも違います。安全・衛生上の対応は続けながら、売却のための大きな改装は、買主の計画と費用負担を話し合ってから判断できます。

買主が見ているのは、売上だけではありません。

近隣の宿泊事業者は清掃拠点からの距離や既存スタッフとの連携を、新しく参入する法人は管理委託の範囲や経理を含む運営の引継ぎを重視することがあります。自ら手入れする買主なら、住まいとしての使いやすさや庭の広さも検討材料です。特定の買主が必ず見つかるとは限りませんが、収支と運営条件を具体的に伝えるほど、取得後の姿を話し合いやすくなります。

TSUNAGUでは、分かる資料と希望から非公開の下書きを始められます。新規登録は完全非公開で、匿名の概要を掲載する場合にも売主の選択と審査を経ます。[12]

03 / FOR BUYERS

購入価格に、
切替えの費用と時間を加える。

営業中の物件は、家具と売上実績があることが魅力です。同時に、その売上を支えている契約や人を、自分の運営でも確保できるかが重要になります。届出・許可、借りる条件、運営会社、予約の切替えを確認し、購入価格だけで候補を決めないようにします。

探し始める前に、運営の形を描く。

自分で清掃やゲスト対応に通えるのか、登録を受けた管理業者へ委託するのか。受け入れたい人数、駐車場、ペット対応、近隣の暮らしへの配慮も考えます。家族で使う日を残す場合は、その日数を売上予測から外しておきます。稼働の高い日と自己利用したい日が重なることもあります。

TOTAL INVESTMENT

買主の総予算

譲渡・取得代金 + 取得諸費用
+ 修繕・消防・設備の整備
+ 届出・契約切替えと開業準備
+ 予約・返金の精算資金と運転資金

不動産を買う取引と、賃借型の運営事業を買う取引では、必要な資金も担保も異なります。後者では、新しい賃貸借の敷金や保証料、保証会社の審査、原状回復義務も確かめます。融資相談では、譲渡代金の内訳、継続して得られる利益の根拠、手続中の売上減少に備えた資金を提示します。

「引渡しの翌日から売れるか」を、先に話し合う。

買主名義の届出・許可や賃貸借が整っても、OTA掲載の準備や管理会社の契約が間に合わなければ、すぐに予約を受けられるとは限りません。必要な手続と契約を一覧にして、誰がいつまでに準備するかを決めます。営業開始が遅れた場合の賃料・管理料や、既存予約の対応も予算に含めます。

まずは民泊の物件一覧から譲渡対象と営業の根拠を読み、希望する地域・総予算・運営体制を購入条件に登録できます。詳しい情報は案件ごとの手続と売主の承認を経て確認します。

04 / PRICE & PROCEEDS

売上の大きさより、
引継ぎ後に残る収益を見る。

査定額、売出価格、買主の提示額、成約価格は別のものです。同じ年間売上でも、自己所有か賃借か、自分で清掃するか委託するか、宿泊できる日がどれだけ残っているかで、買主の予算は変わります。比較するときは、何を譲る金額なのか、どんな費用を織り込んだ評価なのかを確かめます。

01

査定額

収支、建物、契約、取引事例等から見立てる価格。資料の時点と評価の前提を確認します。

02

売出価格

売主が募集時に示す希望額。投じた費用や借入残高と、買主が評価する価値は別に整理します。

03

買主の提示額

取得後の費用、追加投資、営業できる期間、調達条件を踏まえた提案額です。

04

成約価格

調査と交渉を経て合意した金額。備品、予約、返金や修繕の負担を含む条件とともに読みます。

引継ぎ後の費用に置き直す。

売主が自分で担っていた清掃、夜間の問い合わせ、買い出しを、買主が委託するなら、その見積額で収支を作り直します。売上は清掃料金を含む総額か、手数料控除後の入金額かを統一し、同じ費用を二度引かないようにします。長期休業、特別なイベント、開業初年度の値引きも月別に確かめます。

不動産を含む取引では、土地・建物の価値と運営事業の価値を見比べます。借りて運営している場合は、賃貸借が続く期間、更新条件、賃料の変更、原状回復などが評価に関わります。EBITDA等を使う場合も、含まれる費用と一時的な損益を説明し、毎年必要な修繕・備品更新や借入返済の資金は別に見込んでおきます。民泊全体に共通する単一の倍率はありません。

