TSUNAGUホテル・旅館の売買・M&Aプラットフォーム
武雄温泉・元湯の湯屋
武雄温泉・元湯の湯屋Photo: そらみみ / CC BY-SA 4.0

HERITAGE ONSEN 100 — 20

守るべき日本の歴史・財産
名湯・秘湯遺産 厳選100撰

佐賀県 / 千年古湯・風土記と文人の湯

武雄温泉。
朱の楼門をくぐり、使い続ける湯屋へ。

武雄温泉では、朱塗りの楼門と新館、今も湯を使う元湯が近くに並びます。古湯の記録と大正の保養施設、明治の湯屋を見比べ、町の食や器へ寄り道する。保存修理を重ねた建築と日々の入浴を一緒に読むことで、文化財を眺める旅から、湯と町を受け継ぐ仕事へ視野が広がります。[S1][S4]

歴史

古湯の記録に、1876年の元湯、1915年の楼門・新館が重なる。

価値

重要文化財の保養施設と、現在の入浴を同じ場所で読める。

未来

保存修理と浴場の保守、器と食の仕事を町の滞在へ結ぶ。

HISTORY / VALUE / THE NEXT CHAPTER

残したい風景と、
湯のある暮らし。

武雄温泉・楼門の二階から望む新館
武雄温泉・楼門の二階から望む新館Photo: そらみみ / CC BY-SA 4.0

駅から町を歩いて楼門へ向かうと、朱と白の姿が湯の入口を知らせます。門をくぐって建物を眺め、資料を見て、元湯で入浴する。武雄では、建築を鑑賞することと湯を使うことを、一日の中で近くに組み合わせられます。御船山や窯元へ足を伸ばす日も、湯へ戻る時間を置くと、名所を通過するだけではない町の印象が残ります。

楼門と新館の重要文化財、元湯の歴史、庭園や御神木の保全は、それぞれ対象と手入れが異なります。古い名前を一つの指定や開湯の年代へまとめず、建物と利用の時間を分けて読むことが大切です。湯屋を清掃し、設備を直し、町で食を用意する仕事まで含めて知ると、歴史を残すことが、今日の人の使い方を整える仕事でもあると分かります。[S1][S4]

※本ページは地域の温泉文化・歴史遺産の解説であり、掲載写真や施設が売却案件であることを示すものではありません。

TSUNAGU独自の編集企画「名湯・秘湯遺産100撰」の第20撰です。公的な認定や順位を表すものではありません。

02 / HISTORY & MEMORY

風土記の湯と、近代の保養施設を読む

武雄は肥前国風土記に紹介される古湯として、市の歴史資料が伝える土地です。湯を使う人の秩序を示す掟書、街道の宿場、明治の元湯と大正の楼門・新館が、異なる時代の営みを伝えます。開湯の物語と建物の年代を分けると、町が湯を受け継いだ歩みを具体的に読めます。[S1][S4][S5]

市の文化財案内は、武雄の古湯と長崎街道塚崎宿の本陣の関係を紹介します。入浴だけでなく、人を泊め、道をつなぐ役割が町にあったことが分かります。古い記録に登場する湯と、目の前の建物を同じ年代へ置き換えず、どの時代に何を整えたかを読むと、街路と湯屋を歩く時間に、歴史の層が加わります。

豊臣秀吉の塚崎温泉掟書は、兵士と湯治客の利用をめぐる秩序を伝える資料として市が紹介しています。多くの人物の入湯には記録と伝説が混じるため、全員が現在の特定浴槽へ入ったと決めません。人が集まる湯には、昔から使い方を整える仕事があった。現在の共同浴場の作法へも通じる視点として、短く歴史を知ることができます。

一八七六年の元湯と、一九一五年に落成式を行った新館・楼門は、近代の温泉施設の異なる姿です。新館と楼門の設計は辰野・葛西事務所で、和風を基調に新しい架構や意匠を試みました。古い由緒に近代の建築が加わり、保存修理を経て今日へ伝わる。その更新を含む歩みが、武雄の古湯を使う価値を具体的にしています。[S1][S4][S5]

