TSUNAGUホテル・旅館の売買・M&Aプラットフォーム
玉川温泉・湯けむりと雪に包まれた全景
玉川温泉・湯けむりと雪に包まれた全景Photo: あおもりくま / CC BY-SA 3.0

HERITAGE ONSEN 100 — 33

守るべき日本の歴史・財産
名湯・秘湯遺産 厳選100撰

秋田県 / 深山の秘湯・自噴と足元湧出

玉川温泉。
強い湯と大地の熱を、休む暮らしの時間へ。

秋田の玉川温泉は、大噴の湯と地熱、北投石が生まれる自然に寄り添う湯治の温泉地です。青森ヒバの浴場、旅館部と自炊部、日々の食と相談の仕事が、長く休む時間を支えます。泉質と浴槽の割合、文化財と公開区域を分け、湯と暮らしを使い継ぐ具体的な価値を読みます。[S2][S6]

歴史

湯治の文化と北投石の研究、保護の歴史が同じ湯の流れに重なる。

価値

源泉割合の異なる浴槽、青森ヒバの空間、食事と自炊の滞在。

未来

強い湯の設備、地熱の区域、相談と食の仕事を一緒に継ぐ。

HISTORY / VALUE / THE NEXT CHAPTER

残したい風景と、
湯のある暮らし。

玉川温泉・岩場と湯治の風景
玉川温泉・岩場と湯治の風景Photo: Thirteen-fri / CC BY-SA 3.0

玉川では、地面から上がる湯気と、湯の流れが土地の力を伝えます。宿の中へ入ると、木の浴場と休む部屋、食事と共同の場所が、一日のリズムをつくります。旅館部で食事を受ける滞在と、自炊部で自分の暮らしを整える滞在を選べます。熱い自然を見に行くだけでなく、食べ、休み、短く湯を使う時間として知ることが、この場所を理解する入口になります。

強い酸性の源泉、北投石の文化財、天然の岩盤浴は、同じ健康効果を保証する言葉ではありません。浴槽の源泉の割合と体調、歩ける区域と季節の条件を読み、必要な時は医療や現場の相談につなげます。玉川温泉と新玉川温泉の営業や交通も分けて知ります。湯と建物だけでなく、人が日々調整し、清掃し、食を用意する仕事から、次へ継ぐ価値を考えられます。[S2][S6]

※本ページは地域の温泉文化・歴史遺産の解説であり、掲載写真や施設が売却案件であることを示すものではありません。

TSUNAGU独自の編集企画「名湯・秘湯遺産100撰」の第33撰です。公的な認定や順位を表すものではありません。

02 / HISTORY & MEMORY

湯治の暮らしと、鉱物を知る研究の歴史

玉川の歴史には、湯のそばで暮らす湯治と、北投石を調べ守る仕事が重なります。近代の研究と天然記念物の指定は、宿の建築や開湯伝承とは別の時間です。浴場と自炊の空間を使い、湯と食、休息の一日から読むことで、土地の力と人が向き合ってきた文化を知れます。[S2][S6][S7][S8][S12]

玉川を知る入口は、長く留まって湯を使う暮らしにあります。宿は食事付きの旅館部と、部屋を使って生活を整える自炊部を案内しています。温泉の歴史を有名な人物の逸話へ集めるより、食べて眠り、湯と部屋を往復した人たちの時間として読むことができます。滞在の日数や方法は人によって異なり、昔の湯治を全員に必要な生活の型とするものではありません。

北投石は、温泉の成分が沈殿してつくられる鉱物です。県立博物館の資料は、玉川で一八九八年に見つかった経過と、その後の研究を紹介します。鉱物が育つ湯の流れは、温泉を地質や化学の視点から知る手掛かりになりました。湯を使う人と、自然の成り立ちを調べる人の関心が同じ場所に重なったことも、この温泉地の大切な歴史です。

一九二二年に天然記念物へ指定された北投石は、一九五二年には特別天然記念物となりました。保護の対象は鉱物とその指定範囲で、宿の全ての建物が同じ制度で指定されたわけではありません。研究して価値を知ることと、採らずに残すことが結び付きます。今日の公開区域と保全の案内を読むと、自然を使う旅と、将来へ残す仕事が一緒に見えてきます。[S2][S6][S7][S8][S12]