年間収支の計算例/一棟・自己所有を仮定

120泊売れたら、いくら残るか。

以下は計算方法を伝えるための仮定です。実際の相場、標準的な経費率、運営会社やOTAの料金を示すものではありません。条例等を確認したうえで年間180日まで宿泊可能、販売実績120泊、平均の宿泊売上を一棟一泊3万円と置きます。清掃料金は別途受領しない前提です。

清掃は、一泊ずつ受け入れて120回行うと仮定します。連泊の長さや清掃頻度によって、この費用は変わります。

計算例/金額はすべて万円
項目年間額仮定・計算
宿泊売上360万円120泊 × 3万円
OTA・決済等54万円売上の15%と仮定
清掃・リネン60万円120回 × 0.5万円と仮定
管理・ゲスト対応72万円年間契約の仮定
光熱・消耗品36万円年間費用の仮定
保険・固定資産税等42万円自己所有の場合の仮定
修繕・備品更新への積立18万円今後の支出に備える仮定
上記を差し引いた残額78万円360万円 − 282万円

この78万円は、融資返済、所得・法人への課税、大きな改修費を引く前の資金です。修繕積立を含むため、会計上の営業利益やEBITDAとは一致しません。実際には固定費と稼働に連動する費用を分け、賃借物件なら賃料を加えます。120泊の稼働は180日を分母にすれば約66.7%、365日を分母にすれば約32.9%です。資料の「稼働率」がどちらの意味かも確認します。

住宅宿泊事業の180日は、売買で増えません。

住宅宿泊事業の宿泊日数は、毎年4月1日正午から翌年4月1日正午までで数えます。同じ住宅では、途中で事業者が替わってもそれまでの宿泊日数を引き継ぎます。年度途中の購入では、売主の定期報告や予約を確認し、残りの日数と販売できる季節から収支を作ります。[4]

売主の手元資金も、工事の前に比べる。

自己所有の不動産売買を仮定/すべて万円
項目修繕して売る現況で引き継ぐ
売買代金2,000万円1,900万円
売主の修繕負担150万円0万円
諸費用(仮定)100万円100万円
借入返済800万円800万円
上記を差し引いた資金950万円1,000万円

この仮定では、現況の売却の方が50万円多く残ります。諸費用は説明のための仮定で、TSUNAGUの料金見積もりではありません。譲渡に伴う税や個別の精算は別途計算します。

無料計算ツールで、取得予算と手残りを検討する →

05 / SHARE WITH CARE

売却の話と、
ゲストの情報を慎重に。

営業中の民泊では、住所や室内写真、予約サイトの掲載内容を照合すると、施設に気づかれる場合があります。匿名の概要には広い地域、施設種類、価格帯などを使い、特徴的な間取りや予約サイトの画面を不用意に公開しないことが大切です。

存在を知らせる範囲と、情報の深さを分ける。

TSUNAGUの新規登録は完全非公開で始まります。会員向け匿名掲載・一般向け匿名掲載は、売主の選択と運営の審査を経て行います。D1〜D3は、その掲載範囲とは別に、相手にどこまで情報を見せるかの区分です。[12]

  1. D1 匿名の概要

    広い地域区分、業態、価格帯など、特定の手掛かりを抑えた情報。

  2. D2 施設名・所在地

    買主の確認、案件ごとの秘密保持手続、売主の承認を経て、指定された相手へ開示。

  3. D3 個別の資料

    契約書、収支資料等を、資料・閲覧者・期間ごとに許可して共有。閲覧と保存も分けて設定。

予約台帳は、まず宿泊月、日数、金額、取消条件等の検討に必要な項目を共有し、氏名や連絡先等の個人情報は目的に応じて扱います。実際の予約を引き継ぐ段階では、必要な同意や通知、プラットフォームの手続、保管・利用の責任を確認します。秘密保持契約を結ぶだけで、すべての個人情報を自由に渡せるわけではありません。[11]

開示を取り消しても、相手がすでに閲覧・保存した内容は回収できません。開示前の確認と記録を重ねて保護します。情報開示と秘密保持の仕組みを読む →

06 / LOOK BEYOND THE LISTING

民泊の引継ぎで、
先に確かめたい5つのこと。

同じ住所で営業を続ける場合も、届出・許可だけでなく、借りる契約、管理規約、安全設備、運営委託、予約までがつながって初めて商いが続きます。「今まで営業できていた」ことを出発点に、次の事業者の計画でも成り立つかを確認します。

