TSUNAGUホテル・旅館の売買・M&Aプラットフォーム
十勝岳温泉・カミホロ荘の木の露天風呂
十勝岳温泉・カミホロ荘の木の露天風呂Photo: Soica2001 ( talk ) / Public domain

HERITAGE ONSEN 100 — 86

守るべき日本の歴史・財産
名湯・秘湯遺産 厳選100撰

北海道 / 海と断崖・火山と絶景の湯

十勝岳温泉・吹上。
火山を仰ぐ湯と、山麓に戻る時間

十勝岳温泉から望む岩肌と山並み、吹上の森の中に続く湯の記憶。その下には、噴火の被害から畑を取り戻してきた上富良野の暮らしがあります。湯と登山の歴史、三浦綾子の作品、米やホップの仕事をたどりながら、山へ急ぐだけではない高原の滞在を味わいます。[3][4]

歴史

吹上の湯と山岳活動、1926年の泥流、復興を取材した三浦綾子の記憶が重なる。

価値

山肌を望む十勝岳温泉と森の吹上、山麓の農と食が異なる時間をつくる。

未来

火山情報、道路と施設の現況、源泉の変化と日々の担当から山の滞在を受け継ぐ。

HISTORY / VALUE / THE NEXT CHAPTER

残したい風景と、
湯のある暮らし。

吹上温泉・緑の中の吹上の湯
吹上温泉・緑の中の吹上の湯Photo: Soica2001 ( talk ) / Public domain

十勝岳温泉では、目の前の山肌と空が滞在の背景になります。吹上では森を近くに感じる湯の歴史があり、同じ山域でも宿と浴場の位置、湯の使い方が異なります。町へ下れば米と野菜、ホップの畑が広がります。山の景色を一枚の絶景として眺めるだけでなく、温泉と道を整え、火山とともに暮らしてきた人の時間を知ると、高原の一泊に別の奥行きが生まれます。

この山は今も活動する火山です。確認時点の公式案内では、吹上の白銀荘は10月末までメンテナンス休館、11月1日再開予定とされています。警戒レベルの変更と、施設や道路の再開はそれぞれ別の判断です。古い通常営業の紹介をそのまま今の行程にせず、使える場所で湯と休憩、食を組みます。山に入れない日にも土地を知る時間が残るような旅を考えたい場所です。[3][4]

※本ページは地域の温泉文化・歴史遺産の解説であり、掲載写真や施設が売却案件であることを示すものではありません。

TSUNAGU独自の編集企画「名湯・秘湯遺産100撰」の第86撰です。公的な認定や順位を表すものではありません。

02 / HISTORY & MEMORY

湯と山小屋、畑を取り戻した記憶

吹上には温泉宿と山小屋、山岳スキーの歴史があります。その下の町は1926年の泥流の被害を受け、農地と暮らしを取り戻してきました。三浦綾子が取材し描いた作品と実際の災害の記録を分け、山の眺めに加えて、道と湯、里を受け継いだ人の仕事をたどります。[3][4][5][6][7]

吹上では、温泉宿舎が使われた時代から、山を歩く人やスキーをする人を迎える場所へ役割が重なってきました。町に掲載された郷土史は、山小屋と道路、宿の変遷を細かく伝えています。昔の白銀荘が担った役割と、現在の施設の使い方をたどると、湯が山の活動を支える休息の場でもあったことが分かります。建物の更新にも、山を訪ねる人の時間が表れます。

1930年にはハンネス・シュナイダーが十勝岳・三段山で滑ったことを郷土史が記録しています。雪の山を訪ねる文化が広がる一方、温泉と宿へ通じる道を維持する仕事も必要でした。山の名前が有名になるだけでは、冬に人を迎えることはできません。道路、山小屋、湯の使い方を別々にたどると、山麓の観光を支えた技と労力が見えてきます。

1926年の噴火では、積雪が融けて泥流となり、町と農地へ大きな被害が及びました。三浦綾子は取材を重ね、その災害と人々の営みを『泥流地帯』などに描いています。作品の人物を実在の温泉経営者と同一視せず、実際の記録と文学を往復して読みます。今の畑を眺める時にも、自然の美しさと、暮らしを立て直した時間の両方が重なります。[3][4][5][6][7]