  1. 古代の記録

    肥前国風土記の古湯

    市の文化財資料が古湯の記載を紹介する。[S1][S5]

  2. 1876年

    元湯の建築

    今日の入浴へ続く湯屋の時間。[S4]

  3. 1915年

    新館と楼門の落成式

    近代の保養施設を整える。[S1]

  4. 2003年

    新館の復原完成

    浴場と意匠を見学へ伝える。[S3]

  5. 2005年

    二棟を重要文化財に指定

    新館と楼門が指定対象となる。[S1]

  6. 2013年

    楼門の保存修理

    建造当時の朱色を復元したと紹介する。[S2]

辰野金吾と葛西萬司

新館と楼門

辰野・葛西事務所が新館と楼門の設計を担う。建築の仕事の関係として読む。[S1]

鍋島茂義

御船山楽園

御船山楽園は武雄領主の別邸跡で、1845年造園と紹介される。[S7]

03 / THE WATER & ITS KEEPERS

入浴する元湯と、展示で読む新館

武雄では、現在の入浴を楽しむ元湯等と、往時の浴場を展示する新館を近くで訪ねられます。地域紹介の単純泉という分類は、浴槽の温度や利用方法とは別に読みます。湯屋の高い天井や休憩を味わい、源泉と設備、清掃や供給を支える仕事にも関心を向けられます。[S3][S4][S5][S6][L3]

元湯の高い天井と広い浴槽は、湯を使う時間の印象をつくります。木造の空間と今日の入浴が近いことが、この温泉地の魅力です。浴槽ごとの熱さと表示を読み、自分に合う短い入浴と休憩を選びます。古い建物で湯を使う楽しみは、長く入ることや熱さを競うことではなく、場の作法に合わせて落ち着いて過ごす時間にあります。

殿様湯は、藩主用に造られた浴場と現在の貸切利用を公式案内が紹介します。歴史上の人物の名前から、今の利用条件や浴槽の年代を一つに決めることはできません。予約と受付、利用の範囲は現在の案内で選びます。新館の見学を入浴の施設と混同せず、建築の展示と湯を使う体験を、それぞれ一日の行程へ入れられます。

市の資料の単純泉という地域分類と、各源泉の温度やpH、浴槽の加水・加温等は別の項目です。分析年月日の未照合値を補わず、対象源泉と利用施設を対応させます。継承では温泉利用許可、供給や設備の契約、配管と保守の管理範囲を所有権と分けます。湯の温度、清掃と衛生、換気の記録を渡すことが、次の湯屋の仕事につながります。[S3][S4][S5][S6][L3]

泉質・源泉と、資料が示す範囲
対象泉質・湯の特徴温度pH分析日・資料の時点確認範囲
武雄市の地域の温泉紹介弱アルカリ性の単純泉対象源泉と浴槽を分けて確認分析書で確認対象施設の掲示へ照合地域の分類。元湯、殿様湯や各宿の利用方法と数値は個別に読む。[S5]

源泉の分析と、浴槽で使う湯を読み分ける。

分析書の源泉名・採水場所・年月日と、施設が掲示する加水・加温・循環・消毒の方法を合わせて確認します。地域に複数の源泉がある場合、ひとつの値をすべての湯宿や浴槽へ当てはめず、訪れる施設の最新の掲示を読んで入浴します。

武雄温泉・柄崎神社の鳥居
武雄温泉・柄崎神社の鳥居Photo: そらみみ / CC BY-SA 4.0

04 / ARCHITECTURE & TOWNSCAPE

楼門と新館、元湯の役割を見比べる

重要文化財の指定対象は武雄温泉新館と楼門の二棟で、元湯を含む敷地全体という指定ではありません。和風の門と浴場に近代の技術を取り入れた建築を、保存修理後の姿から読めます。現役の湯屋、展示、入口という異なる役割を知ることで、残す建物の使い方が見えてきます。[S1][S2][S3][S4][L1]

