Kinugawa at a glance
鬼怒川温泉の基本情報
| 所在地 | 栃木県日光市。鬼怒川の上流域に広がる温泉地。[1] |
|---|---|
| 泉質 | 天然アルカリ性単純泉(日光市の紹介による)。[1] |
| 湯の歴史 | 江戸時代に発見。開湯年には1691年説と1692年説がある。[1][6] |
| 温泉地の歩み | 1927年に鬼怒川温泉へ改名。1929年の東武鉄道日光線開通後にホテル・旅館が増加。[1] |
| 鉄道の起点 | 東武鬼怒川線・鬼怒川温泉駅。宿や観光施設へは徒歩・送迎などで移動。[4] |
川を眺めながら、温泉でくつろぐ。
- 代表的な泉質
- アルカリ性単純温泉
- 湯と景色
- 川に面した浴場や露天風呂など、宿ごとに異なる眺め
- 宿で確認したい情報
- 利用する源泉と、浴槽ごとの温泉利用状況
鬼怒川温泉の泉質は、日光市の案内では天然アルカリ性単純泉です。温泉と一緒に味わいたいのが、渓谷に面した宿ならではの景色。木々を間近に感じる浴場、川を高い位置から見渡す露天風呂など、どこから何が見えるかによって湯浴みの印象も変わります。
温泉地の名前が同じでも、源泉や浴槽の造り、温泉の利用方法は施設ごとに異なります。宿を選ぶときは、泉質に加えて、内湯と露天風呂の配置や眺望も見ておくと楽しみが広がります。加水・加温・循環ろ過などは、各施設の案内や浴場の掲示で確認できます。
泉質の出典:日光市[1]
湯治場から、鉄道で訪ねる温泉地へ。
鬼怒川温泉の歩みは、江戸時代にさかのぼります。西岸の滝地区で見つかった湯は「滝の湯」と呼ばれ、湯治の場として利用されてきました。明治以降には一般の人々にも親しまれ、湯を求めて山あいへ訪れる旅が広がっていきます。
1927年に「鬼怒川温泉」と改名し、1929年の東武鉄道日光線開通後には大型のホテルや旅館が増えていきました。渓谷に湧く湯を、多くの旅行者が訪ねる温泉地へ。川沿いに宿が連なる今の風景は、温泉と交通、そして宿のおもてなしが重なって育ってきたものです。
開湯年は資料により異なります。日光市は1691年説を、INPITに掲載された鬼怒川・川治温泉旅館協同組合の紹介は1692年説を記載しています。本記事では、いずれか一方を確定した年代として扱っていません。[1][6]
- 江戸時代
西岸の滝地区の湯が「滝の湯」として利用される。
- 明治以降
一般の人々にも温泉利用が広がる。
- 1927年
温泉地の名称を「鬼怒川温泉」へ改める。
- 1929年以降
東武鉄道日光線の開通を経て、ホテルや旅館が増える。
橋の上、船の上、宿の窓。川の景色を楽しむ。
鬼怒川の風情を味わうなら、橋を渡る散歩から始めてみてください。川沿いの建物と山並みが一度に見え、歩いてきた温泉街と渓谷の位置関係が分かります。少し先まで歩いて振り返ると、さっき見ていた景色の中に、自分が泊まる宿を見つけられるかもしれません。
橋から広く眺めた後にライン下りを体験すると、岩の形や流れの速さがぐっと身近になります。宿に戻れば、今度は窓辺で時間をかけて眺める川に。鬼怒川では、外を歩く楽しさと、宿で落ち着く時間が一つにつながります。川が見える客室や浴場を選ぶ際は、眺望条件を確かめておくと安心です。
川を眺める。川で遊ぶ。町を楽しむ。

鬼怒楯岩大吊橋
温泉街と楯岩を結ぶ、全長約140mの歩行者専用吊橋です。橋上は川面から約37mの高さにあり、岩の間を流れる川と山の緑を見渡せます。日光市観光協会の案内では、鬼怒川温泉駅から徒歩約12分。温泉街の散歩に組み込みやすい名所です。[2]
鬼怒川ライン下り
船に乗って渓谷を下る、鬼怒川を代表する体験です。運営者の案内では乗船は約30分で、営業期間は4月中旬から11月下旬。船頭の案内を聞きながら、岩壁や川の流れを近くで楽しめます。下船後の戻りのバスや受付にも時間を見込み、当日の運航状況を公式サイトで確かめて出掛けましょう。[3]
鬼怒太の湯
鬼怒川温泉駅前にある無料の足湯・手湯です。駅を出てすぐに温泉に触れられるので、到着後のひと休みや、帰りの列車を待つ時間にも。足を拭くための小さなタオルを旅の荷物に入れておくと便利です。[7]
龍王峡
温泉街から足を延ばし、川と岩がつくる渓谷美を楽しむ場所です。宿の窓から眺める鬼怒川とは違う自然の姿に出会えます。温泉街の散歩とは別に時間を取り、歩く区間と遊歩道の状況を確認して訪ねたいところです。[12]
温泉と組み合わせたい、もう一つの楽しみ。
東武ワールドスクウェア
世界の遺産や建築物を、精巧なミニチュアで再現したテーマパークです。知っている建物を探すだけでなく、窓や街角の小さな造りにも目を向けると楽しさが増します。家族で過ごす一日の目的地にも向いています。[8]
EDO WONDERLAND 日光江戸村
江戸の町並みを歩き、文化体験や芝居を楽しめるテーマパークです。見たい演目や参加したい体験を一つ決めておくと、一日の流れを組み立てやすくなります。温泉で過ごす時間とはまた違う、にぎやかな旅の思い出に。[9]
SL大樹