  1. 1926年5月24日

    噴火と融雪型泥流

    山と積雪の作用で泥流が発生し、町と農地へ被害が及ぶ。[7]

  2. 1930年4月

    シュナイダーの山岳スキー

    町掲載の郷土史が、十勝岳・三段山での滑走を伝える。[4]

  3. 1971年

    観光環状道路の完成

    郷土史が、吹上を通り白金へ至る道路の歩みを記録する。現在の通年通行を示すものではない。[5]

  4. 1976年

    小説『泥流地帯』の連載

    三浦綾子が取材した災害と人々の営みが作品になる。[6]

  5. 2026年10月

    規制変更と施設の再開準備

    警戒引下げ後も白銀荘はメンテナンス休館、11月再開予定として案内。[2][10]

三浦綾子

上富良野町

災害と復興を取材し、『泥流地帯』等に描いた作家。温泉宿の宿泊を推定しない。[6]

ハンネス・シュナイダー

十勝岳山域

1930年の十勝岳・三段山でのスキーが郷土史に記録される。[4]

山の湯と道を守る人々

十勝岳温泉・吹上

温泉と施設、道路の状況を見て、営業と案内をつなぐ担い手。[1][2][5]

03 / THE WATER & ITS KEEPERS

岩肌の二本の湯と、吹上の変化

十勝岳温泉の凌雲閣は二本の源泉を使い、吹上にも別の供給と湯の履歴があります。火山活動による泉温や成分の変化が紹介される山域で、温泉地全体を同じ安定した数値へまとめません。源泉の記録と現在の浴場の使い方、施設の休止と再開を分けて読みます。[1][2][3][10]

凌雲閣の公式案内は、鉄を含む茶褐色の湯と酸性の湯という二本の源泉を紹介しています。見える色の違いだけでなく、季節によって利用条件が替わることも説明されています。冬の露天や酸性の湯の利用を通年同じ状態とせず、その日の館の掲示を読みます。山の湯は、景色の迫力と一緒に、温度を見て使う人の仕事も伝えています。

吹上では、かつての宿舎利用から露天の湯へ続く経過と、1988〜1989年の噴火以後の温度変化をジオパークが説明しています。これは観測の歴史であり、昔の温度を今日の浴槽の値として示す資料ではありません。火山の熱と温泉は関わりながらも、同じ山にある全ての源泉が同じ時に同じ変化をするという意味にも広げません。

白銀荘と露天の湯は、設備と利用方法の違う場所です。確認時点では白銀荘のメンテナンス休館が続き、秋の再開予定が案内されています。警戒の引下げだけで全ての湯を通常利用できるとせず、個々の施設の現行案内を読みます。継承の検討でも、源泉と配管、温度と流量、作湯と排水の記録をそろえることが、宿の見た目を整える前の基礎になります。[1][2][3][10]

泉質・源泉と、資料が示す範囲
対象泉質・湯の特徴温度pH分析日・資料の時点確認範囲
十勝岳温泉・凌雲閣鉄を含む茶褐色の湯、酸性の湯の二本個別源泉の分析書で確認個別源泉の分析書で確認採用する分析書に記載公式の二源泉の説明。冬季の浴場利用条件は異なり、現行分析書と使用状況を読む。[1]
吹上温泉の湯火山活動に伴う温度・成分の変化を紹介個別源泉の分析書で確認個別源泉の分析書で確認採用する分析書に記載ジオパークの観測の履歴。昔の測定値を現行の浴槽温度へ転用しない。[3]

源泉の分析と、浴槽で使う湯を読み分ける。

分析書の源泉名・採水場所・年月日と、施設が掲示する加水・加温・循環・消毒の方法を合わせて確認します。地域に複数の源泉がある場合、ひとつの値をすべての湯宿や浴槽へ当てはめず、訪れる施設の最新の掲示を読んで入浴します。