01 営業の根拠と、自治体の条例。

住宅宿泊事業の届出書か、旅館業の許可書かを現物で確かめます。住宅宿泊事業は年180日が上限で、地域や期間を定めた条例の制限もあります。届出住宅の要件、予定する使い方、既存の宿泊日数を所在地の窓口へ伝え、新規届出や変更に必要な手続を相談します。簡易宿所等は、事業譲渡の事前承認の対象や改装内容を保健所へ確認します。[1][2][3]

02 賃貸借、管理規約、近隣への説明。

賃借・転借物件では、住宅宿泊事業を行うことについての承諾を確認します。売主に対する承諾を、そのまま買主にも使えるとは限りません。賃借人の変更、新契約、家賃、保証、原状回復を貸主と協議します。分譲マンション等では管理規約を読み、住宅宿泊事業の可否と必要な資料を確かめます。庭、駐車、ゴミ置場、夜間の出入りへの苦情や地域への説明経緯も引き継ぎます。[5]

03 消防と建物の安全、工事の履歴。

消防設備や避難経路は、建物全体の使い方、規模、家主の在・不在などで必要な対応が異なります。図面、消防関係書類、安全措置の確認記録、設備点検を集め、現況との差を確認します。家具を動かして避難経路を狭める、宿泊人数を増やす、間取りを変える計画があれば、工事の前に窓口や専門家へ相談します。住宅宿泊事業法の安全措置とは別に、消防法上の対応も必要です。[8][9]

04 登録管理業者と、現場を動かす人。

不在となる場合など、法令上の管理委託が必要な条件を確かめます。法定の住宅宿泊管理業務を委託する相手は、登録を受けた住宅宿泊管理業者です。清掃だけ、予約サイトの操作だけを請け負う会社と、法定業務を担う会社では役割が異なります。既存の委託契約が買主へ移るか、再契約が必要かに加え、緊急時対応、鍵の不具合、近隣からの連絡、清掃後の点検まで担当と費用を決めます。[6]

法人による届出では、従業員が現地にいるという理由だけで管理業者への委託が不要になるわけではありません。登録管理業者である事業者自身が管理する場合なども含め、計画に合う体制を確認します。[7]

05 OTA・PMS・電子キーと、引渡し後の予約。

予約サイト、PMS、サイトコントローラー、電子キーについて、契約者、機器の所有権、解約・変更の条件を並べます。施設や備品の売買が成立しても、アカウント、掲載ページ、レビュー、写真の権利、宿泊者情報まで一括して移せるとは限りません。各サービスの規約と窓口で、契約主体を切り替える方法や必要な同意を確認します。パスワードを渡すことを引継ぎの方法にせず、提供元が認める手続で準備します。

既存予約ごとに、宿泊を提供する事業者、受領済み代金、売主と買主の精算、返金・取消時の負担、ゲストへの案内を決めます。切替えに伴う再掲載や予約の取り直しが必要なら、その間の空室や販促費も収支に見込みます。

07 / FROM FIRST CONTACT TO HANDOVER

書類と予約から、
引渡し日を組み立てる。

引渡し日は、価格が決まった後だけに考えるものではありません。新規届出、貸主の承諾、管理契約、予約の切替え、融資の準備が重なります。まず希望日を置き、管轄窓口と契約先に確認しながら、実際に営業を始められる日へ調整します。

