MANZA at a glance
万座温泉の基本情報
| 所在地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村・上信越高原国立公園内[1] |
|---|---|
| 標高 | 約1,800mの高山の温泉地[1] |
| 代表的な泉質 | 硫黄泉。利用源泉は宿によって異なる[2] |
| 自然の見どころ | 空吹・牛池・熊四郎山など[4] |
| 鉄道の起点 | JR吾妻線・万座・鹿沢口駅から路線バス[9] |
山の力を感じる、個性豊かな硫黄の湯。
- 代表的な泉質
- 硫黄泉。利用する源泉や組み合わせは宿ごとに異なる
- 湯の楽しみ方
- 湯色や香り、浴場から見える山の風景を比べる
- 宿で確認したいこと
- 源泉名・浴槽ごとの温泉利用・露天風呂の条件
万座を訪ねる大きな目的が、硫黄の湯です。公式案内には姥湯、大苦湯、苦湯などの源泉名が紹介され、宿によって使う源泉やその組み合わせが違うと説明されています。白く濁る湯の写真で知られますが、湯色や浴場の印象は一様ではありません。気になる宿の温泉案内を読むと、同じ万座の中でも湯を選ぶ楽しさが広がります。
内湯で温泉そのものを味わい、露天風呂では山の輪郭や空の色も楽しむ。滞在中に時間帯を変えて入ると、同じ浴場でも違う景色に出会えます。複数の宿の湯を巡る仕組みも公式に案内されていますが、日帰り受付や利用できる浴場は施設ごとに異なります。泊まる宿を決めてから、無理なくもう一湯を加える程度でも十分に楽しめます。
湯治の場から、四季を過ごす高山の温泉へ。
万座の温泉がいつ、誰によって見つけられたかは分かっていません。公式の歴史紹介には、坂上田村麻呂の鬼退治などの伝説とともに、1562年の出来事を伝える『加沢記』の記述が挙げられています。周辺の熊四郎岩窟からは土器などが見つかっていますが、それだけで同じ時代から現在まで入浴が続いたと断定することはできません。謎を残す古さも、この山の湯の物語の一部です。
1715年には薬師堂が建てられ、明治には湯小屋や宿の営みが育っていきます。公式の歴史紹介では1935年に冬季営業が始まり、1956年にはスキー場が営業を開始しました。雪で閉ざされる山へ湯を求める旅から、雪そのものを楽しむ滞在へ。湯治の記憶を持つ宿と山のリゾートが共存する現在の万座には、山で客を迎える工夫の積み重ねがあります。
万座の発見者・開湯年は不詳です。伝説、考古資料、文献の記述を分けて紹介しています。1562年は公式の歴史紹介が挙げる文献上の出来事で、開湯年を確定するものではありません。[3][4]
- 1562年の記述
公式の歴史紹介に、『加沢記』が伝える万座の出来事が挙げられる。
- 1715年
温泉場の薬師堂が建てられる。
- 明治時代
湯小屋と宿の営みが発展し、1873年には日進舘の名が付く。
- 1935年
冬季営業が始まる。
- 1956年
スキー場が営業を開始し、冬の観光にも広がりが生まれる。
湯から眺める山を、少し歩いてみる。
万座では、浴場から見える自然が、そのまま散策の目的地になります。牛池へ木々の様子を見に行く、空吹の眺めから地熱のある山を知る、薬師堂で温泉場の歴史をたどる。遠くへ移動しなくても、一つずつ目を向けるものがあります。坂道や標高差を含む土地なので、所要時間だけで判断せず、歩く区間と自分の体力を合わせて選びましょう。
山の天気が変わる日は、窓の外を眺めることも過ごし方の一つです。雲が尾根を隠し、また視界が開くのを待っていると、宿にいる時間そのものが旅になります。星を楽しみたい夜も、空の状態を見て無理のない範囲で。湯上がりに体を冷やさず過ごせるよう一枚羽織るものを用意すると、高原の夜にゆとりが生まれます。