  1. 1898年

    玉川で北投石を発見

    県立博物館が鉱物発見の経過を紹介する。[S7]

  2. 1922年

    天然記念物指定

    湯が残す鉱物の学術的価値を保護する。[S6][S8]

  3. 1952年

    特別天然記念物へ

    対象の範囲と宿の建物を分ける。[S6][S12]

  4. 2026年

    研究路の管理と現行利用

    宿が熊対策や公開範囲、交通の変更を案内する。[S5]

北投石を調べた研究者たち

北投石と湯の流れ

地質調査の論文と博物館資料が、成分と沈積、温泉の成り立ちの研究を伝える。[S7][S11]

玉川の湯守と相談室の担い手

大浴場と湯治相談室

浴槽の割合と温度、利用の相談、暮らしの支度を支える現場の仕事。[S1][S4]

03 / THE WATER & ITS KEEPERS

強い源泉を、割合の異なる浴槽で読む

玉川の源泉は強い酸性の湯です。宿には源泉一〇〇%、五〇%、弱酸性等の異なる浴槽が案内されています。源泉の分析値と、入る浴槽の条件を対応させることが大切です。熱さや刺激を競わず、体調と現場の案内へ合わせて休憩を挟むことで、湯との距離を選べます。[S1][S4][S7][S10][L3]

大浴場の青森ヒバと高い空間に、種類の異なる浴槽が並びます。宿は源泉の割合を分け、その日の体調に合わせて選ぶ方法を紹介しています。全てを同じ酸性度の湯とは考えず、表示から今使う浴槽の条件を知ります。湯を強く使うことがよい結果につながる尺度ではありません。短い利用と休息を組み、必要な相談を挟みながら、自分に合う過ごし方を選びます。

市と施設の紹介には酸性の分類と源泉の数値があり、資料により表記も異なります。源泉名と分析日がそろう掲示へ照合するまでは、一つの数値を全浴槽の値として固定できません。地面から湧く熱湯と、温度や割合を整えて使う湯は別の状態です。湯の流れと調整の技術を読むことで、自然をそのまま無条件に使う場所ではなく、人が管理する浴場として理解できます。

北投石に含まれる成分と、入浴や岩盤浴の健康上の結果は別の問題です。湯治文化や鉱物の保護を、病気の治癒や医療の代わりになる約束へ変えません。体調や持病に関する判断は医療者へ相談し、施設の湯治相談も利用できます。継承では、湯の系統、給水と排水、部材と換気、温度と衛生の記録をそろえ、変化を知る人の仕事として湯を渡します。[S1][S4][S7][S10][L3]

泉質・源泉と、資料が示す範囲
対象泉質・湯の特徴温度pH分析日・資料の時点確認範囲
秋田・玉川温泉の源泉紹介強酸性の湯。市は酸性・アルミニウム・鉄・塩化物泉と紹介対象源泉の分析書で確認資料に表記差があるため分析書へ照合現地掲示へ照合大噴等の源泉と、割合や温度を調整する浴槽は別の状態。[S1][S10]
宿の大浴場の利用紹介源泉100%・50%、弱酸性等の浴槽浴槽ごとの運用で確認各浴槽と分析の対象を確認現地掲示へ照合源泉割合は施設が案内する浴槽の利用方法。温度や酸性度は浴槽ごとの掲示に沿って読む。[S1]

源泉の分析と、浴槽で使う湯を読み分ける。

分析書の源泉名・採水場所・年月日と、施設が掲示する加水・加温・循環・消毒の方法を合わせて確認します。地域に複数の源泉がある場合、ひとつの値をすべての湯宿や浴槽へ当てはめず、訪れる施設の最新の掲示を読んで入浴します。

玉川温泉・木道沿いに立ちのぼる湯けむり
玉川温泉・木道沿いに立ちのぼる湯けむりPhoto: Thirteen-fri / CC BY-SA 3.0

04 / ARCHITECTURE & TOWNSCAPE

ヒバの湯屋と、長く休む暮らしの空間

玉川の建築は、青森ヒバの浴場、食事の場、旅館部と自炊部を結んで読めます。強い湯に向き合う材料と、暮らすための共有設備が、滞在を支えます。北投石の指定を宿泊棟の文化財指定へ広げず、空間と設備、日々の清掃を知ることで、使い続ける宿の価値が具体的になります。[S1][S2][S4][S5][S6][L1]

