TSUNAGUホテル・旅館の売買・M&Aプラットフォーム
温泉津温泉・夜の通りにともる灯り
温泉津温泉・夜の通りにともる灯りPhoto: Kuma83 / CC BY-SA 4.0

HERITAGE ONSEN 100 — 59

守るべき日本の歴史・財産
名湯・秘湯遺産 厳選100撰

島根県 / 木造湯宿建築・湯治場の街並み

温泉津温泉。
港の町並みに、二つの湯が続く

瓦の屋根と細い通りの先に、港と山が近づく温泉津。元湯と薬師湯を訪ね、木造洋館のカフェ、窯と神楽の仕事へ時間を置く一夜が似合います。石見銀山を支えた外港の記憶と、湯主が守る資料、毎日の清掃へ。町の保存と一軒の建物、湯を届ける権利を知ると、港の温泉を継ぐ道筋も具体的になります。[B59S1][B59S5]

港町と温泉町の骨格

温泉津は2004年に重要伝統的建造物群保存地区へ選定、2009年に拡大。銀山と海を結ぶ町の記憶が残ります。

元湯と薬師湯は別の湯

元湯の古文書と開湯伝説、浜田地震に結び付く薬師湯の歴史。源泉と現在の利用条件をそれぞれに読みます。

旧浴場をカフェと展示へ

薬師湯の旧館は1919年の木造洋館。湯気抜きや装飾、かつての浴場の構成を、現在の公開空間から楽しめます。

HISTORY / VALUE / THE NEXT CHAPTER

残したい風景と、
湯のある暮らし。

温泉津温泉・瓦屋根と路地の町並み
温泉津温泉・瓦屋根と路地の町並みPhoto: 663highland / CC BY-SA 4.0

温泉津を歩くと、旅館と町家、外湯と神社が細い通りに近づき、屋根の向こうに山の斜面が見えます。海へつながる町の骨格と、湯へ通う人の動きが重なる場所です。元湯と薬師湯は、同じ地名の中でも別の源泉と歴史を持ちます。一つの外湯へ落ち着いて入り、食事と部屋で休み、別の時間に器や神楽を知る行程にすると、小さな町の一日が深く感じられます。

温泉津は港町・温泉町として保存地区に選定され、石見銀山の文化的景観を伝える地域です。建物を直す際は、特定された伝統的建造物の修理と、その他の建物の修景で考え方が異なります。すべてを再建できないと一括りにせず、地番と対象物、外観と安全、営業と温泉の手続を具体的に揃えます。暮らしが続く町で、残す価値と使うための更新を両方考える旅に出かけます。[B59S1][B59S5]

※本ページは地域の温泉文化・歴史遺産の解説であり、掲載写真や施設が売却案件であることを示すものではありません。

TSUNAGU独自の編集企画「名湯・秘湯遺産100撰」の第59撰です。公的な認定や順位を表すものではありません。

02 / HISTORY & MEMORY

外港の町と、湯主が伝える記録

銀山の外港として人と物が行き交った温泉津に、湯屋と泊まる場所が育ちました。元湯は湯主の文書と狸の伝説、薬師湯は浜田地震に結び付く別の歩みを持ちます。町の通りと湯の古文書、下駄職人の信仰の言葉へ目を向けると、港と湯治場、暮らしが重なる土地の歴史をたどれます。[B59S1][B59S5][B59S6][B59S7][B59S13]

温泉津は石見銀山の外港の役割を担い、文人や代官、海を行き来する人が滞在した町として文化庁の地域資料が紹介します。道と水路の骨格は、1692年の町屋敷絵図と重なるとされます。現在の通りを歩く時にも、一棟の古さだけでなく、港へ向かう道と家並みの関係に目を向けられます。温泉町と港町の両方を知ることで、町の小さな風景が深まります。

元湯の運営者は、温泉の湧出年代を詳しく定められないという古文書と、狸の池の伝説を公開します。史料の紹介には、湯を開き、役銀を納め、相続して守った伊藤家の記録もあります。発見の物語を一つの確定年にせず、史料の文言と後世の研究を読み分ける入口です。代々の湯主が湯だけでなく文書を伝える仕事が、町の歴史を具体的に残しています。