湯けむりの向こうにある、山の表情。

空吹
地熱による噴気が立ち上る、万座を象徴する景観です。植物の少ない斜面と周囲の緑がつくる対比から、温泉を生む山の一面が見えてきます。噴気地帯へ近づかず、案内された場所から眺めてください。[4]
牛池
森の中に水をたたえる池と、その周囲の湿原を楽しめる散策スポットです。山の大きな眺望とは違い、水面や足元の小さな植物に目を向ける時間が似合います。遊歩道の状況を確かめ、植生を踏み荒らさずに歩きましょう。[4]
薬師堂
公式の歴史紹介では1715年創建とされる、温泉場の信仰を伝える場所です。湯を使う暮らしと祈りが近くにあったことを考えると、宿での湯浴みにも土地の物語が加わります。周辺散策の途中に、静かに立ち寄りたい一角です。[3]
万座しぜん情報館
万座バスターミナル前にある、環境省が整備した案内施設です。散策前の情報収集や休憩に利用でき、自然観察会や企画展も案内されています。到着して最初に立ち寄ると、その日に楽しめる自然を探しやすくなります。[5]
滞在に加えたい、もう一つの楽しみ。
熊四郎山の散策
周囲を見渡す景色を楽しみたい人に向くコースです。公式案内では温泉街から約100mの標高差があるため、宿の近くの平坦な散歩とは分けて計画を。天気や道の状態を確認し、歩く装備で出掛けましょう。[4]
星空を眺める夜
万座の四季の案内には、夏の星空も紹介されています。夕食の後は空模様を見て、宿の案内する安全な場所で空を見上げてみる。星が見えるかを予定で決めつけず、晴れ間に出会えたら楽しむくらいの余白が似合います。[7]
雪の季節の山遊び
冬はスキーやスノーシューなど、雪を楽しむ選択肢があります。温泉と組み合わせる日は、移動・着替え・休憩の時間も取り、夕方まで山で遊び続けない計画に。営業日、積雪、体験の実施はシーズンごとの案内を確認してください。[7]
短い夏と長い雪の季節。山の暦に合わせる。

SPRING春
万座に芽吹きが訪れるのは平地より遅く、残雪と若葉の組み合わせを楽しめます。道路の開通時期と歩道の状態を確認し、雪が残る区間では無理に歩かない計画を。
SUMMER夏
緑を眺める散策と温泉を組み合わせやすい季節。牛池など近くの自然を一つ訪ね、午後は宿で休む過ごし方も。朝夕の気温に合わせた服装を用意します。
AUTUMN秋
ナナカマドなどが色づき、山の斜面が日ごとに変わります。万座の色づきは平地より早いため、見頃を固定した日付で考えず、直前の紅葉情報を確認しましょう。
WINTER冬
雪景色と温泉、雪遊びを楽しむ季節です。山を越える道路の冬季閉鎖を前提に経路を確認し、早めに到着。宿で過ごす時間を長く取ると、雪の日も落ち着いて楽しめます。
季節の過ごし方は編集上の提案です。花・紅葉・積雪の様子や体験の催行状況は年ごとに変わります。
嬬恋の高原野菜と、群馬の食材を宿で味わう。
万座のある嬬恋村を代表する食材が、高原キャベツです。万座の公式サイトでは周辺の高原野菜に加え、上州牛、ギンヒカリ、花豆などを取り入れた地産地消の料理が紹介されています。山の宿に泊まり、夕食で麓の土地の味に触れる。温泉と食事を通じて、万座から嬬恋や群馬へ関心が広がります。
掲載されている料理を、全ての宿でいつでも食べられるわけではありません。献立は旬や宿泊プランによって変わるので、食べたい食材があれば予約前に確認を。昼食を取れる場所も公式案内で調べ、散策の行き先と合わせて決めておきましょう。夕食までに一度湯へ入り、部屋でひと息ついてから食卓へ向かう流れなら、山の夜を急がず楽しめます。
地域の食・文化の参考資料[8]
湯の選び方と、山での一日から宿を探す。
