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旅の途中で出会う風景

TSUNAGU — ONSEN STORIES 185

京都府 宮津市

宮津温泉MIYAZU ONSEN

港町の路地から、宮津の湯へ。

この特集では、市街地の旅館が利用する「宮津温泉ピント湯」を中心に紹介します。港町の路地から、宮津の湯へ。

Photo: Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 · 2020年5月
土地
京都府 宮津市
湯
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
歴史
享保年間の伝承

The spirit of MIYAZU

港町の路地から、
宮津の湯へ。

宮津温泉は、天橋立の景観とともに、宮津の城下町・港町の歴史を楽しめる温泉です。この特集では、市街地の旅館が利用する「宮津温泉ピント湯」を中心に紹介します。文珠の天橋立温泉や、田井のホテルで使う湯らゆら温泉とは、源泉の案内を分けています。

海を見てから路地へ入ると、古い商家や木造の旅館が残り、宮津が船と商いで栄えた町であることを感じられます。天橋立へ向かう前後に通り過ぎるだけでなく、この町で一泊し、料理と湯を楽しむ。景勝地の華やかさに、港町で暮らすような落ち着きを加えられる旅です。

MIYAZU at a glance

宮津温泉の基本情報

泉質・歴史・アクセスの要点(2026年10月26日確認)
対象の範囲宮津市街地の旅館が案内する宮津温泉ピント湯を中心に紹介。[2]
泉質含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)。[2]
湯の歩み茶六本館は2001年の温泉復活を紹介しています。[2]
町の魅力商家、木造旅館、教会から港町の歴史を知る旅。[3]
宿数の参考指定予約サイト掲載3件。地域全体の営業総数ではありません。[1]

土地の湯を知り、宿でくつろぐ。

泉質の手掛かり
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉
湯を知る
源泉名と分析書、浴槽ごとの利用状況を確認。
滞在の楽しみ
散歩や観光の後、宿の温泉でくつろぐ。

茶六本館の公式案内では、宮津温泉ピント湯の泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)、源泉温度は17.8℃とされています。ほのかな硫黄のにおいと、わずかに黄褐色を帯びる湯が案内され、宿では温めて浴場へ供給しています。源泉の温度と、実際に入る浴槽の温度は別のものです。

「ピント湯」の名前は、民謡の宮津節にちなみます。響きに土地らしさがあるだけでなく、港町の歌と湯が結び付いていることも楽しみの一つです。旅館によって浴場の広さや造りは異なり、大きな露天風呂を一律に備える温泉地ではありません。庭や建物の趣を含め、泊まりたい宿の浴場でどんな時間を過ごせるかを見て選べます。

泉質・温泉の参考資料[2]

湯と土地の歩みを、今の風景にたどる。

茶六本館は、宮津の旅館で1960年ごろから温泉が利用されていたものの湯脈が途切れ、2001年に新たな温泉が見つかって復活したと紹介しています。市内の宿の歴史はそれより古く、温泉の復活年と旅館の創業年を同じ出来事にすることはできません。古い建物に新しい湯の楽しみが重なった温泉として知ると、宮津らしさが見えてきます。

宮津市の解説では、茶六本館は享保年間に創建されたと伝わり、水陸交通の要所にあった船宿から観光旅館へ変化した歴史を読み取れる建物とされています。現存する建物は大正期と1935年増築部分からなる国の登録有形文化財です。町を歩く際には、旅館の外観も、商家や教会と同じように宮津の往来を伝える景色として楽しめます。

温泉の由来と、周辺の文化財・町並みの歴史を区別して紹介しています。伝承は史実や確定した開湯年として扱っていません。[2][3][4]

  1. 享保年間の伝承

    茶六本館が創建されたと伝わり、後に船宿から観光旅館へ歩みました。

  2. 大正期・1935年

    現在の茶六本館の建物が形づくられ、昭和期に増築されました。

  3. 1960年ごろ

    宿の温泉案内は、市内旅館での温泉利用があったと紹介しています。

  4. 2001年

    茶六本館によると、新たな温泉の発見で宮津の湯が復活しました。

歴史の参考資料[2][3][4]