薬師湯は1872年の浜田地震による湧出と関連付けて、文化庁の保存資料が説明します。元湯と同じ開湯の時代ではなく、新湯・震湯の名にも別の歩みが表れます。近代には鉄道と観光が人の流れを変え、下駄職人の浅原才市の言葉は水上勉の著作にもつながりました。町の資料と作品を読み合わせると、湯を使う暮らしが文学へ広がる様子もたどれます。[B59S1][B59S5][B59S6][B59S7][B59S13]

  1. 元湯の古文書と伝説

    湯屋を開き、守る歩み

    湧出の確定年と、狸の池の物語、伊藤家が継いだ記録を分けて読みます。[B59S6][B59S7]

  2. 1872年

    浜田地震と薬師湯

    文化庁公表の保存資料が湧出と震湯の名の背景を紹介します。[B59S5]

  3. 1919年

    薬師湯旧館の木造洋館

    運営者が地元の大工と材料、現在のカフェや展示への利用を説明します。[B59S8][B59S9]

  4. 2004年

    温泉津地区を重伝建へ選定

    港町・温泉町の保存地区として選定された年を市の公表資料で確認。[B59S1][B59S2]

  5. 2009年

    保存地区の範囲を拡大

    建物一棟の指定とは別に、地区の範囲が広がった節目です。[B59S2]

  6. 2026年1月から

    元湯の曜日別利用

    月・木の一般朝枠と予約会員枠などを設ける運用を公式が説明。清掃等は月の最新案内で読みます。[B59S6]

浅原才市

温泉津と文学の記憶

温泉津に生まれた下駄職人で、信仰の言葉を残した人。水上勉の著作『才市』との関係を県の文学案内からたどれます。[B59S6][B59S13]

伊藤昇介と田中圭一

元湯の公開史料

元湯が19代湯主と歴史研究者の遺志を継ぎ、古文書と温泉史を公開すると紹介。資料を後へ渡す仕事が続いています。[B59S6][B59S7]

温泉津舞子連中

龍御前神社等の実施公演

夜神楽と奉納、地域の演目を受け継ぐ担い手。公演と祭り、日々の練習の仕事をそれぞれ知る入口になります。[B59S12]

03 / THE WATER & ITS KEEPERS

二つの外湯を、それぞれの掲示から読む

元湯と薬師湯は、源泉と湯主、浴槽の運用を別々に知る外湯です。薬師湯は塩化物泉を紹介し、元湯にも温泉の分析と利用の掲示があります。泉温と実際に入る湯、飲泉と浴用を分け、今の案内に沿って楽しむ旅へ。曜日ごとの利用と清掃を含め、宿の部屋で休む時間を一日に組み合わせます。[B59S6][B59S8][B59S9][B59S10][B59S18]

薬師湯はナトリウム・カルシウム塩化物泉を紹介し、施設の後ろに源泉があると説明します。湯の色や浴槽の析出物は、源泉と空気、日々の使い方が重なる姿です。元湯は別の源泉と浴場として、現在の分析書と成分掲示から読みます。一つの町の全てを同じ温度やpHへまとめず、入る湯の状態と利用を具体的に知ると、二つの違いを落ち着いて楽しめます。

元湯の現行案内は、2026年から月曜日と木曜日に一般利用の朝の枠と予約会員の枠を設ける運用を示します。清掃の時刻や定期清掃による変更も、月ごとに伝えられています。昔の記事の時刻だけで二つの外湯を続けて巡る予定を決めず、宿泊と食事、当日の湯を選ぶ旅が向きます。静かに湯を使う人と管理する人が、同じ場所で時間を分け合う仕組みです。

薬師湯にも現在の営業日や時刻の変更が告知され、元湯とは別に利用を組みます。熱い湯を無理に長く浴びることを旅の成果にせず、自分の体調と現地の案内に合わせて休憩を入れます。飲泉も浴用と別の許可と条件を持つ利用です。湯の文化や昔の感謝の歌を知ることと、今の自分の治療成果を同じにせず、食と部屋で休む穏やかな一日を選べます。[B59S6][B59S8][B59S9][B59S10][B59S18]