  1. 01

    売る範囲と、買いたい条件を整理。

    売主は不動産・家具・事業・株式の対象を明らかにし、買主は地域・総予算・運営体制を伝えます。届出・許可、賃貸借、収支、借入など、手元の資料から確認を始めます。

  2. 02

    相手を確かめ、情報を共有。

    秘密保持手続と売主の承認を経て、実名情報や必要な資料を開示します。買主の運営計画に照らし、管理会社や貸主への相談時期も決めます。

  3. 03

    現地・収支を調べ、窓口へ事前相談。

    建物、消防、契約、宿泊日数を調査し、営業を切り替えるための手続と費用を確認します。融資相談も並行し、既存予約をどこまで受けるかを協議します。

  4. 04

    承諾・届出等を含めて契約を準備。

    貸主や各契約先の承諾、買主の営業開始の準備、融資など、決済までに必要な条件を契約に反映します。条件が満たされない場合の延期や解除、前受金の扱いも決めておきます。

  5. 05

    決済、精算、運営の切替え。

    鍵・機器・図面・備品を照合し、予約、前受金、費用を精算します。旧事業者と新事業者が行う行政手続、ゲストへの連絡、サポート期間と連絡先を確認して引き渡します。

「何週間かかるか」は、確認が必要な相手から聞く。

資料が整い、契約先の調整が少ない案件と、貸主の再審査や消防工事を伴う案件では、進む速さが大きく違います。マッチング期間も一定ではありません。保健所等の手続は必要書類と受付時期を確認し、金融機関や管理会社、OTA等の切替え予定と一緒に工程表へ落とし込みます。準備の見通しが立ってから販売開始日を決め、引渡し時期にも余裕を持たせます。

TSUNAGUの費用

掲載・交渉は無料。 成約時の契約サポートは有料です。

会員登録、物件掲載、検索、当事者間のメッセージ・交渉、エージェントへの相談は無料です。TSUNAGUを通じて取引を進める場合は、ジャパンリアルターの契約サポートを利用し、成約時に売主・買主それぞれに報酬が発生します。業務範囲と金額は契約手続に入る前に提示され、同意のうえで確定します。事業譲渡や株式譲渡等は対象を確認して個別に見積もります。加盟不動産会社の掲載案件は、その会社との契約・料金を確認します。[13]

現在の料金を確認する →ご利用から契約までの流れを見る →

08 / RENEW THE STAY

受け継いだ家に、
無理のない商いを。

庭で過ごせる戸建て、家族で食卓を囲める古い家、街を歩いて帰ってこられる住まい。民泊の魅力は、地域の暮らしに近い滞在ができることにもあります。引き継いだ直後にすべてを変えるより、残したい魅力と、営業に必要な修繕を見極めるところから始めます。

岐阜県高山市の古い町並み。通りに沿って木造の建物が並ぶ風景
岐阜県高山市の古い町並み。地域の暮らしや商いを楽しむ滞在を考える。Photo: Raita Futo/CC BY 2.0/2018年撮影。写真は地域の風景です。

先に直すのは、安心して泊まるための部分。

屋根や雨仕舞い、給排水、給湯、空調、電気、避難の安全を確認し、建物の弱点から修繕を組み立てます。写真映えする内装を整えても、お湯が出ない、室温が保てない、深夜に鍵が開かない状態では滞在を支えられません。清掃時に不具合を見つけて連絡できる手順も一緒に整えます。

電子キーを入れた後も、人の仕事は残る。

予約と鍵の発行を連携すれば、受け渡しの手間を減らせます。一方で、停電や通信障害、本人確認、騒音、急病などへの対応は必要です。遠隔管理と現地対応の担当を決め、予備の入室方法、連絡先、ゲストへの案内を多言語でも分かる形にします。無人化する機器の購入額と、運営に必要な体制の費用を分けて見積もります。

自分で使う日も、地域に迎えてもらう準備も。

所有者の滞在と貸出しを組み合わせるなら、私物の保管、清掃、カレンダーの管理を決めます。定期借家等と組み合わせる案では、契約の名称や期間だけでなく、住宅として貸す実態と宿泊を提供する実態を確認します。「180日以外はマンスリー」と書けば自動的に通年運営できる仕組みではありません。[10]

愛犬同伴、庭の活用、サウナ等も、建物・法令・管理規約・近隣との関係と費用を踏まえた選択肢です。戸建て・古民家の宿泊活用ガイドや空き家エリアガイドで、地域と建物に合う方法を検討できます。

09 / READ THE NEXT CHAPTER

売買の次に、
詳しく知りたいことへ。

必要な書類、取得資金、運営委託、地域の条件。検討が進んだところから、既存の専門ガイドへ進めます。売却のために先に工事をするか、買主の計画で再生するかも、資料と見積もりを見ながら考えられます。

宿泊M&A・温泉実務の用語辞典 / 無料計算ツール / 運営・仕入れガイド / 代表者の経歴と相談領域

10 / QUESTIONS BEFORE YOU BEGIN

始める前の、
よくあるご質問。

営業の制度と譲渡対象を確かめると、必要な手続と費用が見えてきます。民泊の売却・買収でよくある疑問をまとめました。

営業中の民泊を買えば、届出や許可をそのまま使えますか?

