山々を見ながら暮らす
赤城山、榛名山、妙義山は上毛三山として親しまれています。湖や森林、奇岩の景観へ向かう道と、山裾で営まれてきた暮らしが重なります。同じ山麓でも標高や斜面、町への距離で、家を維持する仕事は変わります。[01]

TSUNAGU — HOMES & LOCAL STORIES 30
群馬県 / 上毛三山と群馬の郊外住宅地
空き家・住宅地の売却と活用
赤城、榛名、妙義の山々と、前橋・高崎をはじめとする生活圏。山裾の庭から季節を感じる家にも、仕事や買物へ通う家にも、引き継げる良さがあります。風と冷え込み、道と敷地の水、建物の手入れを見ながら、住まいと週末の拠点、宿泊活用を具体的な費用から比べます。
歴史と、いまの暮らし
公的地価を同じ時点で
実務の視点と、再生の道
01 — HOME & LOCAL STORIES
赤城、榛名、妙義の山々と、前橋・高崎をはじめとする生活圏。山裾の庭から季節を感じる家にも、仕事や買物へ通う家にも、引き継げる良さがあります。風と冷え込み、道と敷地の水、建物の手入れを見ながら、住まいと週末の拠点、宿泊活用を具体的な費用から比べます。
片付けや改修を急いで決める前に、家の来歴、土地の使い方、必要な手入れから考えてみる。住まいとして売る・貸す道と、家族の二拠点利用や宿泊活用を、一軒ごとの条件に沿って比べます。
02 — HISTORY & NEIGHBOURHOODS

赤城山、榛名山、妙義山は上毛三山として親しまれています。湖や森林、奇岩の景観へ向かう道と、山裾で営まれてきた暮らしが重なります。同じ山麓でも標高や斜面、町への距離で、家を維持する仕事は変わります。[01]
富岡製糸場は1872年に操業を始めました。群馬には、近代の産業と人の暮らしを支えた建物や町が残ります。歴史的な建物を訪ねる一日と、日々の仕事へ通う住宅の使い方を、同じ地域の厚みとして伝えたいところです。[02]
県や市町村には、空き家バンクや管理・住みかえの相談案内があります。古い住宅の条件を伝え、住む人や使う人と出会うための入口です。郊外の分譲地も、土地の名前だけでなく、道路と設備、修繕の記録から引継ぎを考えます。[03][04]
03 — DIFFERENT HOMES, DIFFERENT LIVES
前橋富士見・榛名・吉井・松井田・赤城山麓 等
山を望む暮らしと市街地への移動を一緒に見ます。冬の風、敷地の排水、給水管や暖房、駐車場の出入りを確認し、通年住む案と週末利用を比較します。[01]
高崎の住宅地平均には中心部も含まれ、山麓の一軒を直接表すものではありません。駅や仕事場、買物への道と、既存建物を整える費用が近い事例で査定を考えます。
山裾や谷沿いでは、斜面、擁壁、排水、冬に通る道を調べます。農地や山林を含む敷地は、引き継ぐ範囲と管理を分け、広さを使い切らない再生も検討できます。
町への通勤や学校、周囲の店、山と川で過ごす休日を家の使い方に重ねます。庭木や屋根、水回りの手入れを、引渡し後も頼めるかまで確認します。
04 — REASONS TO SPEND TIME HERE
赤城の大沼や榛名湖、山々の森林と季節の色。家を拠点に少しずつ訪ねる楽しみがあります。山へ近い家でも、冬の通行や不在時の点検は別に準備しておきたいところです。[01]
妙義の岩峰や山裾の景色は、上毛の土地らしさを伝えます。眺めを楽しむ家を残すなら、窓辺や庭と、そこへ至る道路・斜面の手入れを一緒に考えます。[01]
富岡製糸場を訪ね、地域の町や店へ出かける。建築と産業の記憶に触れる時間も、家族の拠点を持つ楽しみになります。掲載する施設は、売却案件として紹介しているものではありません。[02]

05 — LAND VALUES & LOCAL CONTEXT
前橋・高崎の平均には市街地も含まれます。山麓や旧町村の家は、標高、冬の道、買物と仕事への移動、土地と建物の状態が近い事例で比較し、暖房・断熱・配管の工事費を加えて考えます。[11]