十勝岳望岳台・山肌と湯けむりの風景
十勝岳望岳台・山肌と湯けむりの風景Photo: 我路・幌内画像倉庫 / CC BY-SA 3.0

04 / ARCHITECTURE & TOWNSCAPE

山肌に向く宿と、森の保養施設

高所で山を望む宿と、森の吹上の施設には、違った配置と利用の役割があります。古い山小屋の沿革と現在の保養施設を分け、湯と休憩、食事、雪の日の出入口を読みます。同名の旅館や昔の建物の写真を混ぜず、実際の施設の現況から、山で迎える一日を考えます。[1][2][5]

吹上温泉・白銀荘の入口
吹上温泉・白銀荘の入口Photo: 唐山健志郎 / Public domain

十勝岳温泉の宿では、窓や露天から見える岩肌と山並みが、滞在の背景になります。眺望は大切ですが、同じ宿でも浴場の向きや構造は一様ではありません。凌雲閣は男女の露天の違いも案内しています。象徴的な一枚を全ての客が同じ条件で体験できる写真へ広げず、館内での移動と休む場所まで含めて建物を知ります。

吹上の白銀荘には、日帰りと自炊を伴う滞在の役割があります。食事を全て宿が用意する滞在とは、持ち込む物と清掃、共用の場所の使い方が違います。山を歩く人だけでなく、湯で休む人も使う施設として、受付と共用部、乾かす場所と休む場所に目を向けます。休館時の工事や維持も、長く迎えるための運営の一部です。

町の郷土史が語る旧白銀荘や温泉宿舎は、記録が書かれた時点の建物です。そこにある現存や解体の予定を、現在の事実としてそのまま使いません。古写真と沿革、現況の図面を分けることは、何を保存し、何を更新したかを知る基礎です。十勝岳の凌雲閣と、新潟の同名の文化財旅館も別の建物として扱います。[1][2][5]

建物・街並み・湯の道具に残る価値
建物・場所年代・位置付け残したい特徴
十勝岳温泉湯元凌雲閣山の温泉宿としての営み岩肌と山並みに向く宿。新潟の同名文化財旅館とは別。[1]
吹上温泉保養センター白銀荘現在の保養施設日帰りと自炊滞在の役割を持つ。確認時点はメンテナンス休館、再開予定。[2]
吹上の旧温泉宿舎と山小屋の記録郷土史が伝える沿革古写真と文献で湯と山岳活動の関係を伝える記録。現在の建物や休館の案内と見比べると、役割の変化が分かる。[4][5]

05 / STAY THROUGH THE SEASONS

山の色と雪、里の食へ戻る

夏の山と花、秋の色、冬の雪は、この山域の湯の時間を替えます。火山と道路の情報、施設の営業がそれぞれ変わるため、長い登山だけを旅の中心にしません。湯と休憩、文学や災害の記録、米と野菜を組み合わせ、その日に利用できる範囲で山麓の暮らしを味わいます。[1][2][6][7][8][10]

夏の外歩きは、まず火山と道の情報を得てから計画します。温泉に泊まることと山頂へ登ることは別の体験で、登山をしなくても窓の景色と山麓の食を楽しめます。高所の天候に合わせ、早く戻って休む時間を用意すると、日程を使い切るために無理をする必要がありません。湯へ戻ること自体を一日の目的にできます。

秋は山の葉の色と岩肌、里の収穫が違った季節の表情を見せます。町の米やじゃがいも、野菜を食べる時間を組むと、山の下に広がる畑の仕事が旅へ加わります。見晴らしのよい場所を多く回るより、一つの窓や公開地点で長く眺める日があってもよいものです。火山に関わる災害と復興の記録を読むと、同じ風景に人の時間が重なります。

冬は露天の湯温や浴場の利用、道路の経路が夏と同じではありません。2026年秋も火山規制の変更と施設のメンテナンスが続いており、再開予定は実際の営業確認と分けます。山麓の食や文化を別の日に置き、荒天時は移動を抑えられる行程を持ちます。雪景色を見られるかだけでなく、暖かい館内と休憩に戻れる一日を考えます。[1][2][6][7][8][10]