泉質・源泉と、資料が示す範囲
対象泉質・湯の特徴温度pH分析日・資料の時点確認範囲
泉薬湯・元湯当該源泉の最新分析書と掲示で確認源泉と浴槽の現在の掲示で確認分析書で確認今回参照した歴史・営業紹介を最新分析書と扱わない薬師湯とは別の源泉と湯主。曜日の一般・会員枠、清掃の案内に沿う[B59S6][B59S7][B59S18]
薬師湯の公式紹介ナトリウム・カルシウム塩化物泉紹介値と最新の源泉・浴槽掲示を分けて確認分析書で確認歴史紹介ページに最新分析日記載なし元湯と一つにせず、当該施設の現在の利用と浴用の条件を読む[B59S8][B59S9][B59S10][B59S18]

源泉の分析と、浴槽で使う湯を読み分ける。

分析書の源泉名・採水場所・年月日と、施設が掲示する加水・加温・循環・消毒の方法を合わせて確認します。地域に複数の源泉がある場合、ひとつの値をすべての湯宿や浴槽へ当てはめず、訪れる施設の最新の掲示を読んで入浴します。

温泉津温泉・夜の薬師湯の外観
温泉津温泉・夜の薬師湯の外観Photo: Kuma83 / CC BY-SA 4.0

04 / ARCHITECTURE & TOWNSCAPE

瓦の家並みと、旧浴場の木造洋館

狭い谷の通りに、旅館と町家、湯屋の建物が重なる温泉津。薬師湯旧館は1919年の木造洋館で、湯気抜きや窓、アーチの造作を現在のカフェと展示から読めます。保存地区の特定物件と一般建物を分け、残す外観と更新する安全・設備を考える入口へ。暮らしと営業が続く町の建築を楽しめます。[B59S1][B59S2][B59S3][B59S4][B59S5][B59S8][B59S9][B59S19]

温泉津・港を見下ろす町の風景
温泉津・港を見下ろす町の風景Photo: 663highland / CC BY-SA 4.0

温泉津の通りでは家々の屋根のすぐ向こうへ山の斜面が迫ります。狭い谷の敷地と港へ向かう道、水路が建物の並び方を形づくってきました。保存地区の魅力は、一棟だけを眺めるより、軒と屋根、表構えの連続を歩いて感じるところにあります。町家には現在の住まいと営業があるため、公道と公開される場所から、その暮らしを受け止める空間として読めます。

薬師湯の旧館は、運営者が1919年建設と紹介する木造洋館です。地元の大工が神戸へ学びに行き、地域の材料で造ったという話とともに、湯気抜き塔やステンドグラス、軒下のアーチが伝えられます。旧女湯の側を展示へ、男湯の更衣室だった空間をカフェへ使う構成にも、元の浴場の記憶があります。今の食事と休憩を通じ、空間を使い続ける再利用を味わえます。

大田市の制度は、特定された伝統的建造物を修理することと、その他の建物を町並みへ調和させる修景を分けます。地区全体の保存と一棟の文化財指定は同じ意味ではありません。工事では対象物と残す外観、構造・防火、避難と設備を合わせて調べます。元の風情を楽しみながら、湯と食事、人の移動を安全に続けるために何を更新するかを考える建築です。[B59S1][B59S2][B59S3][B59S4][B59S5][B59S8][B59S9][B59S19]

建物・街並み・湯の道具に残る価値
建物・場所年代・位置付け残したい特徴
薬師湯旧館・震湯1919年建設と運営者が紹介木造洋館の湯気抜きとアーチ、ステンドグラス。旧浴場をカフェと展示へ使う現存例です。[B59S8][B59S9]
元湯と温光寺の周辺湯主の史料と更新を重ねる現行の湯屋源泉の物語と薬師の信仰、今の利用が重なる場所。湯の由緒を全建物の建設年代へ当てません。[B59S6][B59S7]
温泉津の町家と通り港町・温泉町の保存地区道と水路、瓦の屋根と山が近い景観。特定物件と一般建物、住まいと公開の店を分けて読めます。[B59S1][B59S2][B59S4][B59S5]

05 / STAY THROUGH THE SEASONS

海の食、器と神楽に時間を置く

港の散策と海の食、窯の器、神社の神楽。温泉津の季節には湯以外の楽しみが近くにあります。料理は水揚げと献立、窯と神楽はその日の公開と実施に沿って選ぶ旅へ。天候と外湯の利用が変わる日も、宿の部屋と旧館のカフェへ落ち着く時間を持つと、町を急いで巡らない一夜が豊かになります。[B59S6][B59S9][B59S10][B59S11][B59S12][B59S14][B59S15]

