研究と学びの新しい町
1963年、筑波の地に研究学園都市を建設することが閣議で了解されました。研究機関や大学、住宅、生活施設が整備され、農村の風景に新しい都市が重なっていきます。研究学園都市の中心と、旧茎崎や筑波山麓では、住宅地の成り立ちも異なります。[04]

TSUNAGU — HOMES & LOCAL STORIES 25
茨城県 / 牛久・つくば・阿見・美浦
空き家・住宅地の売却と活用
牛久沼から筑波山を望む生活圏、つくばの研究と学び、阿見・美浦の田園へ。仕事のある町と、自然に近い休日が重なる地域です。広い敷地の使い道を思い描きながら、住宅として住み継ぐ案と、滞在の場所へ整える案を、土地と建物の条件から考えます。
歴史と、いまの暮らし
公的地価を同じ時点で
実務の視点と、再生の道
01 — HOME & LOCAL STORIES
牛久沼から筑波山を望む生活圏、つくばの研究と学び、阿見・美浦の田園へ。仕事のある町と、自然に近い休日が重なる地域です。広い敷地の使い道を思い描きながら、住宅として住み継ぐ案と、滞在の場所へ整える案を、土地と建物の条件から考えます。
片付けや改修を急いで決める前に、家の来歴、土地の使い方、必要な手入れから考えてみる。住まいとして売る・貸す道と、家族の二拠点利用や宿泊活用を、一軒ごとの条件に沿って比べます。
02 — HISTORY & NEIGHBOURHOODS

1963年、筑波の地に研究学園都市を建設することが閣議で了解されました。研究機関や大学、住宅、生活施設が整備され、農村の風景に新しい都市が重なっていきます。研究学園都市の中心と、旧茎崎や筑波山麓では、住宅地の成り立ちも異なります。[04]
1978年に美浦トレーニング・センターが開設されました。競走馬の調教を支える仕事と、それに関わる人々の暮らしが地域の一面をつくっています。施設の歴史を知ることと、個別の空き家に宿泊需要を見込むことは分け、利用者と運営の計画を具体的に考えます。[05]
牛久沼や霞ヶ浦に近い家でも、駅まで歩く暮らし、車で通う暮らし、休日だけ訪れる暮らしは変わります。分譲時の広さを生かしながら、今の仕事や家族構成に合う設備へ更新することが、住み継ぐための一歩になります。
03 — DIFFERENT HOMES, DIFFERENT LIVES
牛久刈谷・さくら台・高見原・自由ケ丘・阿見本郷 等
駅や日常の買物への移動を見ながら、庭と駐車場を日々使いやすくできるかを考えます。住宅地内の敷地と沼の近くの土地では、高低差や水の流れを個別に調べます。
旧分譲地の家では、開発時期と生活圏が近い取引を探すことが査定の手掛かりになります。接道、水回り、公共交通、通勤先との位置関係が近い住宅を比較したい地域です。
町の日常に通う戸建てと、休日の庭や趣味を重視する戸建てを、使う人の予定から見ます。空き家の改修では、屋根と配管、駐車動線を先に調べて予算を組みます。
田園や霞ヶ浦に近い敷地では、農地の区分と境界、道路、給水・排水を調べます。大きな敷地を一度に整える案だけでなく、暮らす部分と管理する部分を分ける案もあります。
04 — REASONS TO SPEND TIME HERE
牛久沼周遊ルートには、水辺公園、かっぱの小径などがつながります。朝に湖畔を歩いてから家に戻る、庭仕事のあと少し遠回りする。周囲の散策も、二拠点の家に通う楽しみになります。[06]
つくば霞ヶ浦りんりんロードは、筑波山麓と霞ヶ浦の風景に触れる道です。自転車を洗い、乾かし、保管する場所を家に設ければ、毎回の出発が楽になります。宿を考える際にも、使い手の動きから設備を選べます。[07]
つくばには、研究や教育を支えてきた都市の歩みがあります。週末の観光だけでなく、日々の通勤・通学や家族の予定を聞くことで、一軒の住宅としての魅力も伝えられます。[04]

05 — LAND VALUES & LOCAL CONTEXT
つくば市全体の指標と旧茎崎の住宅を分け、牛久・阿見・美浦でも駅や幹線道路、低地と台地の条件が近い事例を探します。面積と築年だけでなく、水回りと庭の管理費も購入予算に加えます。[11]
2026年地価公示 / 住宅地・市区町村別平均価格
標準地の土地価格をもとにした自治体別の平均です。町丁や分譲地ごとの売値、古家付き住宅の取引価格とは区別して読みます。調査地点の立地と数は自治体によって異なります。
都県が公表した2026年地価公示の住宅地平均価格を原表から転記しました。複数の自治体をまとめた独自平均は算出していません。平均変動率は継続地点の変動率の平均で、今年と前年の公表平均価格同士を比較した変化率とは異なります。標準地数は原表の表記に従い、隔年調査等の注記は原典で確認できます。
200㎡換算は「円/㎡×200㎡÷10,000」。面積による単純な算術例で、個別敷地の形状・接道・造成・権利や建物・解体・修繕の費用は反映していません。
| 市区町村 | 住宅地平均価格 | 200㎡の算術例 | 原表PDF |