玉川温泉・硫黄を帯びた噴気孔
玉川温泉・硫黄を帯びた噴気孔Photo: Hige-hige-Japan / CC BY-SA 4.0

宿は大浴場に青森ヒバを使うことを紹介しています。湯と木の空間がつくる印象には、材を選び、換気し、部材を補修する仕事が重なります。浴槽の割合の表示と休む場所、着替えと移動の条件も、使いやすさを左右します。建物を写真の背景としてだけでなく、体調に合わせて湯と休憩を繰り返せる空間として読むと、湯治場の建築の役割がわかります。

旅館部と自炊部では、客室と食の準備の関係が異なります。自炊では共有の台所や道具、食材の保管と片付けが一日の仕事になります。食事付きなら、調理する人の準備によって休む時間が生まれます。部屋ごとの設備と共有の場所を知り、自分に合う泊まり方を選べます。豪華な装飾だけでなく、暮らしを静かに整える動線が、この宿の大切な価値です。

自然研究路と岩盤浴の区域は、宿の屋内の建物とは別に管理されます。熱い地面、噴気と天候、動物への対応を、利用する人へ伝える仕組みが必要です。工事では、源泉の性質と部材、給排水と換気、雪と屋根、防火と避難を調べます。公園や文化財の区域を現況図へ重ね、残す価値と更新する性能を、建築士や所管へ具体的に示すことが役立ちます。[S1][S2][S4][S5][S6][L1]

建物・街並み・湯の道具に残る価値
建物・場所年代・位置付け残したい特徴
青森ヒバの大浴場現在の公式案内酸性の湯を使う木の空間と、割合の異なる浴槽を備える。[S1]
旅館部と自炊部の滞在空間現在の公式案内食事付きと生活を自分で整える泊まり方を選べる。[S2][S3]
自然研究路と岩盤浴の区域現在の公開と管理の案内湯と地熱、鉱物の成り立ちを、管理された歩道から知る。[S4][S5][S9]

05 / STAY THROUGH THE SEASONS

森の緑から初雪へ、内と外の時間を選ぶ

玉川では、森の芽吹き、夏の木陰、紅葉と初雪が、外を歩く条件を変えます。自然研究路の利用と屋内の入浴は分け、施設の現行案内へ合わせます。夜や早朝の外出、食べ物の持込み等の条件を知り、湯と食、本と休憩に余白のある滞在を組むことができます。[S2][S4][S5][S9][S10]

春の道と営業の再開は、その年の積雪に合わせます。温泉地へ来る道路と、研究路の公開範囲も別です。宿へ着いた日は、食事と休息、利用できる湯を中心に一日を組めます。熱い地面や湧出部へ近づく前に、現場の案内から歩く範囲を知ります。室内で落ち着く時間を持つことで、自然の力を急いで体験し尽くすのではない過ごし方が選べます。

夏はブナの森と湯気、秋は葉の色が研究路の景色へ重なります。宿は熊への対策として、複数人での行動や夜間・早朝の外出を控えること、食べ物を持ち込まないこと等を案内しています。公開の道で自然を観察し、休憩と食は決められた場所へ戻します。自然の中の飲食や湧出部への接近を加えずとも、地形と湯、木々の違いを知る時間が持てます。

晩秋の初雪と冬は、道路と営業、外の岩盤浴の条件を変えます。玉川温泉と新玉川温泉は、同じ季節の交通と受け入れではありません。過去の冬景色を利用の保証へせず、現行の施設と道路の案内をそろえます。屋内で湯と食、休憩を中心にする日も考えられます。使う施設と季節の条件を知ることが、山に留まる時間を無理なく選ぶ助けになります。[S2][S4][S5][S9][S10]

春

道と営業の再開を知る

道路と研究路、宿の条件を分けて、湯と休息の旅を選ぶ。[S5][S10]

夏・秋

森と湯気を公開路で見る

当日の範囲と熊対策へ合わせ、食と休憩は案内された場所へ戻る。[S5][S9]