列車に乗ること自体を楽しむ鉄道の旅です。車窓を眺める時間に加え、駅で列車を迎えるひとときも思い出になります。運転日や運転区間、予約方法は、旅の日程を決める際に東武鉄道の公式案内で確認してください。[10]
同じ渓谷に、四つの旅がある。

SPRING春
芽吹きの色が渓谷をやわらかく見せる季節。橋から木々を眺め、散歩の後は宿の湯でひと息つく、穏やかな一日を。
SUMMER夏
深い緑と川の流れを楽しむ季節。ライン下りなどの体験を一つ選び、日中の暑さに合わせて宿で休む時間も取り入れて。
AUTUMN秋
川沿いの木々が色づき、橋や客室からの眺めに彩りが加わります。朝と夕方、光が変わるたびに同じ渓谷を眺めたくなります。
WINTER冬
葉を落とした木々の向こうに、川や岩の形が見えやすくなる季節。外を歩く時間は短めにして、温泉と宿の食事をゆっくり楽しむ休日に。
季節の過ごし方は編集上の提案です。花・紅葉・積雪の様子や体験の催行状況は年ごとに変わります。
日光の湯波を味わい、湯上がりの夕食を楽しむ。
鬼怒川で土地の味に触れるなら、日光名物の湯波料理も楽しみの一つです。地域の観光案内には、湯波を使った御膳や湯波づくしの料理を出す店が紹介されています。街歩きの昼食で味わうのも、湯波料理を取り入れた宿の献立を探すのもよい選び方です。
一泊するなら、温泉の後の夕食にもゆとりを残しておきたいもの。少しずつ料理を味わう会席にするか、家族それぞれが好きなものを選べるビュッフェにするか。食事会場の雰囲気や提供形式まで見て宿を選ぶと、旅の夜を気持ちよく過ごせます。料理の内容は宿や季節によって異なります。
湯波料理など地域の食の参考:栃木県観光物産協会[11]
眺めと過ごし方から、自分たちに合う宿を。
鬼怒川温泉は、旅館から大型の温泉ホテルまで、さまざまな宿が集まる温泉街です。川に面した部屋で静かに過ごす、館内の浴場や食事を家族で楽しむ、観光の拠点として泊まる。宿の大きさや名前だけでなく、滞在中の一日を思い描いて選ぶと、それぞれの宿の良さが見えてきます。
景色を楽しみたいなら、予約する部屋の向きや階層、眺望の条件を確認しましょう。鉄道で訪ねる場合は、駅からの道順と送迎の有無も大切です。川の反対岸にある宿へは橋を渡る必要があるため、地図上の近さだけで移動のしやすさは決まりません。
公表資料にある宿泊施設数
53施設INPIT掲載資料の紹介値 [6]温泉街の規模を知る、施設数の参考資料
INPITの地域団体商標紹介には、組合加盟施設を含め「53の宿泊施設」と記載されています。ただし、施設数を集計した年月は明記されていません。この数は温泉地の規模を知る参考とし、2026年現在に営業している全旅館・ホテルの総数とは区別しています。資料確認日:2026年10月26日。
参考:ゆこゆこの掲載宿数は19件。予約サイト内の掲載数で、地域全体の総数とは異なります。確認日:2026年10月26日。[5]
宿を選ぶときの、三つの視点
- 景色川が見えるか、部屋と浴場の向き、眺望の条件。
- 過ごし方食事の形式、館内の居場所、静けさやにぎわい。
- 移動駅からの道、橋や坂、荷物を持った移動と送迎。
川の時間を残す、一泊二日。
名所を急いで回るより、川を眺める時間を残す一泊二日。以下は滞在の組み立て例です。
1日目・午後
鬼怒川温泉駅に到着。宿などに荷物を預けられるかを確認し、鬼怒楯岩大吊橋へ。橋から渓谷と温泉街を眺めます。
1日目・夕方〜夜
明るいうちに宿へ入り、温泉と食事を楽しみます。川に面した部屋なら、日暮れ前と夜で変わる景色も滞在の楽しみに。
2日目・午前
運航日にはライン下りへ。乗船に加え、受付と下船後の戻りの移動にも時間を取ります。天候が合わなければ、朝風呂や駅前の足湯を楽しんで帰路へ。

アクセスと、到着してからの歩き方
鉄道で訪ねる場合は、東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅が温泉街への入口です。宿までは徒歩や送迎などを組み合わせます。日光方面も巡る場合は、立ち寄り先同士の移動と、宿へ戻る時刻を先に確認しておくと一日を組み立てやすくなります。[4]
宿によって駅からの距離や送迎方法が異なります。天候が悪い日や荷物が多い日は、宿への移動を先に確保してから散策へ。ライン下りやSLは、運航・運転日を公式サイトで確認して計画します。
鬼怒川の宿が、次へ繋ぐもの。
川を望む浴場や客室、湯上がりに味わう料理、土地の見どころを教えてくれる接客。鬼怒川の宿の魅力は、建物の中だけで完結せず、渓谷の景色や街歩きと結びついています。どの眺めを楽しんでもらうか、どんな一日を過ごしてもらうか。その工夫も、次の担い手へ繋いでいきたい宿の価値です。
宿の記憶を、次代へ
渓谷の景色と、おもてなしを。
想いとともに、次の担い手へ。
想いとともに、
この土地で宿を営んできた方へ。これから地域の宿を受け継ぎたい方へ。TSUNAGUでは、ご自身で進めることも、必要な場面で担当者に相談することもできます。
本特集は温泉地の紹介です。写真・施設数・観光施設の記載は、TSUNAGUへの物件掲載や売却意向を示すものではありません。
Questions
鬼怒川温泉を、もう少し知る。
鬼怒川温泉はどこにありますか?