武雄温泉・旅館なかます付近の温泉街
武雄温泉・旅館なかます付近の温泉街Photo: そらみみ / CC BY-SA 4.0

楼門は竜宮門形式の木造の門で、左右に翼屋を張り出します。朱塗りの姿は遠くからも湯の入口を知らせ、上を見上げる動きを町につくります。新館は男女の浴場と湯気抜き、二階の休憩の空間を備える設計です。個々の材料と形を知ると、入浴と休息をどう組み合わせたかという保養施設の考えを、建築から読むことができます。

新館は二〇〇三年に復原工事が完成し、タイルや浴場の姿を見学できる施設として紹介されています。楼門は二〇一三年の保存修理で建造当時の朱色を復元したと案内されます。二棟を同じ年に同じ修理をしたとまとめず、対象と工程を分けます。見えている姿に手入れと調査が含まれることも、文化財を味わうための大切な情報です。

元湯は、湯屋を今日使う建築として別に読めます。文化財の展示と現役の浴場では、利用者、清掃、湿気と設備の条件が異なります。宿の改修を考える時にも、残す部材と更新する設備を選び、防火や避難と一緒に計画します。古い様式だから一律に工事不要や再建不可とせず、対象を図面と写真で専門家へ示すことが役立ちます。[S1][S2][S3][S4][L1]

建物・街並み・湯の道具に残る価値
建物・場所年代・位置付け残したい特徴
武雄温泉楼門1915年落成式、2013年保存修理国重要文化財の二棟の一つ。近代の和風の門と湯の入口を伝える。[S1][S2]
武雄温泉新館1915年落成式、2003年復原完成国重要文化財。浴場、タイル、休憩の空間から近代の保養を読む。[S1][S3]
元湯1876年建築を公式紹介現在も入浴に使う湯屋。楼門と新館の指定対象と分ける。[S4]

05 / STAY THROUGH THE SEASONS

花と器、紅葉と湯へ寄り道する

武雄の季節は、御船山の花と緑、秋の紅葉と窯開き、冬の湯と食に表れます。楼門周辺の短い散歩と、庭園や窯元への移動を分けて選べます。行事と施設の営業、樹木の保護範囲は現行の案内で読み、屋内の資料と休憩へ切り替える余白を持つことで、町の時間が深まります。[S7][S8][S9][S11][S12][S13]

春の御船山楽園では、庭と山の形に花が重なります。温泉街の散歩とは別の行程として、移動と入園の条件を整えます。造園の由緒と登録記念物の対象を知ると、自然のままの山とは異なる、人がつくり手入れする景色として読めます。花の時期を固定せず、公開道と当年の案内に合わせ、湯へ戻る休憩も行程に置けます。

夏は日中の外歩きを短くし、新館の展示や町の喫茶等を組み合わせられます。武雄神社の大楠を見る場合は、樹木と人を守るための立入範囲を読みます。木の中や根元へ自由に近づく案内にせず、許された位置から景色を味わいます。光の催しや体験は現在の受け入れで選び、古い冊子の送迎や料金を今日の特典へ転用しません。

秋は窯開きと紅葉を、器と食の旅へ結べます。窯元は働く場所でもあり、見学の日時や人数を受け入れに合わせます。冬には若楠ポークや地域の料理、湯の時間が楽しみになります。北方のちゃんぽん等は温泉街外の行程です。町の朝市は過去の案内に休止の追記もあるため、毎週の定番として勧めず、現在の開催を公式案内で選びます。[S7][S8][S9][S11][S12][S13]

春

庭園の花と湯へ戻る道

花の時期と入園に合わせ、温泉街からの移動を別に整える。[S7]

夏

展示と木陰の休憩

屋外を短くし、大楠は保護の範囲から眺める。[S3][S8]

秋・冬

器と紅葉、土地の食

窯元の公開と献立に合わせ、寒い日は湯と休息を長く取る。[S11][S12]

武雄温泉・鷺田神社の鳥居
武雄温泉・鷺田神社の鳥居Photo: そらみみ / CC BY-SA 4.0

A WALK BETWEEN BATHS

湯の前後に、もうひと歩き。

楼門と湯屋を読む

  1. 楼門周辺
  2. 新館
  3. 元湯周辺

見学と入浴を分け、現行の公開と利用案内へ合わせる。[S1][S3][S4]