春から緑の季節は、やきものの里の展示や器へ関心を向けられます。登り窯とやきもの館は、海を通じて運ばれた日用の器と、今も作る仕事を知る入口です。温泉街とは別の場所への移動、公開中の展示や体験を含めて行程へ置きます。窯に火が入る日や催しを一年中の常設体験とせず、実施の案内から選ぶと、手仕事の時間を尊重した旅になります。

海の季節は、のがわや等の宿が紹介する近海の魚と、山の食材を使う食事へ時間を。魚の種類と献立は水揚げや仕入れで変わるため、その日の一皿を味わいます。港の眺めと、調達して料理する人の仕事が一つの滞在へつながります。小さな町の夜を過ごすなら、宿の食事か営業する店かを選び、夕食から湯、部屋へ落ち着く一日の流れを組めます。

秋冬には、木造洋館のカフェや公開展示、宿の室内にも休む時間を置きます。龍御前神社の夜神楽は、温泉津舞子連中等が演じる地域の文化へ出合う機会です。定期公演と祭りの奉納はそれぞれの実施案内で選び、音と舞の近さを味わいます。天候と道路、外湯の営業が旅へ関わる日にも、無理に場所を増やさず、町で過ごす一夜に落ち着ける内容を持てます。[B59S6][B59S9][B59S10][B59S11][B59S12][B59S14][B59S15]

春夏

器と港、湯へ通う一日

やきもの館と公開の窯へ移動し、海の食と湯に休みます。火入れや体験は現在実施される企画と公開条件で選びます。[B59S11][B59S14]

秋

町の通りと夜の舞へ

外湯と宿の食事を中心に、実施される神楽を選ぶ一夜。暮らしの近い町で、移動と休憩をゆっくり組めます。[B59S6][B59S10][B59S12][B59S14]

冬

木造洋館と、室内の休息

天候と道路、外湯の運用へ合わせ、カフェや宿で落ち着く時間を。海の料理もその日の仕入れと献立から味わえます。[B59S6][B59S9][B59S10][B59S14][B59S15]

温泉津温泉・薬師湯の木造洋風建築
温泉津温泉・薬師湯の木造洋風建築Photo: 皓月旗 / CC BY-SA 4.0

A WALK BETWEEN BATHS

湯の前後に、もうひと歩き。

二つの外湯と、瓦の通りへ

  1. 宿と当日の営業案内
  2. 元湯または薬師湯
  3. 公開された温泉街の通り

利用できる曜日と枠を選び、一つの湯へ落ち着く行程。建物と住まいが近い通りを、暮らしを尊重して歩きます。[B59S1][B59S4][B59S6][B59S8][B59S10]

旧浴場のカフェと展示へ

  1. 薬師湯旧館の受付
  2. 公開中のカフェとギャラリー
  3. 湯気抜きや窓の見える公道

昔の浴場の構成と今の使い方を読む小さな行程。写真と展示作品は公開と利用の条件へ沿って楽しみます。[B59S8][B59S9][B59S10]

器と舞の仕事を知る

  1. やきもの館等の現在の案内
  2. 公開中の展示や体験
  3. 実施される龍御前神社の公演

別の場所と時間を持つ文化を、移動と開催の条件に合わせる行程。窯の仕事と祭りの奉納を自由見学の常設体験とは分けます。[B59S11][B59S12]

TASTE OF THE REGION

近海の魚の料理

のがわやは地元漁師の近海の魚を季節の会席へ使うと紹介。その日の水揚げと仕入れに合う一皿を、港の滞在で味わえます。[B59S14][B59S15]

TASTE OF THE REGION

地元の米の朝ごはん

同宿は魚と地元で作られた米などを朝食へ使うと説明。海と山、厨房の仕事が朝の一膳へつながる食事です。[B59S14]

TASTE OF THE REGION

旧館で飲むコーヒーと軽食

震湯カフェ内蔵丞は木造洋館の空間にコーヒーと料理を添えます。現在の献立から選び、旧浴場で休む時間ごと楽しめます。[B59S8][B59S9][B59S10]