晩秋・冬

初雪から内側の休息へ

玉川と新玉川、屋内と屋外の条件を現行案内へ照合する。[S4][S5][S10]

玉川温泉・散策路から眺める地熱の風景
玉川温泉・散策路から眺める地熱の風景Photo: Raita Futo from Tokyo, Japan / CC BY 2.0

A WALK BETWEEN BATHS

湯の前後に、もうひと歩き。

研究路で湯の流れを知る

  1. 当日の公開を確認する受付
  2. 開放中の自然研究路
  3. 宿の休憩場所

柵の外や湧出部へ入らず、食べ物を持ち込まない等の現行案内に合わせる。[S4][S5][S9]

ヒバの湯屋から休息へ

  1. 利用できる浴場
  2. 着替えと休憩場所
  3. 客室

浴槽の割合と体調、館内の移動条件へ合わせ、短い利用で戻る。[S1][S2]

湯治の食と生活を見る

  1. 宿泊する棟
  2. 利用可能な食事・共有の場所
  3. 部屋へ戻る

台所等は滞在者の生活の場。泊まり方の条件に合う範囲で使う。[S2][S3]

TASTE OF THE REGION

きりたんぽ鍋

宿の食事紹介にある秋田の料理。日替わりの献立と提供は実際の案内へ合わせる。[S3]

TASTE OF THE REGION

秋田県産あきたこまち

宿が朝食に紹介する米。もちもちした食感と甘みを湯治の食卓で味わう。[S3]

TASTE OF THE REGION

自炊で整える日々の食事

長く留まるための調達、保管と片付けの文化。館内の使える設備と生活の準備を知る。[S2][S3]

開花や展示、見学の予定に合わせて、散策先を組み合わせてみてください。共同浴場や山道などの利用案内は、訪問前に公式サイトでご確認いただけます。写真は、それぞれの撮影時点の記録です。

06 / PRESERVING THE HERITAGE

湯と鉱物、相談と暮らしを一緒に守る

玉川を継ぐ時は、強い湯を使う設備と衛生、北投石の保護、研究路の公開区域を重ねます。宿の建物、源泉と供給、営業と自然公園は対象を分けます。食と自炊、湯の相談と清掃まで記録し、現場の人が判断できる資料へ変えることが、湯治の暮らしを続ける準備になります。[S1][S2][S4][S5][S6][L1][L2][L3]

北投石の指定範囲と、公園や国有林、宿の敷地を地番へ対応させます。建物の履歴と設備、湯による部材の劣化、換気と衛生、雪と避難を調べます。研究路の柵や石積、湯の流れへ関わる工事は対象行為を所管へ示します。鉱物の保護と宿の改修を一律にまとめず、残す場所と更新する機能を現況図へ分けることが、具体的な相談を支えます。

源泉の土地と採取、供給と温泉利用許可、保守と旅館業の手続を別に整理します。源泉割合の調整、清掃、相談室と食の仕事を担当へ結び付けます。自炊の台所と衛生、気象や動物への対応、停電や設備停止の連絡も残します。自然の力だけに任せるのではなく、客が休める状態へ整える人の判断と記録を渡すことが、継承の中心になります。[S1][S2][S4][S5][S6][L1][L2][L3]

01

文化と景観を残す

北投石の指定範囲と宿の建物、湯治の暮らしと研究の歴史を分けて記録します。湯の流れと公開区域、残す価値を現況図へ示します。[S6][S7][S8][S12]

  • 現況と残す価値の写真
  • 区域と個別指定の資料
  • 市町村の文化・景観担当への相談
02

建物の履歴と安全を調べる

酸性の湯と材、換気と湿気、配管と排水、雪と避難を調べます。棟と設備の履歴を建築士へ示し、更新する性能と工事の適用を整理します。[L1]

  • 確認・検査と改修の履歴
  • 構造・防火・避難の調査
  • 建築士と所管窓口の工事範囲協議
03

敷地と土地利用を確かめる

地番と国立公園、国有林や文化財の範囲、道と搬入を照合します。研究路の改修と宿の工事を分け、対象の計画を所管へ相談します。[S6][S9][S10][L1]