港町の路地から、宮津の湯へ。

宮津の市街地では、海の見える場所から一本内陸へ入るだけで、建物との距離が近くなります。漆喰の壁や木の格子、通りに面した旅館の姿を眺めると、港と城下町が重なった土地の表情が見えてきます。大きな観光施設の入口だけを探さず、町の形にも目を向けたい場所です。

古い旅館へ泊まる日は、建物の新旧や設備の個性も滞在の一部になります。日中に商家や教会を見学し、夕方は湯と料理へ。翌朝にもう一度路地を歩けば、前日の賑わいとは違う町の静けさを感じられます。天橋立観光は半日を別に取るなど、町で過ごす時間を残して計画できます。

土地の魅力に出会う、四つの立ち寄り先。

旅の途中で出会う風景
旅の途中で出会う風景。温泉とあわせて楽しみたい、土地の風景。撮影:2023年1月写真クレジット ↗
01

旧三上家住宅

酒造や廻船業、糸問屋などで栄えた商家の住まい。主屋は1783年の火災後に再建され、酒造設備や接客のための空間から宮津の繁栄を知ることができます。[5]

02

宮津の木造旅館・茶六本館

大正期の建物と昭和期の増築部を持つ登録有形文化財。外観からも、港と町を行き来した人々を迎える旅館の歩みを感じられます。宿泊者の空間と見学の範囲は分けて考えましょう。[4]

03

宮津のカトリック教会

1896年に建てられた教会建築。畳や引戸といった日本建築の要素が取り入れられ、港町の文化の広がりを感じる立ち寄り先です。内部の見学条件は訪問前に確認します。[6]

04

金引の滝

市街地から緑のある場所へ足を延ばす行き先。町の建築を楽しむ日とは違う、水と木々の風景を組み合わせられます。歩道の状態と天候に合わせて訪ねましょう。[7]

滞在に加えたい、もう一つの楽しみ。

商家と旅館を歩いて知る

旧三上家住宅の見学と茶六本館などの町並みを組み合わせる提案です。建物の用途の違いを見ながら歩くと、商いと旅の往来が宮津を育てたことを実感できます。[3]

天橋立と港町を一泊で分ける

到着日は市街地を歩き、翌日は天橋立へ向かう過ごし方です。名所と町の散策を別の半日にすることで、宿の湯と食事の時間も十分に楽しめます。[8]

季節が変わるたび、違う楽しみを。

旅の途中で出会う風景
旅の途中で出会う風景。季節や光によって、表情が変わる景色。撮影:2020年5月写真クレジット ↗

SPRING春

町の建築と近くの文化財をゆっくり訪ねます。歩く範囲を絞り、宿で湯に入る時間まで含めて一泊を組み立てられます。

SUMMER夏

日中は屋内の建築見学や休憩を挟み、夕方に町の通りへ。港町の景色を眺めた後は宿の湯で落ち着けます。

AUTUMN秋

商家や木造旅館の外観をたどり、金引の滝など緑のある場所も組み合わせます。日が暮れる前に宿へ戻る一泊がおすすめです。

WINTER冬

ブリしゃぶやカニ料理など、食を目的にする旅も楽しめます。提供時期と内容を選び、温泉とともにゆっくり味わいましょう。

季節の過ごし方は編集上の提案です。花・紅葉・積雪の様子や体験の催行状況は年ごとに変わります。

食卓からも、土地の魅力に触れる。

宮津の料理旅館では、丹後の魚介を生かす食事を楽しめます。茶六本館は、冬のブリしゃぶやカニの料理、春から秋の会席などを案内しています。料理を主な目的に宿を決めると、観光を終えて早く戻りたくなる一泊になります。季節の魚をどう味わうかも、港町に泊まる楽しみの一つです。

カニ料理やブリしゃぶは、提供期間と食材の種類、献立の組み合わせがプランで異なります。宮津で出されるものをすべて同じ産地や同じ内容とせず、宿の案内を確かめて選びましょう。昼は町の食事処で軽く楽しみ、夕方は温泉に入ってから会席へ向かうと、食と湯の時間を慌ただしくせずに過ごせます。

地域の食・文化の参考資料[9]