開花や展示、見学の予定に合わせて、散策先を組み合わせてみてください。共同浴場や山道などの利用案内は、訪問前に公式サイトでご確認いただけます。写真は、それぞれの撮影時点の記録です。

06 / PRESERVING THE HERITAGE

保存の対象と、温泉の契約を揃える

地区の境界と特定物件、一般建物の修景を分け、地番と図面へ落とし込みます。石見銀山課へ現状変更、県央保健所へ旅館業と温泉利用の別の計画を示す順序です。外湯の利用と一軒の源泉・引湯も契約から読み、古い外観と安全、清掃と厨房を担う人まで含めて、暮らしが続く町の継承を考えます。[B59S3][B59S4][B59S16][B59S17][B59S18][B59S19]

大田市の2026年度案内は、特定物件の修理とその他の建物の修景、現状変更の許可を説明します。伝建地区と保全地域には別の申請書があり、地番と対象の工事を石見銀山課へ示すことが入口です。建物全部を一律に再建不可や自由改装と考えず、保存の対象と工法を相談します。狭い敷地と接道、山の斜面、川や海の災害等の条件も調査の図へ重ねます。

既存図面と確認・検査、増改築を現況へ合わせ、既存不適格と違反状態、用途変更と大規模修繕を区別します。旅館業の譲渡は県央保健所衛生指導課へ事前相談し、温泉は環境保全課の利用・採取等の資料を別に揃えます。源泉の所有と外部供給、配管と土地、外湯の利用条件を契約へ置きます。町並み保存と営業の一つの許可で全てを済ませず、工程と資金へ並べます。[B59S3][B59S4][B59S16][B59S17][B59S18][B59S19]

01

地区境界と特定物件を確かめる

保存地区と対象物件を地番へ置き、特定物件の修理とその他の建物の修景を分けます。現状変更は石見銀山課へ具体的な工事を示して相談します。[B59S2][B59S3][B59S4][B59S19]

  • 地区図と地番・対象台帳
  • 残す外観と造作
  • 修理・修景と現状変更
02

保存と建築の安全を両立する

確認・検査と増改築、現況を揃え、既存不適格と違反状態を区別。用途変更と大規模修繕、防火と避難を、保存の工法と同じ図面で検討します。[B59S3][B59S4][B59S17]

  • 図面と工事履歴
  • 構造・防火・避難
  • 設備と保存の調整
03

港と斜面、区域を敷地で読む

伝建地区と保全地域の手続を分け、接道と敷地、海や山の災害等を重ねます。世界遺産の名称から全地域を再建不可と決めず対象工事で判断します。[B59S1][B59S3][B59S4][B59S5][B59S19]

  • 区域・地番・接道
  • 海と斜面、災害の図
  • 工事と許可の工程
04

外湯と引湯、温泉利用を整理

源泉の所有と外部供給、配管と土地、修理費を契約で読みます。外湯の利用は宿の専用権ではなく、県の利用許可と採取等も営業承継と別に整えます。[B59S6][B59S8][B59S10][B59S18]

  • 源泉と配管・土地の図
  • 供給と外湯の条件
  • 利用許可・分析・掲示
05

県央保健所へ譲渡前に相談

衛生指導課へ旅館業の許可証と図面、譲渡と改修の工程を示します。温泉は環境保全課の手続と分け、食品や公衆浴場等の関係営業も並べます。[B59S16][B59S17][B59S18]

  • 許可証と現況・予定図
  • 事業譲渡の事前承認
  • 温泉と食品等の工程
06

湯主と清掃、厨房の仕事を継ぐ

湯温と清掃、配管と木部、食材の調達と夜の受入を年間の仕事へ。外湯と宿、文化の担い手の担当を分け、人員と保守費、予備費を計画します。[B59S6][B59S7][B59S9][B59S12][B59S14]

  • 湯と建物の管理記録
  • 清掃・厨房・調達
  • 担当と年間費用・予備費

残す部分と、
直す仕事を同じ図面に。

文化財の指定・登録、景観や公園の区域、建物の適法性、営業・温泉の許可は、対象と手続が異なります。用途変更の200㎡という面積基準だけで工事全体の要否を判断せず、工事の種類、規模、既存建築の状態を整理し、建築士と所管窓口へ同じ計画を示して相談します。[NAT02][NAT03][NAT04]