御船山の庭を知る別行程

  1. 御船山楽園の受付
  2. 公開園路
  3. 休憩場所

温泉街からの移動を別に整え、禁止区域や登山へ案内しない。[S7]

神社と大楠の景色

  1. 武雄神社の公開境内
  2. 大楠の見学可能位置

保護と安全の立入範囲に従い、根元や内部へ入らず景色を味わう。[S8]

TASTE OF THE REGION

武雄・北方のちゃんぽん

北方の炭鉱の仕事と結び付いて広がった食。温泉街とは別の地域への行程として紹介する。[S9]

TASTE OF THE REGION

若楠ポーク

武雄の食として公式が紹介する豚肉。店や宿の入荷と産地、献立を読み、常時の提供とはしない。[S11]

TASTE OF THE REGION

武雄産レモングラス

地域の農の仕事を茶等で知る素材。生産と商品を確認し、健康効果を約束する飲料にはしない。[S10]

開花や展示、見学の予定に合わせて、散策先を組み合わせてみてください。共同浴場や山道などの利用案内は、訪問前に公式サイトでご確認いただけます。写真は、それぞれの撮影時点の記録です。

06 / PRESERVING THE HERITAGE

指定の対象と、日々使う設備を分けて継ぐ

武雄では、重要文化財の二棟、現役の湯屋、庭園と御神木で、残す対象と管理の条件が異なります。登録や指定の名を敷地全体へ広げず、地番と工事、設備の範囲を資料へ示します。湯の供給と営業を別にそろえ、保存修理と清掃、案内を更新する仕事まで含めて引き継ぎます。[S1][S3][S7][S8][S12][L1][L2][L3]

文化財を含む計画では、指定対象と附の棟札、建物の現況を分け、工事の場所を図面へ示します。屋根と雨仕舞、木部の傷み、防火と避難、浴場の湿気と換気を一緒に調べます。保存の担当と建築士、所管の窓口へ同じ資料を示すことで、残す価値と安全の議論をつなげられます。指定があることだけで工事の可否を決めないことが大切です。

庭園や大楠、窯元への案内も、個々の管理者と公開の範囲があります。宿が受け入れを独断で増やさず、人数と日程、移動を調整します。温泉利用と供給、旅館業の承継は別に工程へ並べ、設備停止時と工事中の案内を残します。建物を見る人と湯を使う人、それを支える働く人の動線を一つに整理することで、使い続ける計画へ近づけます。[S1][S3][S7][S8][S12][L1][L2][L3]

01

文化と景観を残す

楼門と新館の指定対象、元湯の歴史、庭園と御神木の保護を分けて記録します。建設、修理と公開の時点をそろえ、残す価値を図面で示します。[S1][S2][S3][S4]

  • 現況と残す価値の写真
  • 区域と個別指定の資料
  • 市町村の文化・景観担当への相談
02

建物の履歴と安全を調べる

古い木部と屋根、雨仕舞、浴場の湿気と換気、防火と避難を建築士と調べます。文化財の相談と、既存不適格等の適用や工事手続を個別に整理します。[L1]

  • 確認・検査と改修の履歴
  • 構造・防火・避難の調査
  • 建築士と所管窓口の工事範囲協議
03

敷地と土地利用を確かめる

地番、接道と隣地、文化財等の対象を区域図へ重ねます。指定があることだけで全域の再建可否を決めず、用途と外構、工事の内容を所管へ示します。[S1][S7][S8][L1]

  • 地番・境界・接道の図面
  • 区域図と対象行為の照合
  • 土地・道路等の担当窓口照会
04

温泉を使う権利を整える

対象宿の源泉と供給系統、分析書、温泉利用許可、配管と保守の契約をそろえます。所有権と湯を使う条件を分け、供給者と保健所へ承継を相談します。[S4][S5][S6][L3]

  • 源泉と浴槽の系統図
  • 分析書と温泉利用許可
  • 供給・保守・承継の条件
05

営業の承継を日程へつなぐ

旅館業の事業譲渡は事前承認等を確認し、湯と厨房、工事を別に工程へ並べます。文化財の見学と入浴の営業も対象を分け、再開の日程を一律に約束しません。[L2][L3]