  • 地番・境界・接道の図面
  • 区域図と対象行為の照合
  • 土地・道路等の担当窓口照会
04

温泉を使う権利を整える

源泉と採取、割合の調整と給水、供給と利用許可をそろえます。土地と保守の契約、名義と承継を保健所等へ別に相談します。[S1][S4][S10][L3]

  • 源泉と浴槽の系統図
  • 分析書と温泉利用許可
  • 供給・保守・承継の条件
05

営業の承継を日程へつなぐ

旅館業の事業譲渡と温泉、厨房と自炊、工事を工程へ並べます。利用の相談と屋外の条件も整理し、営業や療養の成果を保証しません。[L2][L3]

  • 譲渡する事業と申請者
  • 客室・厨房・浴場の現況図
  • 保健所との事前相談と工程
06

湯守の仕事を引き継ぐ

温度と割合、清掃と衛生、配管と換気を記録します。相談と食、熊や雪、設備停止の連絡も含め、人が整える仕事を次の担当へ渡します。[S1][S4][S10][L3]

  • 温度・清掃・衛生の記録
  • 配管・換気・部材の補修歴
  • 停止時の連絡と判断の引継ぎ

残す部分と、
直す仕事を同じ図面に。

文化財の指定・登録、景観や公園の区域、建物の適法性、営業・温泉の許可は、対象と手続が異なります。用途変更の200㎡という面積基準だけで工事全体の要否を判断せず、工事の種類、規模、既存建築の状態を整理し、建築士と所管窓口へ同じ計画を示して相談します。[NAT02][NAT03][NAT04]

07 / MORE VALUE, WITH MEMORY

強さを競わず、休む暮らしを整える提案

玉川の再生は、湯と食、相談と休息を結ぶ滞在から考えられます。源泉割合と設備、自然研究路と屋内の条件を分け、使う場所と人数を選ぶ。強い湯の希少さを成果の約束へ変えず、清掃と調理、案内を続けられる範囲へ計画を整えることが、次の担い手につながります。[S1][S2][S3][S4][L1]

部屋で休む場所、必要な食事と道具、短い入浴と相談の動線を整えると、長く留まる暮らしが具体的になります。自炊と食事付きの条件を比べられる案内も役立ちます。外を歩く日は現行の公開範囲へ合わせ、館内で過ごす日には本や食、休憩へ時間を戻します。地熱の体験だけを増やすより、客が無理なく一日を過ごす準備を丁寧にする方法があります。

以下は、対象の施設と湯を調査して考える再生の提案です。源泉と給水、部材と衛生、文化財と立入範囲をそろえ、修理の順と働く人数を決めます。実施に向けては、所有者と運営者が調査結果を共有し、修理費と毎日の仕事を合わせて判断します。休む文化を残すために、湯を整える技術と食や相談の仕事を費用へ置き、続けられる範囲へ運営を組むことが大切です。[S1][S2][S3][S4][L1]

MODEL 01

休息と相談を結ぶ連泊

提案として、短い入浴、食と睡眠、必要な相談の動線を整えます。体調と生活の支度を選べる案内を用意します。[S1][S2][S4]

MODEL 02

食事と自炊を比べる滞在

提案として、道具と保管、食事の準備と片付けを具体化し、客と現場の仕事をそろえます。[S2][S3]

MODEL 03

湯と鉱物を守る段階修繕

提案として、酸性の湯の系統、部材と換気、文化財の範囲を調べ、工事と営業の順を選びます。[S1][S6][L1]

改修費と、続けるための資金。

玉川では、酸性の湯と配管、源泉割合と給水、換気と部材、食堂と自炊の設備を別に見積もります。屋外の案内と雪、休む期間の保守にも費用を置きます。調査と設計、工事、許可や契約の整理を工程へ並べ、開業前に必要な費用と再開後の運転資金を分けます。使わない棟の維持、休館中の固定費、設備の故障に備える費用も、手元資金に含めて計画します。

旅館部と自炊、連泊と短い宿泊、日帰りと研究路の利用を分けます。春の再開と紅葉、冬の交通、清掃と食、相談の人数を比べます。融資や支援制度は、申請者、対象経費、着手時期等を制度ごとに照会します。歴史ある温泉や古い建物の名称だけで採択や融資が決まるものではありません。見積りと返済の条件をそろえ、営業と湯、工事と引渡しの工程を資金計画へ重ねます。[F1][L1][L2][L3]