過ごしたい一日から、宿を選ぶ。

宮津温泉では、町の中で泊まる楽しみと、宿ごとの設備の違いを合わせて選びます。古い木造旅館を選ぶ場合は、階段の利用や客室の水回り、食事場所まで見ておくと同行者に合う宿を探せます。庭のある宿や海辺に近い宿など、同じ湯を使っていても、窓の外や館内での過ごし方は異なります。

天橋立駅の周辺に泊まるのか、宮津駅に近い町で過ごすのかを先に決めると、観光と荷物の移動を組み立てやすくなります。温泉を引く宿の数には、公式資料内でも時点や範囲の違いがあるため、本特集では確定した現在の地域総数を示していません。指定予約サイト掲載3件も、そのサイトの範囲に限る参考値です。

温泉地全体の宿泊施設総数

未確認参照資料の対象範囲による数値 [1]

温泉地の規模を知る、施設数の参考資料

確認できた公表資料からは、対象温泉地全体の旅館・ホテル総数を確定できませんでした。下記の予約サイト掲載件数は、全営業施設の総数と区別した参考値です。

参考:指定参考ページ「ゆこゆこ」の宿一覧で確認した掲載宿数は3件です。確認日:2026年10月26日。同サイトの掲載範囲に限る参考値で、地域全体で営業する旅館・ホテルの総数ではありません。[1]

宿を選ぶときの、三つの視点

  • 立地旧三上家住宅など、訪ねたい場所から宿までの移動を確認。
  • 温泉利用する源泉と、内湯・露天風呂など浴場の構成を確認。
  • 食事と滞在食事場所と開始時刻、客室で過ごす時間から選ぶ。

一泊二日、景色と温泉をゆっくり楽しむ旅。

宿での時間を大切にしながら、土地の見どころにも触れる一泊二日。以下は滞在の組み立て例です。

  1. 1日目・午後

    旧三上家住宅を訪ね、宿へ向かう前に土地の風景を楽しみます。荷物を預けられるか確認し、見学と移動に余裕を持たせます。

  2. 1日目・夕方〜夜

    明るいうちに宿へ入り、温泉と夕食を楽しみます。食後は部屋で休み、翌朝の散策に楽しみを残しておきます。

  3. 2日目・午前

    宮津の木造旅館・茶六本館など、気になった場所を一つ選びます。営業や見学の条件を確かめ、帰りの交通に合わせて出掛けましょう。

旅の途中で出会う風景
旅の途中で出会う風景。移動の合間にも目を留めたい、この地方の景色。撮影:2020年5月写真クレジット ↗

アクセスと、到着してからの過ごし方

宮津市街地の旅館は京都丹後鉄道の宮津駅を起点に、文珠側の宿は天橋立駅を起点に所在地を確認します。宮津温泉という名前だけで最寄り駅を一律に決めず、宿の住所と地図で選んでください。天橋立へ向かう場合は鉄道やバス、船などの組み合わせを地域の交通案内で確認できます。車では市街地の駐車場と宿の駐車場を分けて計画すると便利です。[8]

宮津温泉の宿が、次へ繋ぐもの。

宮津温泉の宿が迎えるのは、湯に入る時間だけではありません。旧三上家住宅を訪ねる旅と宿の食事をつなぎ、土地の楽しみを伝えることも、おもてなしの一つです。建物や浴場とともに、その場所でどう過ごしてもらうかという工夫も、次の担い手へ受け継いでいきたい価値です。

宿の記憶を、次代へ

宮津温泉の湯と、おもてなしを次へ。

この土地で宿を営んできた方へ。これから地域の宿を受け継ぎたい方へ。TSUNAGUでは、ご自身で進めることも、必要な場面で担当者に相談することもできます。

本特集は温泉地の紹介です。写真・施設数・観光施設の記載は、TSUNAGUへの物件掲載や売却意向を示すものではありません。

Questions

宮津温泉を、もう少し知る。

宮津温泉はどこにありますか?

京都府宮津市の温泉地です。この特集では、市街地の旅館が利用する「宮津温泉ピント湯」を中心に紹介します。

どのような温泉を楽しめますか?