夏

登山だけに絞らない山の時間

火山情報と公開区域を先に知り、湯と短い外歩き、館内の休憩を組む。[1][2][10]

秋

山の色と里の実り

山肌を眺め、米と野菜、災害と復興の記録を別の行程で訪ねる。[6][7][8]

冬

湯と雪の日の条件を読む

露天の湯温と道路、施設の営業に合わせて移動を決め、暖かい館内へ戻る時間を持つ。[1][2]

十勝岳温泉・雪の残る山並み
十勝岳温泉・雪の残る山並みPhoto: Alberth2 / CC BY 3.0

A WALK BETWEEN BATHS

湯の前後に、もうひと歩き。

山肌を公開地点から

  1. 十勝岳温泉の公開展望地点
  2. 宿周辺の公開道

火山と道路、施設の現行案内に合わせて短く外を歩く。火口周辺の規制を守り、荒天時は館内の休憩へ切り替える。[1][10]

吹上の湯の記憶を知る

  1. 吹上周辺の公開案内地点
  2. 利用再開後の施設

白銀荘は確認時点で10月末まで休館、11月1日再開予定。露天の湯を含め、当日の公開と営業を別に読み、休館区域へ入らない。[2][3]

山麓の食と記録へ

  1. 上富良野町の公開文化資料
  2. 地域の農産物を扱う売場

山からの移動を別の行程にし、復興の記録と米や野菜の産地を知る。農地と作業場所へ無断で入らず、公開の場で学ぶ。[6][7][8]

TASTE OF THE REGION

上富良野の米とじゃがいも

山麓の畑と水田が生む味を食卓で楽しむ。産地と品種を知ると、景色として見ていた農地が暮らしの仕事へ近付く。[8]

TASTE OF THE REGION

ホップの町のビール

上富良野はホップの生産地で、町の醸造所はタップルームを開く。原料と仕込みを商品ごとに知って味わえる。飲酒する日は運転を分ける。[8][9]

TASTE OF THE REGION

豚サガリと季節の野菜

地域の店が紹介する豚サガリと野菜の料理から、養豚と農業の営みを知る。調理の工夫と季節の仕入れが、山から戻る食の楽しみになる。[8][9]

開花や展示、見学の予定に合わせて、散策先を組み合わせてみてください。共同浴場や山道などの利用案内は、訪問前に公式サイトでご確認いただけます。写真は、それぞれの撮影時点の記録です。

06 / PRESERVING THE HERITAGE

山の変化と、日々の判断を引き継ぐ

十勝岳温泉と吹上では、源泉の変化、火山の規制、道路と施設の営業を別々に調べます。旧山小屋の歴史と今の建物も分け、雪と給排水、清掃、情報案内の担当をそろえます。眺望の魅力だけを先に置かず、使える範囲と休む判断を同じ計画へ結ぶことが、山の湯の継承になります。[1][2][3][5][6][7][10]

山の温泉を受け継ぐ時は、二本の源泉や吹上の湯を一つの管のように扱わず、採取から浴槽と排水までを追います。敷地と道路、避難の経路を重ね、誰が火山情報を読み、誰が来訪者へ伝えるかを決めます。旧写真と現況を分け、雪の日にも使う部屋と設備を絞ることで、守りたい眺めと日常の仕事を結ぶ調査が進みます。

引継ぎの資料は、建物、営業、敷地、温泉、日々の管理に分けてそろえます。図面と現地が違う部分を先に洗い出し、所有者と管理者、工事を担う人を同じ表に置きます。保存の価値があることと、自由に改修できることは別の話です。残す部材と更新する設備を具体的に示せば、関係窓口との相談も、現場への引継ぎも進めやすくなります。[1][2][3][5][6][7][10]

01

火山の眺めと復興の記憶

岩肌を見せる場所と里の記憶を分け、自然と人の歴史の両方を伝える。災害の数字を景観の演出として使わない。[6][7]

  • 公開展望と案内
  • 災害資料の出典
  • 作品と実話の区別
02

山の建物と旧資料を分ける

旧山小屋の沿革と現在の施設を分け、現況図から構造と設備を調べる。同名の別地域の文化財建築を混ぜない。[1][2][4][5]