  • 譲渡する事業と申請者
  • 客室・厨房・浴場の現況図
  • 保健所との事前相談と工程
06

湯守の仕事を引き継ぐ

温度、清掃と衛生、換気、木部とタイルの補修を記録します。公開施設や供給の休止、庭と窯元の案内更新も含め、判断と連絡先を現場から渡します。[S4][S5][S6][L3]

  • 温度・清掃・衛生の記録
  • 配管・換気・部材の補修歴
  • 停止時の連絡と判断の引継ぎ

残す部分と、
直す仕事を同じ図面に。

文化財の指定・登録、景観や公園の区域、建物の適法性、営業・温泉の許可は、対象と手続が異なります。用途変更の200㎡という面積基準だけで工事全体の要否を判断せず、工事の種類、規模、既存建築の状態を整理し、建築士と所管窓口へ同じ計画を示して相談します。[NAT02][NAT03][NAT04]

07 / MORE VALUE, WITH MEMORY

建築を知り、湯へ戻る町の宿

武雄での再生は、楼門と新館を読む時間、元湯等の入浴、器と土地の食を組み合わせる滞在から考えられます。保存と設備の更新、清掃や働く動線を先に整える。宿だけで文化を抱えず、公開施設と窯元、食の担い手へ丁寧につなぐことで、町に泊まる一日を提案できます。[S1][S3][S4][S10][S12][L1]

館外へ出る宿の計画では、入浴の支度、荷物、帰館後の椅子や茶の場所が小さな改善になります。楼門と新館、元湯の役割を短い案内にすると、見学と入浴を混同せずに楽しめます。器を食卓へ使う時は、作り手へ洗浄と補修も相談します。飾るだけでなく、毎日の料理と手入れを通じて工芸へつなぐ方法が考えられます。

古い宿は、調査で部材と設備の状態を知り、使う範囲と更新の順を選びます。庭園や窯元への移動を加える場合も、雨の日の館内の過ごし方を用意します。以下は対象施設の条件をそろえて考える提案です。実施に向けては、所有者と運営者が調査結果を共有し、修理費と毎日の仕事を合わせて判断します。[S1][S3][S4][S10][S12][L1]

MODEL 01

見学と湯を結ぶ町の一泊

提案として、新館の資料と元湯等の入浴を分けて案内し、宿へ戻る休憩を置きます。現行の公開と利用条件を短く伝えます。[S3][S4]

MODEL 02

器を使う食卓の宿

提案として、武雄の器を料理へ使い、洗浄と補修を作り手へ相談します。窯元の公開と仕事に合わせ、体験や見学へつなぎます。[S12]

MODEL 03

保存と性能を段階へ分ける改修

提案として、指定対象と設備、木部と雨仕舞を調べ、使う棟と工事の順を選びます。防火と清掃の動線を同じ図面で整えます。[S1][S3][L1]

改修費と、続けるための資金。

武雄では、残す建物の屋根と木部、浴場の配管と換気、防火、客室と厨房を分けて見積もります。文化財の調査、器の手入れと案内更新にも費用を置きます。調査と設計、工事、許可や契約の整理を工程へ並べ、開業前に必要な費用と再開後の運転資金を分けます。使わない棟の維持、休館中の固定費、設備の故障に備える費用も、手元資金に含めて計画します。

花や紅葉、窯開きと通常の平日、冬を分け、湯、料理、清掃と建物の保守の人数を比べます。施設の休業や工事の日の案内、移動も計画に含めます。融資や支援制度は、申請者、対象経費、着手時期等を制度ごとに照会します。歴史ある温泉や古い建物の名称だけで採択や融資が決まるものではありません。見積りと返済の条件をそろえ、営業と湯、工事と引渡しの工程を資金計画へ重ねます。[F1][L1][L2][L3]

設備資金・運転資金、事業の対象、組合等の条件により融資制度は異なります。実際の費用と営業計画をそろえ、融資・補助金の募集条件と支払時期を確かめて資金繰りを組み立てます。[NAT05][NAT06]