|---|---|---|---|
| 牛久市 | 43,800円/㎡ | 876万円 | 21ページ |
| つくば市 | 77,200円/㎡ | 1,544万円 | 21ページ |
| 阿見町 | 29,700円/㎡ | 594万円 | 21ページ |
| 美浦村 | 10,200円/㎡ | 204万円 | 21ページ |
この指標を手掛かりに、次は駅や道路、敷地の高さ、築年、建物と設備の状態が近い取引を探します。売出価格は募集時の希望額、取引価格は実際の売買の記録。それぞれの時点を確かめ、査定額と必要な工事費を並べると、現況のまま引き継ぐ場合の手残りも考えやすくなります。
国土交通省の取引価格情報を調べる ↗06 — TSUNAGU’S VIEW
実務の視点 — 堤 誠之
牛久や旧茎崎、阿見・美浦の家では、庭の広さを生かせることと、日々の移動が合うことを一緒に見ます。車を何台置けるか、自転車や趣味の道具をどこに置くか。そうした暮らしの使いやすさは、再生後の住まい手を考える手掛かりです。宿泊活用を考える買主にも、駅前の取引価格だけを示すのではなく、道路と設備、使い始めるまでの費用を伝え、住宅賃貸の案と比べられるようにしたいところです。
本特集に寄せられた、この地域に関する実務コメントを趣旨を保って編集しています。
エリアの見解 — TSUNAGU編集部
つくば市の住宅地平均には新しい都市の立地も含まれ、旧茎崎の一軒の条件を直接表す数字にはなりません。TSUNAGUでは、生活圏の近さを確認してから、広い庭と既存建物をどんな使い方へ結び付けるかを考えます。住まいとして無理なく維持できることが、二拠点利用や滞在施設の計画を支える土台です。土地取得だけで予算を使い切らず、水回りと管理の費用を残す見方を大切にします。
地域の公的資料、地価の原表、上記の実務視点を踏まえた編集部の分析です。
07 — REPAIR & INFRASTRUCTURE
敷地の高さと排水、過去の水の記録、床下を調べます。眺めがよいことと、浸水に備える工事や保険の条件は、一緒に確認したい内容です。
樹木、境界、草刈り、駐車場と玄関の動線を見ます。伐採する木と残す木を決め、売却までと取得後の管理の手配を考えます。
給湯器、浄化槽や排水、電気容量、通信を調べます。研究や在宅勤務の拠点として使う場合も、仕事を続けられる設備に予算を回します。
雨漏りや構造の傷み、落下や倒壊につながる部分は、使い方を決める前にも対応が必要です。点検した内容、工事の履歴、見積りが揃うと、次の買主や借主に引き継ぐ条件も具体的になります。
08 — SIX CHOICES, ONE HOUSE
定住者の通勤と駐車、買物の条件から賃料査定を取ります。水回りや雨漏りを直して使う案を、全面改修する案と比較します。
庭、屋外水栓、収納など、好きな過ごし方に必要な場所から整えます。家族で使う頻度と不在中の管理を、年間の支出に入れて考えます。
グループで使える間取りや庭を生かす案です。許認可と改修費を先に調べ、清掃・鍵・緊急対応を担う人が通える範囲で計画します。
工事を決める前の比較
現況の売却査定と、改修・解体後の査定を比べ、工事・片付け・測量・売却までの維持費を差し引きます。先に出す費用と、引継ぎまでの期間まで揃えると、ご家族が選びやすくなります。
現況売却と解体の手残りを試算する →09 — A PLACE TO STAY
サイクリングやゴルフに訪れる人を想定するなら、利用する日数と人数、出発時刻、駐車や道具の収納まで具体的にします。観光資源に近いことだけで収益を見込まず、住宅宿泊事業の住宅要件・年間180日以内の上限、旅館業の許可、所在地の土地利用規制を確認します。広い庭も、農地を含む場合は使える範囲から整理。清掃や夜間の連絡、ごみの回収まで含め、住宅賃貸との支出の違いを比べます。
住宅宿泊事業は住宅の要件を満たし、年間180日以内の上限や地域の条例に沿って行う制度です。一棟貸しという呼び方だけでは営業区分は決まらず、旅館業は用途・施設・営業方法に応じた許可等を確認します。[09][10]
用途地域、地区計画、接道、建築、消防、給水・排水を調べ、所在地を管轄する行政へ事前相談します。庭や室内の改装を発注する前に、使える範囲と必要な工事を具体的にします。
予約や鍵を電子化した後も、清掃、設備故障、夜間の連絡、ごみと近隣対応は続きます。移動と駐車、作業の報酬、緊急時の担当まで含めて、住宅賃貸や自己利用の案と比較します。
10 — START WITH WHAT YOU KNOW
所在地・地番、名義、納税通知書、図面、工事の履歴。揃わない資料は、所在と入手先から整理できます。
使う予定、片付け、修繕、維持費、相続の状況。売却に決めていなくても、優先したいことから比べられます。
再建築、農地、道路、地区計画、宿泊営業など、論点に合わせて資料と図面を示し、必要な手順を相談します。
