街道と川が結んだ地域
久喜市内には江戸時代の日光道中が通り、栗橋には宿場と利根川の渡し、関所が置かれました。古くからの往来に鉄道の町が重なり、今も複数の生活圏がつながっています。街道沿いと新しい住宅地では、道路や敷地の来歴も異なります。[01]

TSUNAGU — HOMES & LOCAL STORIES 17
埼玉県 / 久喜・幸手・杉戸・宮代・加須・羽生
空き家・住宅地の売却と活用
久喜・鷲宮、幸手・杉戸、宮代、加須・羽生。鉄道で通う町と、田園の広がる住宅地が重なる地域です。庭や駐車場のある家を引き継ぐときは、毎日の生活の便利さと、水への備えを一緒に見たいところ。家族の思い出を残す方法も、所有を終える方法も、今の姿から考えます。
歴史と、いまの暮らし
公的地価を同じ時点で
実務の視点と、再生の道
01 — HOME & LOCAL STORIES
久喜・鷲宮、幸手・杉戸、宮代、加須・羽生。鉄道で通う町と、田園の広がる住宅地が重なる地域です。庭や駐車場のある家を引き継ぐときは、毎日の生活の便利さと、水への備えを一緒に見たいところ。家族の思い出を残す方法も、所有を終える方法も、今の姿から考えます。
片付けや改修を急いで決める前に、家の来歴、土地の使い方、必要な手入れから考えてみる。住まいとして売る・貸す道と、家族の二拠点利用や宿泊活用を、一軒ごとの条件に沿って比べます。
02 — HISTORY & NEIGHBOURHOODS

久喜市内には江戸時代の日光道中が通り、栗橋には宿場と利根川の渡し、関所が置かれました。古くからの往来に鉄道の町が重なり、今も複数の生活圏がつながっています。街道沿いと新しい住宅地では、道路や敷地の来歴も異なります。[01]
幸手の権現堂堤は、治水を担ってきた場所です。役目が変わった後も地域の人が守り、1920年から桜の植樹が進みました。戦後にも植え直され、今の花の風景へと受け継がれています。地域の資産を手入れして残す歩みが、身近にあります。[02]
久喜市には、売却・賃貸・相続などを市と協定した専門事業者へ相談できる「いえかつKUKI」があります。家族だけで抱え込まず、空き家の権利、建物、使い道を分けて相談する入口です。周辺市町の空き家バンクも、所在地ごとの引継ぎを支えています。[05][06]
03 — DIFFERENT HOMES, DIFFERENT LIVES
青葉団地・わし宮・東鷲宮・杉戸高野台・花崎 等
駅への道と店・学校・職場への移動を確認します。団地には集合住宅も含まれるため、戸建ての土地建物と区分所有の住戸では、権利や管理規約を分けて調べます。[05]
街道の町なか、駅周辺、郊外の住宅地で駐車と交通の条件が変わります。住まいとして売る・貸す案を起点に、家族が将来使う予定と契約期間も並べて考えられます。[06]
車で暮らす便利さと、駅・買物・通院への移動を比較。敷地が平らに見える場合も、地盤の状態や浸水の想定を別に確認し、建物と防災の費用を計画します。[04][06]
広さを生かしたい家では、草刈り、側溝、水路、農地の管理範囲を地番から整理します。庭に使える場所と、道路・農地等の扱いが必要な場所を図面で伝えます。[04]
04 — REASONS TO SPEND TIME HERE
幸手の権現堂堤は、桜と菜の花をはじめ、四季の花が楽しめる場所。家から繰り返し出かけ、季節を感じられることは、暮らしを選ぶ理由の一つになります。[03]
渡しや関所の記憶を知ると、利根川と街道の風景も違って見えます。普段の買物や散歩の道から町の成り立ちへ触れる、日常に近い歴史の楽しみがあります。[01]
野菜を少し育てる、愛犬と外で過ごす、道具を置く。庭のある家は用途を広げられます。使う面積と手入れの量を自分の暮らしに合わせることが、空き家に戻さず使い続ける鍵になります。[05]

05 — LAND VALUES & LOCAL CONTEXT
久喜や東鷲宮の駅近く、杉戸・宮代の生活圏、加須・羽生の郊外を分けて比較します。市町の平均地価だけで個別の家賃や売買価格を決めず、所在地の浸水想定、道路、駐車、建物・設備の修繕条件を合わせて見ます。[12]
2026年地価公示 / 住宅地・市区町村別平均価格
標準地の土地価格をもとにした自治体別の平均です。町丁や分譲地ごとの売値、古家付き住宅の取引価格とは区別して読みます。調査地点の立地と数は自治体によって異なります。
都県が公表した2026年地価公示の住宅地平均価格を原表から転記しました。複数の自治体をまとめた独自平均は算出していません。平均変動率は継続地点の変動率の平均で、今年と前年の公表平均価格同士を比較した変化率とは異なります。標準地数は原表の表記に従い、隔年調査等の注記は原典で確認できます。
200㎡換算は「円/㎡×200㎡÷10,000」。面積による単純な算術例で、個別敷地の形状・接道・造成・権利や建物・解体・修繕の費用は反映していません。