営業の制度と譲渡方法で異なります。住宅宿泊事業の届出者が別の個人・法人へ変わる場合は、買主による新規届出が必要です。旅館業法の簡易宿所等には、事業譲渡の効力発生前に承認を受けて営業者の地位を承継する制度があります。届出・許可を持つ法人が存続する株式譲渡では、役員等の変更と各契約の条件を確認します。

年度の途中で買えば、住宅宿泊事業の180日は数え直せますか?

数え直せません。宿泊日数は毎年4月1日正午から翌年4月1日正午までを単位に住宅ごとに数え、事業者が替わっても、それまでの宿泊日数を引き継ぎます。売主の報告や予約から残りの日数を確認し、自治体の条例による制限も踏まえて収支を検討します。

賃借している部屋の民泊事業も、売買の対象になりますか?

備品や運営上の資産等を譲る案はありますが、賃借権や賃貸借契約をどう扱うかが重要です。貸主の承諾、新契約、敷金、賃料、原状回復の負担を確認し、買主による届出等の準備と一緒に進めます。売主への民泊利用の承諾が、買主にもそのまま有効とは限りません。

マンションなら、届出さえすれば民泊を続けられますか?

管理規約と自治体のルールも確認する必要があります。住宅宿泊事業を禁止する管理規約がある場合や、地域・期間を制限する条例がある場合があります。現に営業中であっても、最新の規約、届出の内容、予定する使い方を確かめてから購入を検討します。

電子キーがあれば、管理会社へ委託せず遠隔で運営できますか?

電子キーの導入だけで、管理委託や現地対応の義務がなくなるわけではありません。不在となる場合など、法定の委託が必要な条件を確認し、登録を受けた住宅宿泊管理業者との契約や緊急対応体制を整えます。清掃代行や予約サイトの操作代行だけでは、法定の管理業務を担う契約と同じにはなりません。

予約サイトの掲載やレビュー、引渡し後の予約も買主に移せますか?

物件や事業の売買だけで、一律に移せるとは限りません。各OTAやシステムの契約・規約に沿って、掲載、契約者、レビュー、写真の権利、データの扱いを確認します。既存予約は、宿泊を提供する事業者、前受金や返金の負担、ゲストへの案内を決め、各社が認める方法で切り替えます。

売主が示す年間利益は、買主の収支として使えますか?

費用の前提を買主の運営に置き直して確認します。売主が自分で行っていた清掃やゲスト対応を委託する費用、賃料、設備更新、残りの宿泊可能日数等を反映します。OTAの入金額と手数料控除前の売上、清掃料金の含め方も統一し、購入代金だけでなく追加投資と運転資金まで比較します。

TSUNAGUの登録や相談は無料ですか?

会員登録、物件掲載、検索、当事者間のメッセージや交渉、エージェントへの相談は無料です。TSUNAGUを通じて取引を進める場合は契約サポートを利用し、成約時に売主・買主それぞれに報酬が発生します。業務範囲と金額は、契約手続に入る前の提示と同意を経て確定します。加盟不動産会社の掲載案件は、その会社との契約・料金を確認します。

11 / YOUR NEXT STEP

この家の次を、
話すところから。

書類が全部そろっていなくても、営業を続けるか迷っていても、現在の状況と希望から相談できます。売主は引き継ぎたいものを、買主は地域と運営の考え方を、分かるところからお聞かせください。

売却・承継を考える方へ

非公開で、 準備を始める。

届出・許可、契約、予約、修繕。未確認の部分も含め、引渡しに向けて整理します。

非公開の下書きを始める →売主専用 0120-940-592
購入・承継を考える方へ

運営できる形から、 候補を探す。

譲渡対象と営業の条件を読み、総予算と切替えの準備を検討できます。

民泊の物件一覧を見る →購入条件を登録する →購入・代表 03-6279-4987

進め方から、エージェントへ相談する →

12 / EDITORIAL & SOURCES

出典・編集方針・
写真クレジット

編集・構成:TSUNAGU編集部(ジャパンリアルター株式会社)。最終確認日:2026年11月2日。官公庁・自治体の公表資料とTSUNAGUの利用案内をもとに、民泊の売却・承継と購入・引継ぎの初期判断に必要な情報を編集した総合ガイドです。計算例は前提を示した仮定であり、実際の成約事例や相場を示すものではありません。届出・許可、税務、契約は所在地と取引内容に応じて管轄窓口や専門家へ確認します。