2026年地価公示 / 住宅地・市区町村別平均価格
標準地の土地価格をもとにした自治体別の平均です。町丁や分譲地ごとの売値、古家付き住宅の取引価格とは区別して読みます。調査地点の立地と数は自治体によって異なります。
都県が公表した2026年地価公示の住宅地平均価格を原表から転記しました。複数の自治体をまとめた独自平均は算出していません。平均変動率は継続地点の変動率の平均で、今年と前年の公表平均価格同士を比較した変化率とは異なります。標準地数は原表の表記に従い、隔年調査等の注記は原典で確認できます。
200㎡換算は「円/㎡×200㎡÷10,000」。面積による単純な算術例で、個別敷地の形状・接道・造成・権利や建物・解体・修繕の費用は反映していません。
| 市区町村 | 住宅地平均価格 | 200㎡の算術例 | 原表PDF |
|---|---|---|---|
| 前橋市 | 51,500円/㎡ | 1,030万円 | 7ページ |
| 高崎市 | 58,300円/㎡ | 1,166万円 | 7ページ |
| 藤岡市 | 24,500円/㎡ | 490万円 | 7ページ |
| 富岡市 | 31,900円/㎡ | 638万円 | 7ページ |
| 安中市 | 23,900円/㎡ | 478万円 | 7ページ |
| 桐生市 | 25,700円/㎡ | 514万円 | 7ページ |
| みどり市 | 24,300円/㎡ | 486万円 | 7ページ |
| 渋川市 | 28,500円/㎡ | 570万円 | 7ページ |
この指標を手掛かりに、次は駅や道路、敷地の高さ、築年、建物と設備の状態が近い取引を探します。売出価格は募集時の希望額、取引価格は実際の売買の記録。それぞれの時点を確かめ、査定額と必要な工事費を並べると、現況のまま引き継ぐ場合の手残りも考えやすくなります。
国土交通省の取引価格情報を調べる ↗06 — TSUNAGU’S VIEW
実務の視点 — 堤 誠之
上毛三山の裾野の家は、広い庭や眺めを次の使い手へ伝えたいですね。同時に、からっ風や冬の凍結に備える設備、通勤と買物の道、草木の管理まで見ます。観光地へ向かう途中という立地だけで宿の売上を見込まず、住まいとしての売却・賃貸と、少人数の滞在拠点にする案を比べます。使う季節と人数を決めてから、屋根、水回り、断熱のどこに予算をかけるかを考えることが大切です。
本特集に寄せられた、この地域に関する実務コメントを趣旨を保って編集しています。
エリアの見解 — TSUNAGU編集部
山麓の家を評価するとき、中心市街地の土地指標と同じ見方だけでは、庭の広さや管理の負担が見えにくくなります。TSUNAGUでは、冬も使える家にする費用と、好きな季節だけ使う家を保つ費用を並べて考えたいと思います。町へ通う住宅としての需要も確かめ、宿泊利用は所在地の条件と現地運営が整う場合の選択肢にする。広い建物を全て動かす前に、続けられる規模へ整えることが再生の土台になります。
地域の公的資料、地価の原表、上記の実務視点を踏まえた編集部の分析です。
07 — REPAIR & INFRASTRUCTURE
屋根の留付け、雨樋、外壁、露出配管、給湯器、不凍栓を点検します。断熱・暖房と水抜きを一緒に考え、不在中に必要な管理も決めます。
雨水が集まる場所、斜面、側溝、擁壁と道路を見ます。庭木の伐採や外構を変える工事では、水の流れを悪くしない計画と許可・届出を確認します。
草刈り、樹木、境界、屋根や床下の点検を一年の予算にします。農地や山林が付く場合は、住宅の敷地と分けて利用・管理の条件を整理します。
雨漏りや構造の傷み、落下や倒壊につながる部分は、使い方を決める前にも対応が必要です。点検した内容、工事の履歴、見積りが揃うと、次の買主や借主に引き継ぐ条件も具体的になります。
08 — SIX CHOICES, ONE HOUSE