07 / MORE VALUE, WITH MEMORY

港の暮らしと、湯の一夜を育てる

外湯と食事、器や神楽を、自分の速度で選ぶ滞在を考えます。既存の宿と店、窯や演じる人が公開日と担当、人数を共有して育てる提案です。保存地区の建物は価値と安全を調べ、修理と修景、設備の更新を段階へ。湯主と清掃、厨房と案内の仕事を支え、暮らしが落ち着いて続く町の規模から計画します。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S9][B59S11][B59S12][B59S14][B59S16][B59S17][B59S18]

一案は、外湯の運用と宿の食事を中心に、別の日に器や港、夜の公演を選ぶ連泊です。多くの場所へ急いで移るより、同じ通りを時間を変えて歩く楽しみを育てます。店と宿、窯や案内の担当が公開日と人数、対価を共有し、通常の仕事に合う内容から始めます。神楽は実施する公演と祭りの奉納を分け、地域の人が続けられる形で滞在へ結ぶ提案です。

建物の再利用は、旧浴場をカフェと展示へ使う現存例を入口に、一棟ごとの可能性を調べます。元の使い道と今の設備、公開と宿泊の区画を分け、安全と保存の調査から必要な工事へ進みます。外湯へ通う宿の案も、営業と引湯の有無、浴室や食事の基準を整えて検討します。古い家を買えばすぐ宿になるという手順ではなく、地域の暮らしと日々の管理に合う使い方を選びます。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S9][B59S11][B59S12][B59S14][B59S16][B59S17][B59S18]

MODEL 01

外湯と海の食に落ち着く連泊

宿の食事と外湯の利用を中心に、港と器、実施される神楽を別の時間へ置く提案。担当と公開日、人数を地域で共有します。[B59S6][B59S10][B59S11][B59S12][B59S14]

MODEL 02

町家の空間を小さく再利用

旧浴場のカフェという現存例を知り、一棟の公開と食事、宿泊の可能性を調べる案。保存の対象と安全、営業の条件から用途を選びます。[B59S3][B59S4][B59S8][B59S9][B59S16][B59S17]

MODEL 03

保存修理と設備の段階更新

残す屋根と表構え、造作を記録し、構造・防火と水回りから整える提案。現状変更と休館の工程、湯と厨房を支える費用まで計画します。[B59S2][B59S3][B59S4][B59S17][B59S18][B59S19]

改修費と、続けるための資金。

取得と保存対象の調査、修理・修景と設備の工事、休館中と再開後の資金を分けます。石見銀山課との相談、源泉と引湯、木部と厨房、清掃と案内の費用を月次へ置き、暮らしに合う宿泊の人数と人員を説明します。

市の案内には保存事業の支援がありますが、対象工事と現行の受付、契約や着工前の条件を個別に調べます。交付までの資金と通常の修理、運転資金は別に確保します。地区の名から補助や税の取扱を一律に当てず、物件と工事の条件で判断します。[B59S2][B59S3][B59S4][B59S16][B59S17][B59S18][B59S19]

設備資金・運転資金、事業の対象、組合等の条件により融資制度は異なります。実際の費用と営業計画をそろえ、融資・補助金の募集条件と支払時期を確かめて資金繰りを組み立てます。[NAT05][NAT06]

08 / MARKET & RELATED GUIDES

保存地区の一泊を、季節と仕事から読む

島根県の宿泊統計は、温泉津の一軒の予約や利益をそのまま示す資料ではありません。外湯と宿泊、食事と公演の利用を分け、保存修理と設備、清掃と調達を月次の費用へ置きます。世界遺産の名だけで採算を決めず、暮らしと文化を守る人員を含め、どの人数の一泊が続けられるかを具体的に考えます。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S9][B59S12][B59S14][B59S16][B59S17][B59S18]

温泉津の旅では、日帰りで外湯へ来る人と、食事や神楽を含めて泊まる人で町の使い方が変わります。県域の宿泊の増減をそのまま町の稼働率へ当てず、実際の予約経路と滞在日数、店の営業を読みます。小さな通りと住まいが近いからこそ、受入人数と時間、案内と移動を具体化する視点が役立ちます。文化の名を集めるより、落ち着いて休む一泊を計画の中心へ置きます。