茶六本館の公式案内では、宮津温泉ピント湯の泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)、源泉温度は17.8℃とされています。ほのかな硫黄のにおいと、わずかに黄褐色を帯びる湯が案内され、宿では温めて浴場へ供給しています。源泉の温度と、実際に入る浴槽の温度は別のものです。

近くで何を楽しめますか?

旧三上家住宅、宮津の木造旅館・茶六本館などがあります。旧三上家住宅の見学と茶六本館などの町並みを組み合わせる提案です。建物の用途の違いを見ながら歩くと、商いと旅の往来が宮津を育てたことを実感できます。

歴史を知るなら、どこに注目すればよいですか?

茶六本館は、宮津の旅館で1960年ごろから温泉が利用されていたものの湯脈が途切れ、2001年に新たな温泉が見つかって復活したと紹介しています。市内の宿の歴史はそれより古く、温泉の復活年と旅館の創業年を同じ出来事にすることはできません。古い建物に新しい湯の楽しみが重なった温泉として知ると、宮津らしさが見えてきます。

旅館・ホテルは何軒ありますか?

指定参考ページ「ゆこゆこ」の宿一覧で確認した掲載宿数は3件です。確認日:2026年10月26日。同サイトの掲載範囲に限る参考値で、地域全体で営業する旅館・ホテルの総数ではありません。

一泊二日ではどう過ごせばよいですか?

旧三上家住宅を訪ね、宿へ向かう前に土地の風景を楽しみます。荷物を預けられるか確認し、見学と移動に余裕を持たせます。翌日は宮津の木造旅館・茶六本館などを一つ選び、帰りの交通に合わせて過ごすことを提案しています。

Sources & photo credits

出典・写真クレジット

編集・構成:TSUNAGU。最終確認日:2026年10月26日。自治体・観光協会・施設運営者などの公表資料に基づく独自の特集です。開湯年の異説や集計時点が分からない数値は、その条件を本文に添えています。滞在プランと宿選びの提案は編集上の考察です。現地取材や独自の施設調査を実施した記事ではありません。料金・時刻・空室・当日の営業は各公式案内をご確認ください。

  1. ゆこゆこ「宮津温泉」 ↗指定対象の所在地・温泉地の範囲・交通案内を参照。掲載宿件数は表示を確認できた場合だけ採用。2026年10月26日確認。
  2. 茶六本館・宮津温泉 ↗源泉名、泉質、17.8℃、色とにおい、1960年頃の利用と2001年復活、宮津節。
  3. 宮津市・茶六本館と宮津港 ↗享保年間の創建伝承、船宿から観光旅館への変化と港町の交通。
  4. 文化庁・茶六本館 ↗登録有形文化財、大正期と1935年増築の建築。
  5. 文化庁・旧三上家住宅 ↗商い、1783年主屋再建、酒造設備と接客空間の価値。
  6. 文化庁事業・宮津の今と昔 ↗宮津の文化財、1896年のカトリック教会と日本建築の要素。
  7. 天橋立観光協会・金引の滝 ↗金引の滝と周辺の自然景観。
  8. 天橋立観光協会・地域の移動 ↗宮津市街地と天橋立を結ぶ交通と地域の移動手段。
  9. 茶六本館・料理 ↗丹後の魚介、季節の会席、ブリしゃぶやカニの料理。

掲載写真について

Wikimedia Commonsで公開され、下記ライセンスで再利用できる実写写真を使用しています。配布元の縮小画像を保存し、表示時に枠に合わせてトリミングしています。撮影時点の風景であり、現在の施設の営業状況を示す写真ではありません。

旅の途中で出会う風景 ↗

原題:Tango Yura Nyoi-ji 2020-05 ac.jpg

写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / 2020年5月

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旅の途中で出会う風景 ↗

原題:Tango-Yura beach.jpg

写真:運動会プロテインパワー / CC BY-SA 4.0 / 2023年1月

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旅の途中で出会う風景 ↗

原題:Tango Yura Kitamaebune Museum 2020-05 ac.jpg

写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / 2020年5月

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この写真と表示用トリミングの改変部分は、元写真と同じCC BY-SA 4.0で提供します。

旅の途中で出会う風景 ↗

原題:Tango Yura Museum 2020-05 ac.jpg

写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0 / 2020年5月

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