通勤や学校、駐車と買物が合う人へ、建物の状態を伝えて引き継ぐ案です。必要な水回りや安全の改修を、査定と見積りから比べます。
好きな季節と通う頻度から、使う部屋を決める案です。冬の管理や草刈りを含め、所有を続けられる年間の負担を考えます。
観光や仕事の滞在を想定する案です。道路、建物、営業条件を確かめ、地元で清掃や緊急対応を担える範囲に定員と設備を合わせます。
工事を決める前の比較
現況の売却査定と、改修・解体後の査定を比べ、工事・片付け・測量・売却までの維持費を差し引きます。先に出す費用と、引継ぎまでの期間まで揃えると、ご家族が選びやすくなります。
現況売却と解体の手残りを試算する →09 — A PLACE TO STAY
山麓の一棟貸しや農家民宿を考える際は、所在地の用途、建築・消防・衛生と、農地や自然公園の区域を確認します。群馬県の住宅宿泊事業は県食品・生活衛生課へ、旅館業は所管の保健所等へ相談し、前橋・高崎は各市の窓口も確認。住宅の要件や年間180日以内の上限を踏まえ、暖房と給湯、雪や凍結、清掃、近隣への連絡まで支出へ入れます。家族利用や住宅賃貸と、年間の負担から比べられます。
住宅宿泊事業は住宅の要件を満たし、年間180日以内の上限や地域の条例に沿って行う制度です。一棟貸しという呼び方だけでは営業区分は決まらず、旅館業は用途・施設・営業方法に応じた許可等を確認します。[09][10]
用途地域、地区計画、接道、建築、消防、給水・排水を調べ、所在地を管轄する行政へ事前相談します。庭や室内の改装を発注する前に、使える範囲と必要な工事を具体的にします。
予約や鍵を電子化した後も、清掃、設備故障、夜間の連絡、ごみと近隣対応は続きます。移動と駐車、作業の報酬、緊急時の担当まで含めて、住宅賃貸や自己利用の案と比較します。
10 — START WITH WHAT YOU KNOW
所在地・地番、名義、納税通知書、図面、工事の履歴。揃わない資料は、所在と入手先から整理できます。
使う予定、片付け、修繕、維持費、相続の状況。売却に決めていなくても、優先したいことから比べられます。
再建築、農地、道路、地区計画、宿泊営業など、論点に合わせて資料と図面を示し、必要な手順を相談します。
| 相談したいこと | 窓口・公式案内 | 用意したい資料・相談内容 |
|---|---|---|
| 空き家バンク・利活用 | 前橋市 建築住宅課 空家利活用センター 027-898-6081 | 所在地、名義、建物の状態、売却・賃貸の希望。 |
| 空き家管理・県と市町村の相談案内 | 群馬県 住宅政策課 住宅政策係 027-898-2889 | 物件所在地と困っている内容。市町村ごとの窓口と制度を確認。 |
| 空き家・住みかえ、市町村支援制度 | 群馬県住宅供給公社 住まいの相談センター 027-210-6634 | 家族の利用予定と物件の概要、必要な修繕や管理の悩み。 |
| 住宅宿泊事業の事前相談 | 群馬県 食品・生活衛生課 | 所在地、住宅の利用状況、図面、管理計画。公式案内の問い合わせフォームで事前相談。 |
| 旅館業営業許可 | 所在地を管轄する保健所等 | 前橋・高崎は各市の窓口を確認。図面と営業計画、建築・消防の確認状況。 |
消防設備は管轄消防とも協議します。受付時間、予約、担当課の連絡先は、リンク先の公式案内で確認できます。
11 — TOOLS & PRACTICAL GUIDES
費用を試す。契約や土地の言葉を知る。地域の歴史と宿の実務を読む。気になることから、TSUNAGUの既存特集へ進めます。
12 — QUESTIONS FROM OWNERS
水抜きや不凍栓、露出配管、給湯器、屋根、庭木を点検し、通う間隔と巡回の手配を決めます。冬の通行や停電時の対応も含め、不在中の管理を年間予算に入れます。
市全体の住宅地平均には立地の異なる標準地が含まれます。山麓や旧町村の家は、生活圏、標高、道路、土地の形、建物と設備の状態が近い事例を探し、必要な改修費も踏まえて査定します。