保存修理と修景、給湯と配管、食事と清掃、湿気や木部の保守を年間の費用へ積み上げます。現状変更と許可の工程、工事と休館も月次の資金へ含めます。補助の対象工事があることと交付が決まることは別で、通常の修理と人件費を支えられる計画が必要です。売上と利益、返済に使う資金を分け、外湯と暮らしを守る町へ合う規模を選びます。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S9][B59S12][B59S14][B59S16][B59S17][B59S18]

観光庁2025年1〜12月確定値/都道府県全域の値
対象延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数外国人構成比リゾートホテル客室稼働率
島根県全域3,428,130人泊114,300人泊3.3%48.1%

外国人構成比は外国人延べ宿泊者数÷全体から算出。いずれも都道府県全域の統計で、この温泉地単独の集計や個別施設の売上・稼働率を示すものではありません。[MK01]

島根県全域の、
月別の宿泊者数。

県全域の季節変動を、その宿の客層や営業日、月別の販売実績と重ねます。地域全体の動きと個別の宿の運営を行き来しながら、滞在と事業の計画を考えます。

島根県の宿泊市場特集へ →
島根県の月別数値を表で確認する
島根県全域/2025年月別延べ宿泊者数
月人泊
1月189,790人泊
2月180,600人泊
3月273,100人泊
4月247,110人泊
5月289,630人泊
6月240,570人泊
7月305,110人泊
8月386,320人泊
9月300,500人泊
10月369,810人泊
11月334,320人泊
12月311,270人泊

09 / QUESTIONS

二つの湯と保存地区、四つの問い

温泉津の建物は全部建て替えられないのか、元湯と薬師湯は同じ源泉なのか。旅と継承の問いを、特定物件と一般建物、源泉と現在の利用へつなぎます。世界遺産の町でも住まいと営業は続き、修理と安全の手続が必要です。港と湯の文化を具体的な資料から知るための、四つの問いをまとめます。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S16][B59S17][B59S18]

保存地区の建物は全て建て替えられませんか。

特定された伝統的建造物の保存と、その他の建物の修景は別です。地区図と対象、工事内容を石見銀山課へ示し、現状変更と安全の条件から判断します。[B59S3][B59S4][B59S19]

元湯と薬師湯は同じ源泉ですか。

別の源泉と湯主、歴史を持つ外湯です。元湯の文書と伝説、薬師湯の浜田地震に結び付く歩み、最新の分析と利用をそれぞれに読みます。[B59S5][B59S6][B59S7][B59S8]

元湯はいつでも一般利用できますか。

2026年から月・木には一般の朝の枠と予約会員枠等があります。定期清掃と月の営業変更もあり、今の公式案内に合わせて一つの湯を選ぶ旅が向きます。[B59S6]

古い家を取得すればすぐ外湯利用の宿を始められますか。

保存地区の工事と建築安全、旅館業の許可を整えます。源泉や引湯の有無、外湯の利用条件、食品等も別に読み、市と県央保健所へ具体的な図面と日程を示します。[B59S3][B59S4][B59S16][B59S17][B59S18]

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同じ通りを、時間を変えて歩いてみる

泊まる宿と食事、利用する外湯を選び、港と器、実施される神楽へ時間を置きます。古い浴場を使うカフェや公開資料も、町を深く知る入口です。継承では特定物件と一般建物、外観と安全、営業と温泉の契約を分けます。石見銀山課と県央保健所へ具体的な図面と工程を示し、暮らしが続く更新を考えます。[B59S3][B59S4][B59S6][B59S8][B59S9][B59S11][B59S12][B59S14][B59S16][B59S17][B59S18]