設備資金・運転資金、事業の対象、組合等の条件により融資制度は異なります。実際の費用と営業計画をそろえ、融資・補助金の募集条件と支払時期を確かめて資金繰りを組み立てます。[NAT05][NAT06]

08 / MARKET & RELATED GUIDES

仙北の観光と、湯治に留まる旅

仙北市の旅には、角館、田沢湖、山と温泉等の異なる目的が含まれます。玉川では湯治の連泊、日帰り、食事と自炊を個別に読みます。県や市の来訪数を一軒の客室需要へ置き換えず、季節と交通、泊数と生活の支度、働く人数をそろえ、続けられる受け入れを考えます。[S2][S3][S5][S10]

長く留まる人と、日帰りで浴場や研究路へ来る人では、荷物、食事と相談、受付の条件が異なります。予約の記録は施設、交通手段、泊数と目的へ分けます。客室と共有の場所、浴槽へ移動する距離も、選べる情報にします。湯の有名さを全員同じ泊まり方の需要へ移さず、実際に生まれる滞在の仕事から、受け入れる規模を具体的に読みます。

春の再開と紅葉、積雪と交通、通常の平日、点検や工事の期間を分けます。温泉割合の管理と清掃、食と自炊、相談と屋外の案内に必要な人数を費用へ置きます。玉川と新玉川の条件を同じ数字でまとめず、対象の宿の実績へ戻ります。療養の成果を収益の前提にするのではなく、実際に提供する休息と暮らし、管理できる日と部屋から計画します。[S2][S3][S5][S10]

観光庁2025年1〜12月確定値/都道府県全域の値
対象延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数外国人構成比リゾートホテル客室稼働率
秋田県全域2,994,410人泊148,340人泊5.0%39.6%

外国人構成比は外国人延べ宿泊者数÷全体から算出。いずれも都道府県全域の統計で、この温泉地単独の集計や個別施設の売上・稼働率を示すものではありません。[MK01]

秋田県全域の、
月別の宿泊者数。

県全域の季節変動を、その宿の客層や営業日、月別の販売実績と重ねます。地域全体の動きと個別の宿の運営を行き来しながら、滞在と事業の計画を考えます。

秋田県の宿泊市場特集へ →
秋田県の月別数値を表で確認する
秋田県全域/2025年月別延べ宿泊者数
月人泊
1月181,310人泊
2月181,210人泊
3月186,810人泊
4月216,060人泊
5月276,790人泊
6月252,320人泊
7月298,490人泊
8月359,730人泊
9月268,180人泊
10月325,820人泊
11月261,540人泊
12月186,150人泊

09 / QUESTIONS

引き継ぐ前の疑問を、資料からほどく

玉川では、源泉の強さと浴槽の割合、北投石の保護と健康上の判断、旅館部と自炊部を分けて読みます。研究路と冬の交通も、施設の現行案内に合う利用が必要です。継承では、湯と設備、土地と許可、食と相談の仕事をそろえ、休む暮らしを支える具体的な資料へ整えます。[S1][L1][L2][L3]

全浴槽が同じ強さの源泉ですか。

宿は源泉100%と50%、弱酸性等の浴槽を案内しています。利用する表示と体調へ合わせ、源泉値を全浴槽へ広げません。[S1]

北投石を持ち帰れますか。

玉川温泉の北投石は特別天然記念物です。採集はできません。公開の観察範囲から、成り立ちと保護の価値を知れます。[S6][S7]

冬も玉川と新玉川は同じように利用できますか。

営業と交通、屋外の利用条件が異なります。施設と道路の現行案内をそろえ、対象の宿を選びます。[S5][S10]

湯や岩盤浴で病気が治るのですか。

湯治文化と個人の治療の判断は別です。医療の代わりや治癒の保証とせず、持病や体調は医療者へ、利用方法は現場へ相談します。[S1][S4]

10 / PASS IT ON

この土地の湯を、次の担い手へ

地熱を知り、木の浴場で湯を使い、食べて部屋へ戻る。玉川の価値は、強い自然のそばで、人が休む暮らしを整えてきたことです。次の担い手へは、源泉と建物、北投石と公開区域、湯の割合と清掃、食と相談の記録を渡します。無理なく留まれる時間を、現場の判断から将来へつなげます。[S1][L1][L2][L3]