所在地と、いま分かることから相談できます。名義や権利、建物の状態、残す品と処分する品を整理し、大きな片付けや改修を発注する前に、現況での引継ぎも含めて比べます。
土地としての需要に加え、修繕して住みたい買主の選択肢もあります。現況と解体後の査定、工事費、再建築の条件、税負担と管理費を比べます。危険な部分には早めに対応し、大きな工事は査定や見積りを踏まえて判断できます。
相談できます。住宅や別荘としての売却、戸建て賃貸、家族の二拠点利用などを、立地と建物の条件から比較します。宿泊転用の可否だけで、家の引継ぎ方が決まるわけではありません。
住宅宿泊事業の住宅要件と営業日数、賃貸借の契約、実際の利用形態を確認して検討します。1か月以上という期間だけで旅館業に当たらないと決まるものではありません。所在地の条例・規約と管理体制を含め、管轄窓口へ相談します。
構造、用途、築年、取得価額と使用状況、取得後の工事内容で取扱いが異なります。耐用年数や修繕費・資本的支出の区分を税理士等に確認し、売買契約と工事明細、取得後の収支を合わせて検討できます。
相談できます。家族が使う予定と年間の維持費、今後の修繕を整理し、売却、賃貸、自己利用、宿泊活用、解体、維持管理を比較します。登記・税務・建築・許認可などは必要に応じて専門家と確認します。
13 — TSUNAGU, THE NEXT CHAPTER
売ると決めていなくても。
修繕や土地の条件が気になっていても。
家と、ご家族に合う引継ぎを。
JAPAN REALTOR — PRACTICAL PERSPECTIVE
不動産業界21年目。一棟収益不動産や宿泊施設の売買・事業再生に携わり、旅館法人3社の代表として再生・運営に関わってきました。空き家や空き別荘、企業保養所について、現況での売却・引継ぎから活用の検討まで相談を受けています。
土地の利用条件と、取得・修繕・運営の費用を一緒に考え、必要に応じて登記・税務・建築・許認可の専門家と連携します。
代表者の経歴と相談領域を読む →売却のご相談0120-940-592
ジャパンリアルター株式会社/宅地建物取引業:東京都知事(2)第104145号
14 — EDITORIAL, DATA & PHOTO CREDITS
編集・構成:TSUNAGU編集部(ジャパンリアルター株式会社)。編集確認日:2026年11月1日。官公庁・自治体・観光協会・施設運営者等の公表資料および公的統計をもとに、地域の歴史・暮らしと、空き家の売却・保存活用の視点から編集した専門特集です。地価の対象時点・原典・転記と計算の条件は本文に記しています。実務の視点は堤 誠之から寄せられた地域別コメントを趣旨を保って編集し、エリアの見解は公開資料と実務視点を踏まえた編集部の分析として掲載しています。個別の掲載写真や施設、住宅が空き家・売却募集中であることを示すものではありません。最新の利用案内や個別条件については、各公式情報・管轄窓口にてご確認ください。
榛名湖から流れ出る沼尾川
Photo: photo: Qurren (talk) Taken with Canon IXY 10S (Digital IXUS 210) / CC BY-SA 3.0 / 原写真と利用条件
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赤城周辺
Photo: Guilhem Vellut from Annecy, France / CC BY 2.0 / 原写真と利用条件
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高崎市役所から望む前橋市街と赤城山
Photo: Akinori Takemoto / CC BY-SA 4.0 / 原写真と利用条件
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