| 市区町村 | 住宅地平均価格 | 200㎡の算術例 | 原表PDF |
|---|---|---|---|
| 久喜市 | 60,500円/㎡ | 1,210万円 | 16ページ |
| 幸手市 | 46,100円/㎡ | 922万円 | 16ページ |
| 杉戸町 | 54,700円/㎡ | 1,094万円 | 17ページ |
| 宮代町 | 58,600円/㎡ | 1,172万円 | 17ページ |
| 加須市 | 33,200円/㎡ | 664万円 | 15ページ |
| 羽生市 | 27,700円/㎡ | 554万円 | 15ページ |
この指標を手掛かりに、次は駅や道路、敷地の高さ、築年、建物と設備の状態が近い取引を探します。売出価格は募集時の希望額、取引価格は実際の売買の記録。それぞれの時点を確かめ、査定額と必要な工事費を並べると、現況のまま引き継ぐ場合の手残りも考えやすくなります。
国土交通省の取引価格情報を調べる ↗06 — TSUNAGU’S VIEW
実務の視点 — 堤 誠之
この地域では、定住用の住まいとしての使いやすさを丁寧に見たいと考えます。駅、買物、仕事への移動、家族の車を置く場所に加え、水回りと建物の状態を整えることで、住宅として渡す道を考えられます。家財が残っていても、売主がすべて処分してからでなければ相談できないわけではありません。買主が直す範囲と、引き渡す家具・設備、費用負担を取り決め、現況売却と先に片付ける案を比べます。平坦な敷地でも、水害や地盤の確認は別に行いたいところです。
本特集に寄せられた、この地域に関する実務コメントを趣旨を保って編集しています。
エリアの見解 — TSUNAGU編集部
久喜・幸手から加須・羽生へ広がる住宅地では、家を借りる人や買う人の毎日を想像することが、再生の出発点になると考えます。庭や駐車場の広さだけでなく、学校や職場、通院に向かう道、水害への備えを具体的に示したい地域です。室内を先に一新するより、建物の不具合と必要な修繕、家財の引渡し、契約条件を整理する。住宅としての選択肢を残して比較すると、所有者が費用をかけすぎず、次の家族へ渡す方法を探しやすくなります。
地域の公的資料、地価の原表、上記の実務視点を踏まえた編集部の分析です。
07 — REPAIR & INFRASTRUCTURE
市町のハザード情報、過去の浸水・雨漏り、床下や基礎の湿気を確認します。設備を更新する場合も、設置位置や避難時の動線を計画に含めます。
家財、残したい建具、設備の不具合を一覧にし、撤去と修繕の範囲を決めます。買主が自分の仕様で直す場合は、売主の事前リフォームを減らせるか相談できます。
古い塀や庭木、道路際の側溝、地盤の沈下を点検。駐車場を広げる場合は、雨水の排水と道路の乗入れを含めた見積りで比較します。
雨漏りや構造の傷み、落下や倒壊につながる部分は、使い方を決める前にも対応が必要です。点検した内容、工事の履歴、見積りが揃うと、次の買主や借主に引き継ぐ条件も具体的になります。
08 — SIX CHOICES, ONE HOUSE
水回り、断熱、玄関や駐車の使いやすさを整え、所在地の利便性と一緒に伝える案。必要な工事と現況引渡しの条件を、買主の計画に合わせて整理します。
入居前の修繕と借主が行う工事を分け、家賃・空室・設備更新を含む収支を比較します。将来家族が使う予定があれば、契約の期間と終了方法も検討します。
週末だけ使う部屋を整え、庭や収納を楽しむ案。不在中の管理と水害時の連絡、避難・設備対応を決め、所有を続ける年間負担から考えます。
工事を決める前の比較
現況の売却査定と、改修・解体後の査定を比べ、工事・片付け・測量・売却までの維持費を差し引きます。先に出す費用と、引継ぎまでの期間まで揃えると、ご家族が選びやすくなります。
現況売却と解体の手残りを試算する →09 — A PLACE TO STAY
住宅地の宿泊活用は、所在地の用途地域や地区計画、管理規約、建築・消防の条件を調べるところから始めます。民泊は住宅としての要件と年間180日以内の上限があり、無人の運営でも清掃・苦情・緊急時の対応が必要です。旅館業の許可相談とは分けて県と管轄保健所へ進めます。周囲の住民の生活、ごみの出し方、夜間の出入りと防災対応まで含め、住宅賃貸や家族利用と負担を比較します。
住宅宿泊事業は住宅の要件を満たし、年間180日以内の上限や地域の条例に沿って行う制度です。一棟貸しという呼び方だけでは営業区分は決まらず、旅館業は用途・施設・営業方法に応じた許可等を確認します。[10][11]
用途地域、地区計画、接道、建築、消防、給水・排水を調べ、所在地を管轄する行政へ事前相談します。庭や室内の改装を発注する前に、使える範囲と必要な工事を具体的にします。
予約や鍵を電子化した後も、清掃、設備故障、夜間の連絡、ごみと近隣対応は続きます。移動と駐車、作業の報酬、緊急時の担当まで含めて、住宅賃貸や自己利用の案と比較します。
10 — START WITH WHAT YOU KNOW