08 / MARKET & RELATED GUIDES

駅からの周遊と、武雄に泊まる時間

佐賀県の観光には都市、焼物、温泉等の旅が含まれ、武雄市内でも温泉街と庭園、北方等で目的が異なります。駅を使う周遊と町の宿泊を個別に読みます。県の数字を一棟の需要へ置き換えず、季節、交通、食事と泊数をそろえ、湯へ戻る時間と運営の規模を考えます。[S2][S3][S4][S7][S12][S13]

新幹線等を利用して到着する人と、車で窯元や庭園を巡る人では、荷物と食事の条件が違います。個別宿の予約では到着時刻、交通、泊数、同行者、目的を記録します。楼門周辺の歩行と市内各地への移動を分け、最後の道と乗降を具体化します。広域の交通の利便性をそのまま客室需要へ置き換えず、町で過ごす理由を考えられます。

花や紅葉、窯開きと通常の平日、冬を比べ、湯、料理、清掃と建物の保守に必要な人数を見ます。文化財の見学、共同浴場、庭園は営業と休みの条件が異なるため、現行情報の更新を運営へ組み込みます。過去の朝市や送迎の記録は今の実施と分け、雨や休館時の過ごし方を用意することで、滞在と仕事を無理のない規模へ合わせられます。[S2][S3][S4][S7][S12][S13]

観光庁2025年1〜12月確定値/都道府県全域の値
対象延べ宿泊者数外国人延べ宿泊者数外国人構成比リゾートホテル客室稼働率
佐賀県全域2,356,860人泊251,600人泊10.7%61.4%

外国人構成比は外国人延べ宿泊者数÷全体から算出。いずれも都道府県全域の統計で、この温泉地単独の集計や個別施設の売上・稼働率を示すものではありません。[MK01]

佐賀県全域の、
月別の宿泊者数。

県全域の季節変動を、その宿の客層や営業日、月別の販売実績と重ねます。地域全体の動きと個別の宿の運営を行き来しながら、滞在と事業の計画を考えます。

佐賀県の宿泊市場特集へ →
佐賀県の月別数値を表で確認する
佐賀県全域/2025年月別延べ宿泊者数
月人泊
1月184,900人泊
2月171,730人泊
3月198,350人泊
4月203,260人泊
5月220,440人泊
6月176,080人泊
7月192,400人泊
8月226,120人泊
9月185,330人泊
10月191,260人泊
11月215,960人泊
12月191,010人泊

09 / QUESTIONS

引き継ぐ前の疑問を、資料からほどく

楼門と新館の指定、元湯の入浴、庭園と御神木の保護は、それぞれ対象と使い方があります。敷地全体を同じ文化財や利用条件とせず、建設と修理の時点も分けて読みます。継承では建物、湯と営業をそろえ、公開施設と町の担い手との連絡まで含めて相談の工程を整えます。[S1][L1][L2][L3]

元湯も楼門と同じ重要文化財ですか。

市の指定案内は新館と楼門の二棟を対象とします。元湯の建物の歴史と、指定の対象を分けて紹介します。[S1][S4]

新館では今も入浴できますか。

公式は浴場の姿と資料を見学する施設として紹介しています。現在の入浴を案内する元湯等と分け、公開条件を現行案内で読みます。[S3][S4]

御船山楽園と大楠へ自由に近づけますか。

庭園と御神木には管理者が示す公開・保護の範囲があります。禁止する登山や立入の範囲に従い、指定名から自由利用と判断しません。[S7][S8]

楼門朝市を毎週の宿泊案内へ加えられますか。

公式の市の案内には名称変更と現在の開催見合わせが記されています。古い冊子を使わず、現在の開催を確認できるものだけを紹介します。[S13]

10 / PASS IT ON

この土地の湯を、次の担い手へ

朱の門を見上げ、湯屋へ入り、町の器と食に出会う。武雄の価値は、歴史ある建築を知る時間と、今日の湯を使う時間が近いことです。次の担い手へは、古い記録と部材に加え、修理、配湯、清掃と営業の資料を渡します。残す場所と更新する仕組みを選び、町へ出て戻る宿を考えます。[S1][L1][L2][L3]