実務の背景と運営者

堤 誠之/ジャパンリアルター株式会社 代表取締役

不動産業界21年目。旅館法人3社の再生・運営に関わり、宿泊施設の売買・事業承継、企業保養所、空き家・空き別荘の相談に対応。保有資格は空き家相談士。個別の法律・税務・建築判断は、必要に応じて専門家と連携します。

代表者の経歴と相談できる領域を読む →
制度・利用方法の出典と確認範囲
  1. 観光庁「住宅宿泊事業法(民泊新法)とは」住宅宿泊事業の制度と年180日上限/各自治体の条例による実施制限も確認すること/確認日:2026-11-02
  2. 神戸市「住宅宿泊事業(民泊)の変更・廃止・定期報告」事業者の変更は新規届出が必要/法人名・役員等の変更は届出事項変更として整理/管理委託先・内容の変更は事前変更届/法人存続の株式譲渡と事業者変更を区別する説明は、この変更区分を踏まえた実務上の整理/確認日:2026-11-02
  3. 厚生労働省「事業譲渡に係る手続の整備」旅館業の事業譲渡について、事前承認による営業者の地位承継/譲渡人・譲受人と管轄窓口で事前に方針を相談すること/確認日:2026-11-02
  4. 観光庁 民泊制度ポータルサイト「よくあるご質問」毎年4月1日正午から翌年4月1日正午までで宿泊日数を集計/同じ住宅では事業者交代により日数がリセットされない/住宅宿泊事業・旅館業・特区民泊は異なる制度/確認日:2026-11-02
  5. 観光庁「届出時の添付書類」賃借・転借における住宅宿泊事業の承諾を示す書面/区分所有建物における管理規約等の確認/住宅図面・安全措置等の添付資料/確認日:2026-11-02
  6. 観光庁「管理業務の委託について」不在時等における登録住宅宿泊管理業者への法定委託/法定管理業務と一部業務のみの代行を分けて確認すること/確認日:2026-11-02
  7. 観光庁 民泊制度ポータルサイト「よくあるご質問」法人・従業員常駐の設問法人の従業員常駐のみを理由に住宅宿泊管理業者への委託が不要にはならない/事業者自身が登録管理業者である場合等の条件を個別確認/確認日:2026-11-02
  8. 観光庁「住宅宿泊事業者の業務(衛生・安全・宿泊者対応等)」衛生、安全、宿泊者名簿、外国人対応、近隣説明、苦情対応等の業務/住宅宿泊事業法の安全措置のほか、消防法令への対応も必要/確認日:2026-11-02
  9. 国土交通省「民泊の安全措置の手引き」建物の規模・構造・利用状況による非常用照明、避難経路等の確認/安全措置の適用条件を図面と現況で確かめること/確認日:2026-11-02
  10. 観光庁「住宅宿泊仲介業者の業務」短期賃貸借物件等の取扱いマンスリー等の契約名称だけでなく、旅館業該当性や実態の確認が必要/確認日:2026-11-02
  11. 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」個人データの利用目的と第三者提供等の適法な取扱い/事業承継時の取扱いも含め、譲渡範囲と取扱条件を確認する実務上の整理/確認日:2026-11-02
  12. TSUNAGU「情報開示と秘密保持の仕組み」新規登録は完全非公開/掲載範囲とD1〜D3は別の管理/承認・資料別共有・既存保存情報は回収できない/確認日:2026-11-02
  13. TSUNAGU「料金について」登録・掲載・検索・メッセージ・交渉・エージェント相談は無料/成約時の契約サポートは売主・買主それぞれ有料/業務範囲と金額は契約手続前に説明と同意/事業譲渡・株式譲渡等は個別見積もり/確認日:2026-11-02
  14. TSUNAGU「堤 誠之 代表者紹介」不動産業界21年目/旅館法人3社の再生・運営経験/空き家相談士・相談領域/確認日:2026-11-02

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沖縄県南城市知念の集落。ニライカナイ橋展望台からの風景。
Photo: Kugel~commonswiki / CC BY-SA 4.0 / 写真原典

岐阜県高山市の古い町並み。地域の暮らしや商いを楽しむ滞在を考える。
Photo: Raita Futo from Tokyo, Japan / CC BY 2.0 / 写真原典

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