残したい建物、引き継ぎたい仕事、守りたい屋号。今ある価値と、次に必要な手入れを言葉にするところから、宿の承継は始まります。

OWNERS

歴史ある湯宿を、
非公開で次へつなぐ。

施設名を伏せた下書きから、現在の営業、建物、温泉の条件を整理できます。公開を始める前の段階からご相談ください。

NEXT KEEPERS

受け継ぎたい価値から、
取得の条件を考える。

地域、予算、運営する人、必要な改修。大切にしたい文化と、続けられる事業の条件を整理して、次の宿との出会いに備えます。

売却・承継の前に、無料の計算ツールで手取りや税の目安を確かめられます。非公開での売却・保全のご相談はエージェントに相談、ご自身での登録は物件を登録からどうぞ。

編集:ジャパンリアルター株式会社 / 堤 誠之プロフィール / TSUNAGUの想い / 代表者note ↗

出典・写真・編集について

本文・統計の出典

  1. [F1] 日本政策金融公庫|創業計画書セルフチェック・資金計画

    設備資金と運転資金、見積りと調達方法の点検。

  2. [L1] e-Gov|建築基準法

    建物の用途、確認手続、大規模修繕、既存建築物の適用関係。

  3. [L2] e-Gov|旅館業法

    営業許可と事業譲渡の事前承認。

  4. [L3] e-Gov|温泉法

    温泉の掘削・採取・利用と地位承継に関する制度。

  5. [MK01] 観光庁|宿泊旅行統計調査・2025年確定値

    都道府県全域の2025年年計・月別データです。各温泉地や個別宿の実績ではありません。

  6. [NAT02] 国土交通省|既存建築物の活用の促進

    既存建築物の現況調査、改修と活用のためのガイドライン・制度資料を掲載しています。

  7. [NAT03] e-Gov法令検索|文化財保護法

    文化財の指定・登録、保存、現状変更と所有者変更などに関する法律の本文です。

  8. [NAT04] 環境省|国立公園における届出・申請

    区域と行為に応じて必要となる自然公園法上の許可・届出を案内しています。

  9. [NAT05] 日本政策金融公庫|一般貸付(生活衛生貸付)

    生活衛生関係営業の設備資金等について、対象と条件を案内しています。

  10. [NAT06] 日本政策金融公庫|振興事業貸付

    認定振興計画を持つ組合の組合員を対象とする融資と必要な証明を案内しています。

  11. [S1] 玉川温泉|温泉

    青森ヒバの浴場、源泉割合の異なる浴槽と利用方法。

  12. [S10] 仙北市|玉川温泉・新玉川温泉

    湯の分類と二施設、冬期交通規制。

  13. [S11] 産業技術総合研究所地質調査総合センター|玉川温泉地域の研究

    湯と北投石の沈積、地質の調査。

  14. [S12] 仙北市|指定文化財一覧

    北投石の特別天然記念物指定年月日。

  15. [S2] 同|客室

    旅館部と自炊部、客室と共有設備。

  16. [S3] 同|食事

    食事と自炊、きりたんぽ、秋田県産米等。

  17. [S4] 同|天然岩盤浴

    地熱と自然研究路、湯治相談室の紹介。

  18. [S5] 同|現行公式案内

    2026年の研究路と熊対策、交通と季節の告知。

  19. [S6] 秋田県|玉川温泉の北投石

    指定種別、1922年と1952年、所在地の範囲。

  20. [S7] 三重県総合博物館|北投石

    玉川での発見、沈殿鉱物の成り立ちと採集禁止。

  21. [S8] 文化庁|玉川温泉の北投石

    1922年指定と地質鉱物の価値。

  22. [S9] 田沢湖・角館観光協会|玉川温泉自然研究路

    国立公園内の歩道と地熱の観察。

確認日:2026年10月29日。伝承、史料、分析値、建築・保存の記録と、編集上の再生提案を分けて記述しています。

写真の撮影地・利用条件

写真は各配布元の利用条件に従って掲載しています。撮影時点の景観・設備であり、現在の営業状況や、紹介施設が売却対象であることを示すものではありません。

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