万座の公式宿泊一覧には、湯治の滞在を思わせる宿から、食事や館内の時間を楽しむホテルまでが紹介されています。比較したいのは、浴場の数だけでなく、源泉、露天風呂の眺め、食事の形式、自炊の可否など、自分の過ごし方に関わる条件。湯と部屋を行き来して静かに過ごすのか、雪遊びを加えるのかを思い描くと、選ぶ基準がはっきりします。
高山の温泉地では、宿への到着と出発の計画も滞在の一部です。鉄道ならバスの時刻と送迎の条件を、車なら季節ごとの経路を確かめましょう。混浴や湯浴み着などの取り扱いは浴場ごとに異なります。家族で利用する風呂、貸切の有無、館内の移動や段差まで確認すると、到着後は温泉を楽しむことに気持ちを向けられます。
公式サイトの宿泊施設一覧掲載数
7施設参照資料の対象範囲による数値 [6]温泉地の規模を知る、施設数の参考資料
万座温泉公式サイト「宿泊施設一覧」に掲載された7施設を重複を除いて集計。2026年10月26日確認。周辺地域を含めた全施設の許可件数や営業施設総数とは区別しています。
参考:ゆこゆこ「万座温泉の宿」の表示は5件。2026年10月26日確認。公式サイトの掲載範囲とは異なります。[10]
宿を選ぶときの、三つの視点
- 景色と立地見たい景色と、宿の周囲での過ごし方。
- 温泉と食事利用する源泉・浴場、夕食の形式と会場。
- 移動駅やバス停からの道順、送迎、荷物を持った移動。
山の湯と散策を味わう、一泊二日。
宿での時間を大切にしながら、土地の見どころにも触れる一泊二日。以下は滞在の組み立て例です。
1日目・午後
万座へ到着。しぜん情報館などで当日の散策情報を確かめ、天候と道の状態がよければ牛池周辺や空吹の眺めへ。移動で疲れた日は、先に宿でひと休みします。
1日目・夕方〜夜
宿の湯を楽しみ、群馬や嬬恋の食材を取り入れた夕食へ。食後は部屋でゆっくり過ごし、晴れていれば宿の案内する場所で少し星空を眺めます。
2日目・午前
朝の浴場から山の光を眺め、朝食後に短い散策を。熊四郎山などを歩く日は装備と時間を別に見込み、バスや送迎の出発に余裕を持って戻りましょう。

アクセスと、到着してからの過ごし方
公共交通ではJR吾妻線の万座・鹿沢口駅から路線バスを利用するのが基本です。軽井沢駅方面からの便や宿の直通バスも、運行日・予約条件を確かめて選べます。バスの時刻は季節で変わります。車は万座ハイウェーを含む経路を確認し、冬季に山を越える道を使える前提で計画しないこと。公式の周辺道路情報と降雪状況を出発前に確認しましょう。[9]
万座温泉の宿が、次へ繋ぐもの。
山の湯を使い、雪の季節にも人を迎え、自然とともに暮らす。万座の宿には、山での滞在を支えてきた長い営みがあります。温泉だけを切り離すのではなく、周囲の植生や景観、麓からの交通、土地の食を一緒に考えること。そのつながりを大切にすることが、この場所でしか味わえない一泊を次へ渡していきます。
宿の記憶を、次代へ
高山の湯宿が育てた滞在を、次へつなぐ。
この土地で宿を営んできた方へ。これから地域の宿を受け継ぎたい方へ。TSUNAGUでは、ご自身で進めることも、必要な場面で担当者に相談することもできます。
本特集は温泉地の紹介です。写真・施設数・観光施設の記載は、TSUNAGUへの物件掲載や売却意向を示すものではありません。
Questions
万座温泉を、もう少し知る。
万座温泉はどのくらい高い場所にありますか?
万座温泉の公式案内では、上信越高原国立公園内の標高約1,800mに位置します。平地と気温や季節の進み方が違うため、夏も朝夕の服装を用意し、冬は道路と交通を先に確認しましょう。
どの宿でも同じ硫黄泉に入れますか?
公式案内では、使う源泉や組み合わせが宿ごとに異なるとされています。湯色や浴場の景観も一様ではありません。目当ての湯がある場合は、宿の源泉名と浴槽ごとの案内を確認してください。
日帰りで別の宿の温泉にも入れますか?