栃木県日光市の鬼怒川沿いに広がる温泉地です。鉄道では東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅が、温泉街を訪ねる際の起点になります。
鬼怒川温泉の泉質は?
日光市は天然アルカリ性単純泉と紹介しています。宿や浴槽ごとの源泉・温泉利用状況は異なるため、各施設の案内や浴場の掲示もご確認ください。
鬼怒川温泉はいつからある温泉地ですか?
江戸時代に発見された温泉地で、開湯年には日光市の1691年説と、INPIT掲載紹介の1692年説があります。1927年に鬼怒川温泉と改名し、1929年の東武鉄道日光線開通後にホテルや旅館が増えていきました。
旅館・ホテルは何軒ありますか?
INPITの紹介には宿泊施設53施設とありますが、集計時点が記されていません。2026年現在の営業施設総数として確認した値ではありません。ゆこゆこの確認時掲載数19件は、同サイトに載る宿だけを対象にした別の数です。
車がなくても観光できますか?
鬼怒川温泉駅を起点に、徒歩や送迎などを組み合わせられます。鬼怒楯岩大吊橋は観光協会の案内で駅から徒歩約12分。宿泊先やテーマパークへの移動は、それぞれの交通案内で確認してください。
一泊二日なら、どう過ごすのがおすすめですか?
1日目に吊橋や温泉街を散策して宿の温泉と食事を楽しみ、2日目にライン下りなどを一つ組み合わせる過ごし方を提案しています。天候や運航状況に合わせ、宿でゆっくりする時間へ切り替えても楽しめます。
Explore the context
土地を知り、運営を考え、次の一歩へ。
Sources & photo credits
出典・写真クレジット
編集・構成:TSUNAGU。最終確認日:2026年10月26日。自治体・観光協会・施設運営者などの公表資料に基づく独自の特集です。開湯年の異説や集計時点が分からない数値は、その条件を本文に添えています。滞在プランと宿選びの提案は編集上の考察です。現地取材や独自の施設調査を実施した記事ではありません。料金・時刻・空室・当日の営業は各公式案内をご確認ください。
- 日光市|鬼怒川温泉の紹介 ↗泉質・歴史
- 日光市観光協会|鬼怒楯岩大吊橋 ↗吊橋・景観
- 鬼怒川ライン下り|公式サイト ↗体験・運航案内
- 東武鉄道|日光・鬼怒川エリア ↗交通・周遊
- ゆこゆこ|鬼怒川温泉 ↗指定参考資料・掲載宿数
- INPIT|地域団体商標 鬼怒川温泉 ↗開湯1692年説・宿泊施設数53の公表値
- 日光市|鬼怒太の湯 ↗駅前の足湯・手湯
- 東武ワールドスクウェア|公式サイト ↗テーマパーク
- EDO WONDERLAND 日光江戸村|公式サイト ↗文化体験・芝居
- 東武鉄道|SL大樹 ↗鉄道体験・運行情報
- 栃木県観光物産協会|鬼怒川・川治エリア観光案内 ↗湯波料理・周辺の食文化
- 栃木県|鬼怒川温泉 ↗龍王峡・温泉街の自然
掲載写真について
Wikimedia Commonsで公開され、下記ライセンスで再利用できる実写写真を使用しています。配布元の縮小画像を保存し、表示時に枠に合わせてトリミングしています。撮影時点の風景であり、現在の施設の営業状況を示す写真ではありません。
原題:Kinugawa Onsen, Nikko - Nov 5, 2016 (2)
写真:Kzaral / CC BY 2.0 / 2016年11月
変更:配布元の縮小画像を使用。表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成なし。
原題:Kinugawa-Onsen station in May 1, 2022
写真:Miyuki Meinaka / CC BY-SA 4.0 / 2022年5月
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この写真と表示用トリミングの改変部分はCC BY-SA 4.0で提供します。