残したい建物、引き継ぎたい仕事、守りたい屋号。今ある価値と、次に必要な手入れを言葉にするところから、宿の承継は始まります。

OWNERS

歴史ある湯宿を、
非公開で次へつなぐ。

施設名を伏せた下書きから、現在の営業、建物、温泉の条件を整理できます。公開を始める前の段階からご相談ください。

NEXT KEEPERS

受け継ぎたい価値から、
取得の条件を考える。

地域、予算、運営する人、必要な改修。大切にしたい文化と、続けられる事業の条件を整理して、次の宿との出会いに備えます。

売却・承継の前に、無料の計算ツールで手取りや税の目安を確かめられます。非公開での売却・保全のご相談はエージェントに相談、ご自身での登録は物件を登録からどうぞ。

編集:ジャパンリアルター株式会社 / 堤 誠之プロフィール / TSUNAGUの想い / 代表者note ↗

出典・写真・編集について

本文・統計の出典

  1. [B59S1] 文化庁日本遺産|温泉津の保存地区

    港町と温泉町、1692年町屋敷絵図と町の骨格。

  2. [B59S10] 薬師湯|現在のお知らせ

    2026年の営業時間変更の告知、祭りの記録と旧館カフェの案内。

  3. [B59S11] 大田市観光協会|温泉津やきものの里

    登り窯とやきもの館、陶芸の展示と体験。

  4. [B59S12] 石見神楽温泉津舞子連中|公式

    龍御前神社での夜神楽や奉納、地域の演目と担い手。

  5. [B59S13] 島根県|才市と水上勉の著作

    温泉津生まれの下駄職人・浅原才市と、その作品に関する紹介。

  6. [B59S14] のがわや旅館|四季の味覚

    近海の魚、山の食と地元の米、季節の料理。

  7. [B59S15] 島根県観光連盟|石見銀山と温泉津の食

    温泉津の地魚の店と地酒、カフェ等。各地区の店を分ける。

  8. [B59S16] 島根県|旅館業の営業者承継

    事業譲渡の事前承認と県央保健所衛生指導課。

  9. [B59S17] 島根県県央保健所|旅館を営業するには

    計画段階に図面を持つ事前相談と所在地の窓口。

  10. [B59S18] 島根県県央保健所|温泉の手続

    源泉所有、採取と公共の利用、環境保全課の別手続。

  11. [B59S19] 大田市|景観計画の保存地区基準等

    特定物件とその他の建物、地区外の保全地域など区域と工事の区別。

  12. [B59S2] 文化庁|大田市作成の保存地区概要2024年5月

    温泉津2004年選定、2009年拡大、修理修景と防災の実際。

  13. [B59S3] 大田市|石見銀山関係の現状変更申請

    伝建地区と世界遺産バッファゾーンで異なる申請書類。

  14. [B59S4] 大田市|2026年度定住支援ガイド

    特定物件の修理と一般建物の修景、現状変更許可と石見銀山課。

  15. [B59S5] 文化庁公表資料|温泉津の保存計画と歴史

    1872年の薬師湯の湧出、港町と温泉町の骨格、保存計画。古い年次資料として範囲を読む。

  16. [B59S6] 泉薬湯元湯|現在の営業と資料

    2026年の曜日別一般・予約会員枠、清掃と資料、狸の伝説。

  17. [B59S7] 泉薬湯元湯|湯主と歴史の記録

    古文書、伊藤家と田中圭一による調査、温泉津の歴史に関する史料。

  18. [B59S8] 薬師湯|湯元の歴史

    1919年の旧館、神戸で学んだ地元大工と材料、現在のカフェとギャラリー。

  19. [B59S9] 薬師湯|湯と旧館の魅力

    源泉と浴槽、旧館の展示とカフェの再利用。

  20. [MK01] 観光庁|宿泊旅行統計調査・2025年確定値

    都道府県全域の2025年年計・月別データです。各温泉地や個別宿の実績ではありません。

  21. [NAT02] 国土交通省|既存建築物の活用の促進

    既存建築物の現況調査、改修と活用のためのガイドライン・制度資料を掲載しています。

  22. [NAT03] e-Gov法令検索|文化財保護法

    文化財の指定・登録、保存、現状変更と所有者変更などに関する法律の本文です。

  23. [NAT04] 環境省|国立公園における届出・申請

    区域と行為に応じて必要となる自然公園法上の許可・届出を案内しています。

  24. [NAT05] 日本政策金融公庫|一般貸付(生活衛生貸付)

    生活衛生関係営業の設備資金等について、対象と条件を案内しています。

  25. [NAT06] 日本政策金融公庫|振興事業貸付

    認定振興計画を持つ組合の組合員を対象とする融資と必要な証明を案内しています。

確認日:2026年10月29日。伝承、史料、分析値、建築・保存の記録と、編集上の再生提案を分けて記述しています。

写真の撮影地・利用条件

写真は各配布元の利用条件に従って掲載しています。撮影時点の景観・設備であり、現在の営業状況や、紹介施設が売却対象であることを示すものではありません。

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