  • 古写真と撮影年
  • 現況と改修履歴
  • 雪と設備の点検
03

火山と道路、敷地の範囲

警戒の変更と施設・道路の再開を別に記録し、敷地と工事内容を地図へ置く。レベル変更だけで全域自由とは考えない。[1][2][10]

  • 現行規制と経路
  • 敷地と工事区域
  • 案内と避難の担当
04

変化する源泉と供給を追う

二源泉や吹上の観測履歴を分け、温度、流量、配管と作湯を残す。昔の測定値を現在の浴槽値としない。[1][3]

  • 分析と観測の日付
  • 管と使用の資料
  • 異常時の連絡
05

宿泊と保養、公開の役割

食事付きの宿と自炊・日帰りの施設は仕事が違う。営業と休止、外の公開範囲を分けて引き継ぐ。[1][2]

  • 用途と営業資料
  • 共用部と食の担当
  • 休館と再開の連絡
06

湯と山の情報を日常業務へ

湯の清掃と点検に、火山・道路の情報更新を合わせる。休館や避難が必要な時、誰が何を判断し伝えるかを残す。[1][2][10]

  • 湯温と清掃記録
  • 情報取得と案内
  • 緊急連絡の流れ

残す部分と、
直す仕事を同じ図面に。

文化財の指定・登録、景観や公園の区域、建物の適法性、営業・温泉の許可は、対象と手続が異なります。用途変更の200㎡という面積基準だけで工事全体の要否を判断せず、工事の種類、規模、既存建築の状態を整理し、建築士と所管窓口へ同じ計画を示して相談します。[NAT02][NAT03][NAT04]

07 / MORE VALUE, WITH MEMORY

山に入る日も、里で休む日も用意する

山の湯と窓の景色、吹上の保養、山麓の食と復興の記録を、別の時間へ配する宿の役割を考えられます。外の予定が替わっても、休憩と食で土地を知る一日を残します。再開を急いで約束せず、源泉と設備、情報の担当を確かめ、使う範囲から小さく試す計画の提案です。[1][2][3][5][6][7][10]

宿の席から山を眺め、町の米や野菜、文学の資料を知る時間を用意する案があります。登山へ向かう人には早い動線、湯で休む人には館内の余裕が必要で、同じ時刻表へそろえません。冬と秋の営業を分け、清掃と食事、情報更新の仕事を小さく試します。火山の変化を受け止めることも含め、この山へ戻りたいと思える一日を考えます。

再生は、客室の見た目を変えるだけで完了する仕事ではありません。小さな範囲で給湯、清掃、食事、案内の動きを試し、担当者が無理なく回せる形を探ります。以下の三案は、この土地の特徴から考えた計画の提案です。特定の宿の取引や実施済みの成果ではなく、地域の魅力を次の運営へ渡すための出発点として読んでください。[1][2][3][5][6][7][10]

MODEL 01

山を眺め、里へ戻る二日間

湯と山並みの日、復興の記録と農の食の日を分ける提案。短い外歩きと館内の休憩を持ち、天候によって順序を替えられるようにする。[1][6][7][8]

MODEL 02

自炊と保養の仕事を整える

山で休む人の荷物と食、共用の清掃を小さく試す提案。食事付きの宿と同じ運営にそろえず、施設ごとの役割から計画する。[2][5]

MODEL 03

情報と設備から始める段階更新

源泉と配管、避難と情報、休む部屋の順に整理する提案。再開予定と実際の営業を分け、開ける範囲から仕事を確かめる。[1][2][3][10]

改修費と、続けるための資金。

山の宿では、源泉と配管、湯温管理、給排水、雪と外装、避難と情報設備を別に積算します。休館と再開に必要な点検、工事中に使えない範囲、冬に開ける部分も整理します。絶景や地域の人気を資金の約束にせず、営業の変更がある時も維持を続ける費用まで計画へ置きます。

資金制度は、保存、設備、防災、運営など目的ごとに対象と手続を調べます。採択や融資を先に約束せず、所有者と実施者、工事の範囲、着工前の条件をそろえて相談します。更新費だけでなく、営業を休む間の費用と、開業後の点検・修繕に残す資金を合わせて考えます。[1][2][3][5][6][7][10]