| 相談したいこと | 窓口・公式案内 | 用意したい資料・相談内容 |
|---|---|---|
| 空き家バンク・管理・活用の相談 | 牛久市 空家対策課 029-873-2111 | 所在地・地番、名義が分かる資料、家の状態と希望する使い方。 |
| 空き家バンク・管理・活用の相談 | つくば市 住宅政策課 029-883-1111 | 所在地・地番、名義が分かる資料、家の状態と希望する使い方。 |
| 空き家バンク・管理・活用の相談 | 阿見町 都市計画課 029-888-1111 | 所在地・地番、名義が分かる資料、家の状態と希望する使い方。 |
| 空き家バンク・管理・活用の相談 | 美浦村 生活安全課 029-885-0340 | 所在地・地番、名義が分かる資料、家の状態と希望する使い方。 |
| 住宅宿泊事業の届出・事前相談 | 茨城県 生活衛生課 029-301-3414 | 所在地、住宅としての利用状況、図面、地区計画と管理体制。調整区域は開発担当へも確認。 |
| 旅館業の営業許可 | 所在地を管轄する保健所 | 敷地と建物の図面、定員、給水・排水、工事と運営の計画。水戸市は市保健所が担当。 |
消防設備は管轄消防とも協議します。受付時間、予約、担当課の連絡先は、リンク先の公式案内で確認できます。
11 — TOOLS & PRACTICAL GUIDES
費用を試す。契約や土地の言葉を知る。地域の歴史と宿の実務を読む。気になることから、TSUNAGUの既存特集へ進めます。
12 — QUESTIONS FROM OWNERS
市全体の平均には立地の異なる標準地が含まれます。旧茎崎の住宅は、駅への距離や交通、接道、敷地、水回りなどが近い事例と比較し、建物の状態と必要な修繕も踏まえて査定します。
利用のアイデアとして検討できます。土地の区分や用途、許認可と消防、庭の安全、清掃・騒音・ごみ・緊急対応、必要な改修費を確認し、住まいとしての売却や賃貸と比較します。
所在地と、いま分かることから相談できます。名義や権利、建物の状態、残す品と処分する品を整理し、大きな片付けや改修を発注する前に、現況での引継ぎも含めて比べます。
土地としての需要に加え、修繕して住みたい買主の選択肢もあります。現況と解体後の査定、工事費、再建築の条件、税負担と管理費を比べます。危険な部分には早めに対応し、大きな工事は査定や見積りを踏まえて判断できます。
相談できます。住宅や別荘としての売却、戸建て賃貸、家族の二拠点利用などを、立地と建物の条件から比較します。宿泊転用の可否だけで、家の引継ぎ方が決まるわけではありません。
住宅宿泊事業の住宅要件と営業日数、賃貸借の契約、実際の利用形態を確認して検討します。1か月以上という期間だけで旅館業に当たらないと決まるものではありません。所在地の条例・規約と管理体制を含め、管轄窓口へ相談します。
構造、用途、築年、取得価額と使用状況、取得後の工事内容で取扱いが異なります。耐用年数や修繕費・資本的支出の区分を税理士等に確認し、売買契約と工事明細、取得後の収支を合わせて検討できます。
相談できます。家族が使う予定と年間の維持費、今後の修繕を整理し、売却、賃貸、自己利用、宿泊活用、解体、維持管理を比較します。登記・税務・建築・許認可などは必要に応じて専門家と確認します。
13 — TSUNAGU, THE NEXT CHAPTER
売ると決めていなくても。
修繕や土地の条件が気になっていても。
家と、ご家族に合う引継ぎを。
JAPAN REALTOR — PRACTICAL PERSPECTIVE
不動産業界21年目。一棟収益不動産や宿泊施設の売買・事業再生に携わり、旅館法人3社の代表として再生・運営に関わってきました。空き家や空き別荘、企業保養所について、現況での売却・引継ぎから活用の検討まで相談を受けています。
土地の利用条件と、取得・修繕・運営の費用を一緒に考え、必要に応じて登記・税務・建築・許認可の専門家と連携します。
代表者の経歴と相談領域を読む →売却のご相談0120-940-592
ジャパンリアルター株式会社/宅地建物取引業:東京都知事(2)第104145号
14 — EDITORIAL, DATA & PHOTO CREDITS
編集・構成:TSUNAGU編集部(ジャパンリアルター株式会社)。編集確認日:2026年11月1日。官公庁・自治体・観光協会・施設運営者等の公表資料および公的統計をもとに、地域の歴史・暮らしと、空き家の売却・保存活用の視点から編集した専門特集です。地価の対象時点・原典・転記と計算の条件は本文に記しています。実務の視点は堤 誠之から寄せられた地域別コメントを趣旨を保って編集し、エリアの見解は公開資料と実務視点を踏まえた編集部の分析として掲載しています。個別の掲載写真や施設、住宅が空き家・売却募集中であることを示すものではありません。最新の利用案内や個別条件については、各公式情報・管轄窓口にてご確認ください。