日帰り温泉や湯めぐりの仕組みが公式サイトで案内されています。受付日や利用時間、入れる浴場は施設によって異なるため、当日の受け入れを確認し、泊まる宿での時間も確保して計画しましょう。
冬も温泉旅行ができますか?
冬季にも宿泊や雪遊びを楽しめます。ただし、周辺には冬季閉鎖される道路があり、バスも季節の時刻表になります。営業施設、経路、雪の情報を確認し、車は冬の装備を整えて早めの到着を。
万座では街歩きと登山を同じように考えてよいですか?
目的地で歩く条件が変わります。牛池周辺の散策と、標高差のある熊四郎山などのコースは分けて考えましょう。しぜん情報館や宿で道の状況を確かめ、その日の天気と体力に合う行き先を選んでください。
7施設という数は何を数えていますか?
2026年10月26日に万座温泉公式サイトの宿泊施設一覧に掲載されていた施設を、重複を除いて数えたものです。行政の営業許可施設総数ではありません。指定参考サイトのゆこゆこ掲載は同日に5件でした。
Explore the context
土地を知り、運営を考え、次の一歩へ。
Sources & photo credits
出典・写真クレジット
編集・構成:TSUNAGU。最終確認日:2026年10月26日。自治体・観光協会・施設運営者などの公表資料に基づく独自の特集です。開湯年の異説や集計時点が分からない数値は、その条件を本文に添えています。滞在プランと宿選びの提案は編集上の考察です。現地取材や独自の施設調査を実施した記事ではありません。料金・時刻・空室・当日の営業は各公式案内をご確認ください。
- 万座温泉公式サイト|万座温泉の魅力 ↗所在地、標高約1,800m、上信越高原国立公園内の位置付け
- 万座温泉公式サイト|万座の温泉 ↗硫黄泉、源泉名と施設による利用源泉の違い、湯めぐり
- 万座温泉公式サイト|万座の歴史 ↗発見者・開湯年は不詳、1562年の文献上の記述、薬師堂、宿と冬季営業・スキー場の歴史
- 万座温泉公式サイト|自然体験 ↗空吹、牛池、熊四郎岩窟、熊四郎山などの自然と散策
- 万座温泉公式サイト|万座しぜん情報館 ↗バスターミナル前の立地、散策情報と休憩、観察会等
- 万座温泉公式サイト|宿泊施設一覧 ↗宿の選択肢、掲載7施設の集計。2026年10月26日確認
- 万座温泉公式サイト|万座の四季 ↗季節の自然、夏の星空、紅葉、雪遊びと道路の冬季閉鎖
- 万座温泉公式サイト|万座の食 ↗嬬恋高原キャベツ、上州牛、ギンヒカリ、花豆と地産地消。献立はプラン等で異なる
- 万座温泉公式サイト|アクセス ↗鉄道・季節の路線バス、宿の直通バス、車の経路と冬季装備
- ゆこゆこ|万座温泉 ↗指定参考資料、万座温泉の掲載宿5件という表示。2026年10月26日確認
掲載写真について
Wikimedia Commonsで公開され、下記ライセンスで再利用できる実写写真を使用しています。配布元の縮小画像を保存し、表示時に枠に合わせてトリミングしています。撮影時点の風景であり、現在の施設の営業状況を示す写真ではありません。
原題:Manza Onsen Tsumagoi Gunma01bs4272.jpg
写真:663highland / CC BY 2.5 / 2009年7月
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原題:Ushi-Ike.jpg
写真:MaedaAkihiko / CC BY-SA 4.0 / 2020年10月
変更:配布元の縮小画像を使用。表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成なし。
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原題:Manza ski resort Mt.Asahi 20080219.jpg
写真:Mytho88 / CC BY-SA 3.0 / 2008年2月
変更:配布元の縮小画像を使用。表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成なし。
この写真と表示用トリミングの改変部分は、元写真と同じCC BY-SA 3.0で提供します。
原題:Manza-panorama.jpg
写真:Sklatch / CC BY-SA 4.0 / 2019年3月
変更:配布元の縮小画像を使用。表示枠に合わせたトリミングあり。色調補正・合成なし。
この写真と表示用トリミングの改変部分は、元写真と同じCC BY-SA 4.0で提供します。