設備資金・運転資金、事業の対象、組合等の条件により融資制度は異なります。実際の費用と営業計画をそろえ、融資・補助金の募集条件と支払時期を確かめて資金繰りを組み立てます。[NAT05][NAT06]

08 / MARKET & RELATED GUIDES

山の人気と、泊まる目的を分ける

北海道や富良野圏の宿泊動向と、十勝岳温泉、吹上の個々の利用は対象が違います。山歩き、自炊の保養、日帰りと食事付き宿泊では仕事も替わります。広域の数値は背景に置き、火山と道路、休館も含め、自館の泊数と目的、給湯や清掃の時間から季節の営業を考えます。[1][2][3][5][6][7][10]

高所の景色を見て移動する人、山へ出るため泊まる人、湯で休む人では、食と設備の使い方が違います。自館では目的と泊数、食事、道具、清掃、湯と情報の管理を分けて記録します。地域全体の人気から休館後の需要を決めず、営業できる範囲と変更の連絡、冬の維持費を合わせ、現場が担えるサービスを選びます。

事業の検討では、売る客室の数だけでなく、掃除や湯の管理、食事の準備に必要な時間を記録します。工事中に使えない場所と休止期間を先に置き、支出と入金の時期を並べます。温泉地としての評価や歴史は、個別施設の収益や資金調達を約束するものではありません。現場が受け持てる仕事の量から、季節ごとの営業計画を組み立てます。[1][2][3][5][6][7][10]

観光庁2025年1〜12月確定値/都道府県全域の値
対象延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数外国人構成比リゾートホテル客室稼働率
北海道全域46,503,620人泊13,302,640人泊28.6%51.1%

外国人構成比は外国人延べ宿泊者数÷全体から算出。いずれも都道府県全域の統計で、この温泉地単独の集計や個別施設の売上・稼働率を示すものではありません。[MK01]

北海道全域の、
月別の宿泊者数。

県全域の季節変動を、その宿の客層や営業日、月別の販売実績と重ねます。地域全体の動きと個別の宿の運営を行き来しながら、滞在と事業の計画を考えます。

北海道の宿泊市場特集へ →
北海道の月別数値を表で確認する
北海道全域/2025年月別延べ宿泊者数
月人泊
1月4,110,380人泊
2月4,081,420人泊
3月3,529,520人泊
4月2,607,420人泊
5月3,492,960人泊
6月3,832,360人泊
7月4,678,690人泊
8月5,016,410人泊
9月4,052,320人泊
10月3,965,080人泊
11月3,124,500人泊
12月4,012,550人泊

09 / QUESTIONS

土地の価値と、個別の条件を分ける

地域の由緒、建物の指定、源泉と配湯、営業の許可は、それぞれ対象が異なります。土地の魅力を知った後は、個別の敷地と施設の資料へ進みます。残したい風景や過ごし方と、現場で続ける仕事を一緒に整理すると、調査や相談で確かめたい点が具体的になります。[1][2][3][5][6][7][10]

十勝岳温泉と吹上は同じ湯ですか。

別の源泉と施設の履歴があります。凌雲閣も二本の源泉を紹介しており、山域全体に一つの成分や温度を当てはめません。[1][3]

白銀荘は今、通常営業していますか。

確認時点の公式案内では2026年10月31日までメンテナンス休館、11月1日再開予定です。予定と実際の営業を分け、訪問日の案内を読みます。[2]

火山の警戒レベルが下がれば全ての道を歩けますか。

火口周辺の規制、道路、施設の公開や営業は別です。現行の規制と天候、道路案内に合わせ、公開される場所を選びます。[1][2][10]

三浦綾子の作品は温泉経営の実話ですか。

『泥流地帯』等は災害と人々の営みを取材して描いた文学です。作品の人物と実在の関係者、個別宿の沿革を同一視しません。[6][7]