残したい建物、引き継ぎたい仕事、守りたい屋号。今ある価値と、次に必要な手入れを言葉にするところから、宿の承継は始まります。

OWNERS

歴史ある湯宿を、
非公開で次へつなぐ。

施設名を伏せた下書きから、現在の営業、建物、温泉の条件を整理できます。公開を始める前の段階からご相談ください。

NEXT KEEPERS

受け継ぎたい価値から、
取得の条件を考える。

地域、予算、運営する人、必要な改修。大切にしたい文化と、続けられる事業の条件を整理して、次の宿との出会いに備えます。

売却・承継の前に、無料の計算ツールで手取りや税の目安を確かめられます。非公開での売却・保全のご相談はエージェントに相談、ご自身での登録は物件を登録からどうぞ。

編集:ジャパンリアルター株式会社 / 堤 誠之プロフィール / TSUNAGUの想い / 代表者note ↗

出典・写真・編集について

本文・統計の出典

  1. [F1] 日本政策金融公庫|創業計画書セルフチェック・資金計画

    設備資金と運転資金、見積りと調達方法の点検。

  2. [L1] e-Gov|建築基準法

    建物の用途、確認手続、大規模修繕、既存建築物の適用関係。

  3. [L2] e-Gov|旅館業法

    営業許可と事業譲渡の事前承認。

  4. [L3] e-Gov|温泉法

    温泉の掘削・採取・利用と地位承継に関する制度。

  5. [MK01] 観光庁|宿泊旅行統計調査・2025年確定値

    都道府県全域の2025年年計・月別データです。各温泉地や個別宿の実績ではありません。

  6. [NAT02] 国土交通省|既存建築物の活用の促進

    既存建築物の現況調査、改修と活用のためのガイドライン・制度資料を掲載しています。

  7. [NAT03] e-Gov法令検索|文化財保護法

    文化財の指定・登録、保存、現状変更と所有者変更などに関する法律の本文です。

  8. [NAT04] 環境省|国立公園における届出・申請

    区域と行為に応じて必要となる自然公園法上の許可・届出を案内しています。

  9. [NAT05] 日本政策金融公庫|一般貸付(生活衛生貸付)

    生活衛生関係営業の設備資金等について、対象と条件を案内しています。

  10. [NAT06] 日本政策金融公庫|振興事業貸付

    認定振興計画を持つ組合の組合員を対象とする融資と必要な証明を案内しています。

  11. [S1] 武雄市|武雄温泉新館及び楼門

    1915年落成、設計事務所と構造、2005年指定の対象。

  12. [S10] 同|武雄育ちレモングラス

    地域の農と茶の素材。

  13. [S11] 同|たけおの冬

    若楠ポーク等の食と冬の旅。

  14. [S12] 同|やきもの

    武雄の窯元と手仕事。

  15. [S13] 同|市の開催案内

    旧楼門朝市からの変化と現在の開催見合わせ。

  16. [S2] 武雄市観光協会|楼門

    2013年保存修理、干支と現在の見学案内。

  17. [S3] 同|武雄温泉新館

    2003年復原、タイルと浴場、資料の展示。

  18. [S4] 同|元湯

    1876年建築と現在の入浴案内。

  19. [S5] 武雄市|武雄見聞録

    風土記、温泉の管理、掟書、人物と泉質。

  20. [S6] 佐賀県観光サイト|殿様湯

    藩主用の浴場と現在の貸切利用。

  21. [S7] 武雄市観光協会|御船山楽園

    1845年造園の由緒、庭園と登録記念物。

  22. [S8] 同|武雄の大楠

    御神木と保護のための立入範囲。

  23. [S9] 同|ちゃんぽん

    北方の炭鉱と食の歴史。

確認日:2026年10月29日。伝承、史料、分析値、建築・保存の記録と、編集上の再生提案を分けて記述しています。

写真の撮影地・利用条件

写真は各配布元の利用条件に従って掲載しています。撮影時点の景観・設備であり、現在の営業状況や、紹介施設が売却対象であることを示すものではありません。

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