所在地・地番、名義、納税通知書、図面、工事の履歴。揃わない資料は、所在と入手先から整理できます。
使う予定、片付け、修繕、維持費、相続の状況。売却に決めていなくても、優先したいことから比べられます。
再建築、農地、道路、地区計画、宿泊営業など、論点に合わせて資料と図面を示し、必要な手順を相談します。
| 相談したいこと | 窓口・公式案内 | 用意したい資料・相談内容 |
|---|---|---|
| 空き家の売却・賃貸・相続の相談 | 久喜市 いえかつKUKI | 所在地、所有・相続の状況、残置物や建物の状態、希望する使い方。 |
| 幸手・杉戸・宮代・加須・羽生の所在地別相談 | 埼玉県 市町村空き家バンク窓口一覧 | 所在地を示し、該当市町の制度・担当へ。集合住宅は管理規約も用意。 |
| 住宅宿泊事業の届出・管理体制 | 埼玉県 観光課 民泊・旅行業受付窓口 048-830-3959 | 所在地、住宅としての利用状況、平面図、管理方法。来庁相談は事前予約。 |
| 旅館業の施設基準・許可 | 埼玉県の管轄保健所 | 所在地、平面図、客室数・定員、給排水、営業計画を示して所管の保健所を確認。 |
消防設備は管轄消防とも協議します。受付時間、予約、担当課の連絡先は、リンク先の公式案内で確認できます。
11 — TOOLS & PRACTICAL GUIDES
費用を試す。契約や土地の言葉を知る。地域の歴史と宿の実務を読む。気になることから、TSUNAGUの既存特集へ進めます。
12 — QUESTIONS FROM OWNERS
地表の高低差と地盤の強さ、水害のリスクは分けて確認します。所在地のハザード情報、過去の浸水、基礎や床下の状態を調べ、修繕と防災の計画に反映します。
現況のまま相談できます。残す品、処分する品、設備の状態を整理し、買主に渡す範囲と費用負担を取り決めます。売主が先に処分する案と、買主が引き受ける案の手残りを比較できます。
所在地と、いま分かることから相談できます。名義や権利、建物の状態、残す品と処分する品を整理し、大きな片付けや改修を発注する前に、現況での引継ぎも含めて比べます。
土地としての需要に加え、修繕して住みたい買主の選択肢もあります。現況と解体後の査定、工事費、再建築の条件、税負担と管理費を比べます。危険な部分には早めに対応し、大きな工事は査定や見積りを踏まえて判断できます。
相談できます。住宅や別荘としての売却、戸建て賃貸、家族の二拠点利用などを、立地と建物の条件から比較します。宿泊転用の可否だけで、家の引継ぎ方が決まるわけではありません。
住宅宿泊事業の住宅要件と営業日数、賃貸借の契約、実際の利用形態を確認して検討します。1か月以上という期間だけで旅館業に当たらないと決まるものではありません。所在地の条例・規約と管理体制を含め、管轄窓口へ相談します。
構造、用途、築年、取得価額と使用状況、取得後の工事内容で取扱いが異なります。耐用年数や修繕費・資本的支出の区分を税理士等に確認し、売買契約と工事明細、取得後の収支を合わせて検討できます。
相談できます。家族が使う予定と年間の維持費、今後の修繕を整理し、売却、賃貸、自己利用、宿泊活用、解体、維持管理を比較します。登記・税務・建築・許認可などは必要に応じて専門家と確認します。
13 — TSUNAGU, THE NEXT CHAPTER
売ると決めていなくても。
修繕や土地の条件が気になっていても。
家と、ご家族に合う引継ぎを。
JAPAN REALTOR — PRACTICAL PERSPECTIVE
不動産業界21年目。一棟収益不動産や宿泊施設の売買・事業再生に携わり、旅館法人3社の代表として再生・運営に関わってきました。空き家や空き別荘、企業保養所について、現況での売却・引継ぎから活用の検討まで相談を受けています。
土地の利用条件と、取得・修繕・運営の費用を一緒に考え、必要に応じて登記・税務・建築・許認可の専門家と連携します。
代表者の経歴と相談領域を読む →売却のご相談0120-940-592
ジャパンリアルター株式会社/宅地建物取引業:東京都知事(2)第104145号
14 — EDITORIAL, DATA & PHOTO CREDITS
編集・構成:TSUNAGU編集部(ジャパンリアルター株式会社)。編集確認日:2026年11月1日。官公庁・自治体・観光協会・施設運営者等の公表資料および公的統計をもとに、地域の歴史・暮らしと、空き家の売却・保存活用の視点から編集した専門特集です。地価の対象時点・原典・転記と計算の条件は本文に記しています。実務の視点は堤 誠之から寄せられた地域別コメントを趣旨を保って編集し、エリアの見解は公開資料と実務視点を踏まえた編集部の分析として掲載しています。個別の掲載写真や施設、住宅が空き家・売却募集中であることを示すものではありません。最新の利用案内や個別条件については、各公式情報・管轄窓口にてご確認ください。