10 / PASS IT ON

山の眺めに、湯と里の仕事を重ねる

現在利用できる施設で湯と山並みを味わい、別の時間に町の食と復興の記録を訪ねてみてください。残したい過ごし方が見つかったら、源泉と管、敷地と建物、火山・道路の案内、雪と清掃の担当を資料へ結びます。山とともに暮らす仕事から、次の滞在の役割が見えてきます。[1][2][3][5][6][7][10]

残したい建物、引き継ぎたい仕事、守りたい屋号。今ある価値と、次に必要な手入れを言葉にするところから、宿の承継は始まります。

OWNERS

歴史ある湯宿を、
非公開で次へつなぐ。

施設名を伏せた下書きから、現在の営業、建物、温泉の条件を整理できます。公開を始める前の段階からご相談ください。

NEXT KEEPERS

受け継ぎたい価値から、
取得の条件を考える。

地域、予算、運営する人、必要な改修。大切にしたい文化と、続けられる事業の条件を整理して、次の宿との出会いに備えます。

売却・承継の前に、無料の計算ツールで手取りや税の目安を確かめられます。非公開での売却・保全のご相談はエージェントに相談、ご自身での登録は物件を登録からどうぞ。

編集:ジャパンリアルター株式会社 / 堤 誠之プロフィール / TSUNAGUの想い / 代表者note ↗

出典・写真・編集について

本文・統計の出典

  1. [1] 十勝岳温泉湯元凌雲閣|公式

    山の立地、二本の源泉、冬季の浴場条件、2026年火山情報の案内。

  2. [10] 美瑛町観光協会|2026年10月16日警戒レベル引下げ

    火山警戒の変更と道路の区間別解除。その後の季節規制は別。

  3. [2] かみふらの十勝岳観光協会|白銀荘

    吹上の保養施設。2026年10月31日まで休館、11月1日再開予定。

  4. [3] 十勝岳ジオパーク|吹上温泉

    旧宿舎と露天の湯、火山活動に伴う湯の変化。

  5. [4] 上富良野町掲載郷土史|吹上温泉の変遷・中

    1930年のシュナイダー来訪とスキー、山小屋の沿革。

  6. [5] 上富良野町掲載郷土史|吹上温泉の変遷・下

    交通、旧宿と山小屋の変遷。旧資料の現存記述は現在へ転用しない。

  7. [6] 上富良野町掲載郷土史|三浦綾子と上富良野

    作品の取材、1976年連載、作家本人が寄せた上富良野の記憶。

  8. [7] 美瑛町|十勝岳噴火の記録

    1926年等の噴火と融雪型泥流の経過。

  9. [8] 上富良野町|農畜産物の紹介

    米、じゃがいも、メロン、ホップ、養豚等の地域の生産。

  10. [9] 忽布古丹醸造|タップルーム

    ホップの町のビールと、豚サガリ等を扱う実店舗の食。

  11. [MK01] 観光庁|宿泊旅行統計調査・2025年確定値

    都道府県全域の2025年年計・月別データです。各温泉地や個別宿の実績ではありません。

  12. [NAT02] 国土交通省|既存建築物の活用の促進

    既存建築物の現況調査、改修と活用のためのガイドライン・制度資料を掲載しています。

  13. [NAT03] e-Gov法令検索|文化財保護法

    文化財の指定・登録、保存、現状変更と所有者変更などに関する法律の本文です。

  14. [NAT04] 環境省|国立公園における届出・申請

    区域と行為に応じて必要となる自然公園法上の許可・届出を案内しています。

  15. [NAT05] 日本政策金融公庫|一般貸付(生活衛生貸付)

    生活衛生関係営業の設備資金等について、対象と条件を案内しています。

  16. [NAT06] 日本政策金融公庫|振興事業貸付

    認定振興計画を持つ組合の組合員を対象とする融資と必要な証明を案内しています。

確認日:2026年10月29日。伝承、史料、分析値、建築・保存の記録と、編集上の再生提案を分けて記述しています。

写真の撮影地・利用条件

写真は各配布元の利用条件に従って掲載しています。撮影時点の景観・設備であり、現在の営業状況や、紹介施設が売却対象であることを示すものではありません。

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